「New Goat Leather」
Rawtusの代名詞ともいえる素材が、2011年に誕生したオリジナルレザー、「New Goat Leather」です。この革は、ヤギの繊維構造が持つ強さと柔軟性を活かして極薄に仕上げられており、わずか0.4mmという薄さでありながら耐久性が高く、裏地を必要としません。表裏の区別がないこのレザーは、軽量で快適な着心地を実現しており、Rawtusのドレープ感のあるデザインを最大限に引き立てています。
革新性のある製法
「New Goat Leather」を使用したレザーウェアは、Tシャツやジーンズと同じように、日常的に着用できる軽さと柔らかさを持っています。また、このレザーを使った裏地のない一枚仕立てのアイテム製法については、特許(特許第4833350号)を取得しています。
歴史と発展
2008年: Rawtus設立
2010年: パリの「WHO'S NEXT 10」に初出展し、国際的な展開を開始
2011年: オリジナルレザー「New Goat Leather」の製造特許を取得
2017年: 創業デザイナーが独立し、Kinariya incが商標権と特許を取得
2018年: 日本国内展開に加え、パリ・ヴァンドームに自社ショールームを開設し、海外取引を再開
2019年以降: パリと東京でのショールームを継続し、現在に至る
ブランドのアイコンアイテム: 「No.1005 スクエアヘムカーディガン」
Rawtusのデザインの象徴ともいえるのが、「No.1005 スクエアヘムカーディガン」です。レザーとは思えないほど軽く、薄いニットカーディガンのような柔らかさを持ち、シンプルなデザインでありながらブランドのアイデンティティを表現しています。名前の通り、四角く裁ち切られたフォルムが特徴的で、平面図形(2D)から3Dの人体にフィットさせることで複雑なフォルムやドレープを生み出しています。
New Goat Leatherは、毎シーズン更新される微妙なニュートラルカラーが特徴です。ヴィヴィッドな原色は染色技術の制約で表現できないものの、ニュアンスのある色味が豊富で、これもブランドのアイデンティティを強調しています。
Rawtusは、伝統と革新を融合させたブランドとして、独自の素材とデザインを追求し続けています。軽量で柔らかい「New Goat Leather」の発明や、アイコニックなカーディガンのような革新的アイテムを通じて、日常に新しい感覚をもたらすファッションを提供しています。