なんとなく肌の感じが変わってきた、体力が落ちてきた、痩せにくくなった、など、年を重ねれば体に変化を感じてくるもの。そんな時、昔は良かったな、とついマイナスな感情を抱いてしまうこともあるかもしれません。変化をネガティブに捉えず、いくつになっても毎日楽しく明るい気持ちで過ごすためにはどんなことを心がけるといいのでしょうか。

今回の記事では、元競泳日本代表で、現在は多数のテレビ番組に出演し、スポーツコメンテーターなどで活躍する田中雅美さんに、元アスリートとして、一人の女性として、美容や健康のために意識していることや、年を重ねても輝き続ける秘訣を伺いました。

ーまず「健康・美容」についてお話しを聞かせてください。田中さんが現役のアスリート時代健康や美容のために意識していたこと、また現在、意識していることはありますか

健康や美容についての考え方は環境によって大きく感覚が違うのですが、現役の時は、本番、大会でいかにいい結果を出すかが大切なので、とにかく本番のためのトレーニングを重ねていました。健康、美容といったその他のことよりもまず「試合のため」が一番だったので、そればかり意識していましたね。ちょっとした風邪では休めないですし、ドーピングにならないようにしなければならないといったこともあり、薬も医者から処方されたものしか飲めないので、サプリを飲んだりとか、そういうことはできなかったです。

逆に引退してからのほうが健康も美容も意識するようになりました。25歳で引退して、30歳くらいかな、子供が生まれるまでは無理なダイエットをしたりしたこともありました。しっかり体のことを考えられるようになったのは、40歳超えてからかもしれません。40歳を過ぎるとお肌や体の変化をすごく感じるので、体の声に耳を傾けて、無理をしない生活を心がけるようになりました。

ー具体的に、日々ルーティンにしていることや、毎日でなくても習慣として取り入れているようなことはありますか

運動することは心がけていて、週に1回はジムに通うようにしています。
トレーニングはやみくもに行わず、「どこをどうしたいか」を考えてするようにしています。腕には筋肉をつけすぎないように、とか、なりたい姿になれるような形でトレーニングを行うようにしています。

またジムに行った時だけでなく、腹筋はできるだけ毎日するようにしています。椅子に座りながら足を上げるなど、ながら腹筋はいつでもどこでもできるので、そういった運動はわりと毎日していますね。

美容の面では毎日パックをしているのと、最近はパックと合わせてサプリメントもとり入れるようになりました。Refeelas(リフィーラス)というNMNサプリメントで、このサプリがいいという話は数年前からなんとなく聞いていたのですが、自分が本当に必要だと感じる時に使わなければあまり意味がないと思っていたんです。
なので実際に使うようになったのは3ヶ月くらい前からなんですが、それまで悩んでいた化粧ノリの悪さや、週1回ある早朝の仕事の時に感じる肌の疲れ、ゴルフで焼けた翌日の肌荒れといった不調やトラブルが少なくなったように思います。

基本的には美容のために飲み始めたものですが、Refeelas(リフィーラス)NMNサプリメントは加齢に伴い少なくなるNMNを補うものなので、広い意味でエイジングケアができているのか、寝起きがスッキリしたり、お肌だけでなく体全体の調子もいい気がします。

周りのアスリートの人たちもそうなのですが、アスリートはストイックにトレーニングを続けていた分、自分の体の変化に敏感なので、こうしたサプリで体を整えられるのは嬉しいです。

ーお肌や体のためにやはり色々と意識されているんですね。
その効果もあってか田中さんはいつも元気ではつらつとした印象がありますが、精神的な面でも何か心がけていることはあるのでしょうか

また、オリンピックにも過去何度も出場されたと思いますが、”ここぞ”という時にメンタルを保つコツがあれば教えてください

私は元アスリートなので、現役時代にフォーカスされることももちろん多いのですが、それでも、いつも「今が一番大事」、だと考えています。何事も一生懸命やること。子育ても、友達との時間も、仕事も、
全力で楽しむようにしています。いろんな楽しいの積み重ねで今の毎日があるって感じですね。

