今回の調査では、社内恋愛をしたことがある10~40代の社会人男女566人を対象に、職場での恋愛に関するアンケート調査を実施しました。

社内恋愛の相手、交際のきっかけ、社内恋愛のメリットやデメリット、現在の状況などの調査結果を公開します。

30.4%の人が社内恋愛の経験あり

事前調査で、10〜40代の社会人男女2,063人を対象に社内恋愛の経験があるか調査したところ、「経験あり(30.4%)」、「経験なし(67.2%)」という結果でした。

およそ3人に1人が、職場恋愛の経験があると回答しています。

2023年に行った調査でも、現在の恋人と出会ったきっかけで、「職場」は「マッチングアプリ」に次いで2位だったことから、身近な人と交際に発展する場として、職場は今も珍しくないと言えるでしょう。

社内恋愛の相手は、半数以上が「同僚」と回答

社内恋愛をした相手について聞いてみると、最も多かったのは「同僚」で54.5%、2番目は「上司(24.8%)」、3番目は「部下(11.9%)」という結果でした。

社内恋愛を経験した人の半数以上は、同僚と交際しているようです。

上司や部下と比べて、同僚の方が日頃から仕事の相談機会が多いうえ、お互いに意見を言いやすく、理解もされやすいため、恋愛に発展する可能性が高いのではないでしょうか。

相手の所属先について聞いてみると、「同じ部署」が51.1%でした。

上司・同僚・部下を含め、社内で身近な存在の方が、恋愛に発展しやすいと考えられます。

相手と知り合ったきっかけは「普段の仕事を通じて」が最多

相手と知り合ったきっかけについて尋ねると、「普段の仕事を通じて(46.3%)」が最も多く、次いで「休憩時間やランチ(13.1%)」、「社内イベント(12.8%)」でした。

同じチームや直属の上司、部下とは、普段から一緒に時間を過ごすことが多いことが考えられます。会社で長い時間を過ごす中で、恋愛に発展したのではないでしょうか。

また、少数ではありますが、「マッチングアプリ」をきっかけに挙げている人がいました。居住地や現在地など距離的な条件から、同じ職場でマッチングアプリを利用している人を見つけたと考えられます。

職場が同じ相手であれば、比較的安心感が持て、共通の知人や話題も少なくないため、接点がない人とマッチングした時よりも交際に発展しやすいのかもしれません。

半数以上の人が、社内恋愛をしたい気持ちがあったと回答

職場を通じて知り合った人と交際に発展した人は、もともと社内恋愛をしたい気持ちがあったのかを聞いてみた結果、「はい」が54.6%でした。

職場で自分の周りにいる人を、最初から恋愛対象に考えていた人の方が多いようです。

これを男女別で見てみると、社内恋愛をしたい気持ちが元々あった割合は男性の方が高く、女性の約1.4倍でした。

女性は社内恋愛をしたい気持ちが無かった人の方が上回っています。

男性の方が、職場で交際相手を見つけたいと考えている人が多いようです。

年代別に見ると、若い人ほど社内恋愛をしたい人が多いことがわかります。10代~20代では6割を超えていて、40代の1.6倍以上です。

働き始めの10代や20代にとって、職場は新たな交友関係を形成する場所となることが考えられるでしょう。

自分から告白した人が53.9%

どちらから告白したかを尋ねると、「自分から」が53.9%、「相手から」が36.3%でした。

社内恋愛を経験した人の半数以上は、自分から告白した人の方が多いようです。

交際相手別に見てみると、自分から告白した割合が最も高いのは、部下と交際した人で65.7%で、上司と同僚はほぼ同数となっています。

仕事上の関係性を意識して、上司の自分から想いを伝えたのではないかと考えられそうです。

社内恋愛のメリット「相手の生活スタイルが見えやすい」が最多

社内恋愛で感じたメリットは何か聞いてみたところ、1位は「相手の生活スタイルが見えやすい(251人)」でした。

2番目に多かったのは「相手と会う時間を合わせやすい(250人)」、「相手が仕事をしている姿を見られる(196人)」でした。

同じ職場で働いているからこそ、交際相手がどのように過ごしているかを把握しやすく、会うタイミングを合わせやすいことにメリットを感じている人が多い結果となりました。

また、全体の33.9%にあたる191人が「相手の周囲からの印象を知ることができる」と回答しています。

一緒に過ごす時間が多いだけではなく、交際相手が職場で周囲からどのような印象を持たれているのか、自分以外の人から相手の一面を知ることができる点は、お互いの関係を築くうえで大きなメリットだと考えられるでしょう。

