今やデザイナーやクリエイターでなくても、多くの人が趣味、あるいは副業などでコンテンツの編集や加工を積極的に行う時代。InstagramやXなどのSNSやYouTubeなどに自分で編集した画像や動画をアップする人は多いです。また、マーケター、PRや営業職など、デザイン関連の職種でない方も業務の中で画像や動画の編集をする必要があることもあるでしょう。

そんな人たちにとって大事なのは、いかに手軽に、簡単に、できればおしゃれにコンテンツが作れるかではないでしょうか。

デザイン経験不要!誰でも無料で利用できるアドビのデザインツール

Adobe Expressは、アドビ社が提供するAdobe Creative Cloud(Adobe PhotoshopやAdobe Illustratorなどの定番クリエイティブツールを利用できるサブスクリプションサービス)のシンプルな機能を搭載したデザインツール。デザイン制作の経験がなくても誰でもかんたんに魅力的なコンテンツを作成できるようになっています。

Adobe Expressには無料版・プレミアム版・法人向け版の3つがあり、プロのデザイナーが作成した約20万点のデザインテンプレートのうち無料版ではおよそ9万5000点、プレミアム版はプラスで12万5000点ほどのテンプレートを利用することができます。

全体の半数近いテンプレートが利用できると考えれば、まずは無料での利用でも十分と考えて良さそう。もちろんテンプレートの利用だけでなく、無料版でもそのほか様々な機能を利用することが可能です。

背景やオブジェクトの削除などはもちろん字幕の自動生成、生成AIの利用も実現

このツールのすごいところは、背景や、不要なオブジェクトの削除などの基本的な編集作業から、動画での字幕の自動生成、さらには生成AIの利用も可能なこと。生成AI機能「Adobe Firefly」が搭載されており、思い描いているイメージを文章で入力すれば、最適なテンプレートをオススメしてくれたり、フォントやエフェクトも簡単に見つけられるようになっています。

(画像右)「おしゃれなインテリア」のテキストで画像を生成

「Adobe Firefly」は安全に使えるよう、著作権を考慮し侵害しないような設計がされており、商用でも使うことができるので、企業のアカウント運用を担当している方などにもおすすめ。日本語を含む100以上の言語に対応しているほか、万が一の著作権侵害リスクに備え一部のプランでは専用の補償も用意されています。

さらにAdobe Expressのアプリからは、アドビがクリエイターのためにつくった写真、ビデオ、オーディオ、3Dなど、世界中から集まった素材約3億点のストックサービスである「Adobe Stock」にアクセスすることも可能(うち無料で利用できる素材は100万点)。Adobe Photoshop Expressなどの他のアプリケーションからAdobe Expressに含まれるAdobe Stock写真にアクセスすることはできないため、これだけでもAdobe Expressを利用する価値がありそうです。

Adobe Stockの無料素材は生成AIと同じく商用のプロジェクトでも安心して利用が可能。無料素材も有料の素材と同じライセンス条件が適用されます。

テンプレートの利用であっという間にプロ並みのデザインが完成!

一つ一つ細かく挙げればAdobe Expressにはとてもたくさんの機能がありますが、とりあえずすぐに使えるおしゃれな画像が作りたい!という方は、難しいことは抜きにしてまずはテンプレートを使ってみるのがおすすめ。

例えばYouTubeのサムネイルなら、横長のテンプレートから気に入ったものを一つ選んで、画像を気に入ったものに差し替えて、テキストを編集するだけ。数分もかからずに”それっぽい”画像を作ることができます。

テンプレートを利用して作成したYouTubeサムネイル(画像右)

同じ要領で、Instagram投稿用の画像や動画、LINEやメルマガ、ロゴやチラシのデザインなど、いずれも簡単に作成することが可能。これまでデザイナーがいなければ叶わなかったおしゃれなデザインも自分の力で作ることができるようになります。

操作は直感的で分かりやすいので、説明を聞いたり読んだりするよりも触ってみるのが一番。「デザイン」というワードがハードル高く感じる人にも、実際に体験することで日常にちょっとした創造性が拡がるはずです。

画像や動画を編集できるツールはもちろんほかにもありますが、Adobe Expressは「デザインツールといえば」で誰もが思い浮かべるアドビが提供する無料でも利用できるアプリです。これを使わないのは損だと思いませんか。