チリ柑橘類委員会は、今が旬で日本の夏を爽やかに彩るチリ産レモンの消費を促し、その品質 と特性について認識を高める目的で、プロモーションイベントを開催しました。チリ柑橘類委員会は、チリ果物輸出協会(現名称:Frutas de Chile/ 旧名称:ASOEX)内の組織です。
冒頭の挨拶で同協会のイバン・マランビオ会長は「私自身が日本を訪れるのは今回が初めてですが、チリの果物業界にとって日本市場がこれほど一貫して揺るぎない貿易相手国となっている主な要因をより深く理解したいと思っています」と述べられました。
2023年9月から2024年7月に、チリは世界に230万トンの生鮮果実を輸出しており、そのうち71.4万トン以上がアジアに輸出され、総輸出量の31%を占めています。また、同期間に全世界に5.1万トンの生鮮レモンを輸出しており、そのうち23%が日本向けであり、日本はチリ産生鮮レモンの輸出先として米国に次いで2番目に重要な市場となっています。
イベントでは駐日チリ大使館ルイス・アルベルト・パルマ公使がチリの多様な気候帯について説明され、農業や果樹栽培の発展に理想的な地中海性気候を強調しました。アタカマ砂漠、アンデス山脈、パタゴニア地方、太平洋に囲まれた地理的条件のおかげで、チリは世界有数の食品輸出国となっています。「チリの輸出食品は日 本の食品安全と品質の要件を満たしています。チリ産レモンは日本市場において特に重要のため、今回のような活動を通じてチリとそのレモンの地位をさらに強化することを目指しています。」
続いてチリ柑橘類委員会モンセラート・バレンズエラ常任理事が下記のように述べました。「チリ産レモンの最大の利点は日本の夏に旬を迎えることです。チリの高品質な柑橘類は、爽やかなレモンの需要が高まる6月中旬から10月まで出回り、この時期の日本の生鮮レモンの総輸入量の70%以上をチリ産が占めています。」
会場となったストリングスホテル東京インターコンチネンタルの総料理長、オリヴィエ・ロドリゲス氏よりチリ産レモンの万能性や特徴について「中型サイズで果汁を多く含み、種が少なくて皮が薄いのが特徴です」とご紹介の後、チリ産レモンを使った様々な料理、デザート、ドリンクをご提供いただきました。
冷製タパスからは、
レモンドレッシングで味付けしたサーモンタルタルと黄色ズッキーニとフォカッチャのトースト、
トムヤンクンのパンナコッタ レモン風味。
温製タパスからは、
レモンクラストをのせた帆立貝のロースト ポワローのアラクレーム チリ産レモン&ヴァニラクリームソース、
煮込んだ鶏肉と砂糖漬けのレモン、チリ産レモンとバーベナのソースを詰めたラビオリ。
デザートからは、
チリ産レモンとハニーシロップの“あんみつ” 等、さまざまな調理方法でチリ産レモンの魅力をお伝えいただきました。見た目はもちろん爽やかな味わいはこの暑い時期にぴったりですよね!
淡い黄色で、果汁が多く、高い酸味が特徴のチリ産レモン。国内では6月〜10月の間、小売店で取り扱われていることが多いのだそうです。今回ドリンク、お食事、スイーツといただき、味、そして香りの良さを改めて感じることができました。この時期、生鮮レモンの総輸入量の70%以上を占めるチリ産レモンの美味しさを是非お手に取って味わってみてくださいね。