ここぞという時に関しては、私も実はそんなに本番に強い方ではないのですが…(笑)、それでもアスリート時代はやっぱり本番が全てだったので、本番に失敗しないための練習をとにかくしていましたね。これだけ練習したんだから、と自信を持てるだけの練習を積み重ねて、本番に挑むようにしていました。

あとはイメージトレーニングですかね。迷いがあったり、予期していないようなことがあると慌ててしまったりするので、例えばテレビ番組に出演する時なども、ある程度イメージをしておくと失敗しにくいです。

ー私たちでもとり入れられるような素敵なアイデアをありがとうございます。
次に、多くの人が持つ、「運動した方がいいとわかっているけどなかなかできない」というお悩みに、何かアドバイスがあればお願いしたいです

これは、「なんでもいいので、楽しみを持つ」ことかなと思います。私は以前、ジムに行った際はただトレーニングをするだけでなく、毎回ピッチングの動画を撮影してSNSにアップするようにしていたんです。その時は動画を見てくれたり、コメントしてくれる人もいたりして、楽しみながらジムに通うことができていました。なのでなにかちょっとした楽しみを見つけられると運動もしやすいと思います。

あとは友達の結婚式であったり、仕事でもいいし、海に行くとかそういった予定に合わせて身近な目標を持つのもいいですね。「この日までに」の「この日」が遠すぎると続かないので、2~3ヶ月先くらいがいいんじゃないかな。

ーこれもいいアイデアですね!夏も目前なので、運動を始めるには今ピッタリかもしれません。
続いて、現役時代からコメンテーターをされる今までたくさんの方を見てこられたと思いますが、輝いている人に感じた共通点などがあれば教えてください

私が輝いているなと感じるのは、陣内貴美子さんや小谷実可子さん、高岡早紀さんで、皆さんとても素敵な方なのですが、共通することが2つあると思っていて、一つは「挑戦をし続けている、いつも努力している」ことです。
そしてもう一つが、「年齢を言い訳にしない」ことですね。輝いていると感じる皆さんは、「もう何歳だから」といった後ろ向きな姿勢を見せることなく、むしろ年齢を重ねた分だけ美しく、より輝いているなと思うんです。いくつになっても挑戦し続けるというのはやっぱりとても大切なことだなと思っています。

ー「挑戦し続けること」、簡単なことではないですが、私も見習いたいです。
最後になりますが、読者の皆さんに向けて、何か一言お願いします

私は人前に出るシーンでは、いつもポジティブなことを言うようにしていますが、やっぱり体調の変化があったり、上手くいかないことのある時には、落ち込んだりすることもあります。
そんな時には仲の良いお友達とおしゃべりして思いっきり楽しんだり、新しい情報を取り入れて色々試してみたり、気持ちが明るくなれるような行動をするようにしています。
無理をしすぎて疲れてしまっているという方がいれば、常に気を張らなくても大丈夫だし、無理せず、自分のペースで楽しみましょうと伝えたいです。

ーありがとうございました

スポーツコメンテーター ・ シドニーオリンピック銅メダリスト
田中雅美(たなかまさみ)さん

1979年1月5日北海道生まれ
中央大学法学部卒業
趣味 ゴルフ(ベストスコア96)、料理、ネイル
競泳平泳ぎの日本代表として、アトランタ・シドニー・アテネとオリンピックに3大会連続出場。
シドニー大会では400mメドレーリレーにて銅メダル獲得。
引退後はスポーツコメンテーターとしてテレビ・ラジオ等のメディア出演のほか、講演会、トークショーや水泳教室などで全国を回っている。仕事と両立させながら、働く母としても日々奮闘中。

現在のレギュラー出演
グッド!モーニング テレビ朝日)   毎週水曜日 6:00-8:00
シューイチ  日本テレビ       不定期日曜日 7:30-10:25
ドデスカ+ 名古屋テレビ(メ~テレ) 毎週木曜日 15:40-19:00