被災地で活動する職人から「輪島塗」を学びながら、お箸づくり体験
いわずとしれた輪島塗(石川県)。国の重要無形文化財に指定されている伝統工芸品です。100以上もの工程があり、木地師、塗師、研ぎ師といった専門の職人たちの手を渡り作り上げられ、漆を何層も丹念に塗り重ねて作られているため100年以上持つと言われる頑丈さと優美さが特徴で世界最高級の漆器として知られています。
石川県輪島市を中心に作られている輪島塗ですが、職人の高齢化が進む中で起こった今回の震災によって、工房が全壊したり、道具や材料に甚大な被害が出て廃業する職人も多く、長く受け継がれてきた伝統は存続の危機に瀕しています。
今回はそんな輪島塗の沈金師を石川県からお招きし、「輪島塗ワークショップ -沈金で彩るオリジナルお箸づくり-」を開催。自身の被災時の話を交えて現在の能登の様子を聞き、輪島塗を学びながらその工程のひとつ“沈金”の技法を体験。
お箸にイニシャルや好きなモチーフなどの模様の下絵を描き、針ノミでその模様を彫り、彫刻部分に職人が漆を塗り金粉を埋め込み仕上げることによって、金色に模様が描かれる“沈金”の技法で、オリジナルの輪島塗の箸が完成します。
いざ、体験へ
デザインをどうしようか悩み、母の干支”うさぎ”のモチーフにしました。先生がわかりやすく教えてくださり、1時間という短い時間の中でもイメージ通りの世界にひとつだけの箸が完成しました。
ちょっとした絵や字を描く大変さを体感したことで、会場に飾ってあった輪島塗の作品がいかに素晴らしいものなのかを痛感しました。
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令和6年能登半島地震 復興支援『Creema つなぐ北陸プロジェクト』
母の日のギフトとしてもおすすめな北陸三県の伝統工芸品特集や、被災後も制作活動を続けるクリエイター作品、震災で規格外品となってしまった品を集めた「ワケありな逸品-北陸特別版-」の限定販売、さらにはクラウドファンディング「Creema SPRINGS」で公開されている被災地応援プロジェクトの取り組みもご紹介しています。
こういったイベントを定期的に開催していくとのこと。気になる方は、ぜひチェックしてみてくださいね。