社内恋愛のデメリット1位は「会社にばれないようにする」

社内恋愛で感じたデメリットも調査すると、最も回答が多かったのは、「関係を会社にバレないようにする必要がある(217人)」でした。

2位以下を見てみると、「関係が悪い時も顔を合わせる(178人)」、「別れたら気まずい(160人)」と続きます。

恋人関係であることが職場の周囲の人に知られることで、周りに気を遣わせたり、不要な注目を集めたりと、仕事に支障が出る可能性を避けるため、会社にバレないよう気を付けている人が多いようです。

また、喧嘩をした時にも職場で顔を合わせることや、別れた時の気まずさなど、2人の関係が悪化したときにデメリットが出てくると回答した人が多い結果でした。

社内恋愛した相手と約3割が結婚、5割が「別れた」と回答

社内恋愛をした結果を調査すると、「結婚した(29.4%)」、「現在も交際中(19.1%)」、「別れた(51.4%)」でした。

交際の末、半数以上の人は既に別れたと回答していることから、職場での恋愛を継続するのはなかなか難しいのかもしれません。

一方で約3割の人が、社内恋愛をきっかけに結婚に至ったことがわかります。約2割は現在も交際中であることから、将来的に結婚を視野にいれている人もいるのではないでしょうか。

お互いの仕事を理解し、ストレスや悩みを相手と共有できることが、社内恋愛の良さであると言えるでしょう。

また社内恋愛では、相手がどのような人か、また職場の人からの意見や見え方を知っている可能性も考えられます。

相手のことを知るという段階を踏まない社内恋愛は、結婚をゴールにしている人にとっては効率の良い出会い方と言えるのではないでしょうか。

コメント

出会いコンパス編集長 近藤

10年以上アンドロイドスマートフォンサイトの編集長として従事。マッチングアプリや出会い系サービスにも造詣が深く、これまでに試したマッチングアプリは300以上。「出会いコンパス」編集長を務め、恋愛の悩みや婚活相談の記事を執筆。ユーザーからの恋活相談に直接答えることもある。

今回の調査において、社内恋愛をきっかけに相手と結婚した人が3割いることが明らかになりました。

社内恋愛は、恋愛に発展する段階では既に相手のことを知っており、周囲からの相手の評価もわかっている可能性が大きいことが特徴です。

同じ仕事を進めたり業務の相談をしたりするため、ある程度の信頼関係ができている状態から恋愛が始まるでしょう。相手の人となりを知っているところから恋愛が始まるため、比較的短い期間で深い関係性になることが予想されます。

一方、社内の相手と恋愛をすることで、関係が悪いときにも顔を合わせてしまうなどのデメリットも明らかとなりました。職場恋愛の末、破局してしまった人が半数以上いることからも、職場恋愛の難しさが見て取れます。

出会いのきっかけとして、職場以外にも目を向けることで、より多くの人と出会える確率も上がるのではないでしょうか。

出会いコンパスでは、マッチングアプリの情報をはじめ、理想の相手と出会うためのヒントをお伝えしているので、ぜひ参考にしてみてください。

編集部コラム

国内ドラマや韓国ドラマでもしばしばテーマとして描かれる社内恋愛。約3~4人に1人が「経験あり」と考えると、現実でも多くの男女にとって身近なものであることがわかりますね。

仕事への姿勢や他者とのやりとりが間近で見られるため、他の出会い方よりも将来一緒に過ごす姿を想像しやすいのかもしれません。

また社内恋愛のメリットとしては、「相手の生活スタイルが理解しやすい」という点が最も多くの支持を集めました。

芸能界やスポーツ界でも同業者間の恋愛や結婚はうまくいきやすいと言われますが、一般的な職場でも、同じ環境で働くことによって、お互いの状況や苦労を理解し支え合える点に魅力を感じる人は多いようです。

コロナ禍以降はリモートワークが働き方としてメジャーになりつつありますが、職場や働き方の変化が社内恋愛の機会や始まり方にどのような影響を与えるかは今後注目される点となるでしょう。

編集&ライター歴4年。日頃から新しいアプリやツールを探すのが趣味。特にマッチングアプリやAI系ツールに精通している。これまで携わった恋活・婚活記事は300以上。出会いに悩む人々に有益な情報をお届けするべく、日々執筆に努めている。
>>寄稿メディア:カワコレメディア
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■調査概要
調査対象:社内恋愛をしたことがある20代~40代の男女566人
調査機関:株式会社ジャストシステム
調査方法:インターネット調査
調査期間:2024年3月26日~4月1日
◇性別
男性:258人
女性:308人
◇年齢
15~19歳:40人
20~29歳:222人
30~39歳:184人
40~49歳:120人
※本アンケート結果は小数点以下任意の桁を四捨五入しているので、合計が100%にならない場合があります。

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