女性の転職に特化した転職サイト『女の転職type』は働く女性405名を対象に「面接で経験したこと」についてアンケートを実施しました。
『女の転職type』が働く女性にアンケート【第93回】
転職活動で面接を受けたことがある?
女の転職type会員に、転職活動で面接を受けたことがあるか聞いたところ、「ある」と回答した人が83.2%となりました。
転職活動で面接を受けて、落ちたことはある?
※転職活動で面接を受けたことがある人のみ
転職活動で面接を受けたことがある人に、落ちたことがあるかどうかを尋ねたところ、91.4が「ある」と回答。落ちたことが「ない」人は8.6%にとどまりました。
落ちた理由は何だったと思う?
※Q.2で「ある」と答えた人のみ
※複数回答あり
Q.2で「ある」と回答した人に、落ちた理由としてどんなことが考えられるか尋ねたところ、「わからない」と回答した8.3%の人を除く9割以上の人が、何らか思い当たる理由があることがわかりました。思い当たる理由は「スキル不足」が最も多く45.0%、次いで「社風と合わなかった」が41.9%となり、企業の求める人材像とのミスマッチが原因と捉えている人が多いことがわかりました。
また「企業・業界研究不足」37.7%や「自己分析不足」36.7%、「想定問答の準備不足」31.6%などもそれぞれ3割以上の人が挙げており、準備不足が理由だったと感じている人も多くいる結果となりました。その他の回答では、「年齢」と答えた人が多くいました。一般的に年齢が上がるほど高いスキルが求められる傾向にあります。応募の段階で企業側も年齢は把握していますが、面接で詳しくスキルや経験を聞いた結果、年齢とスキルが見合わないという判断をされたのではと考えられます。また「小さな子どもがいて急に休む可能性があるから」や「勤務時間や休日などの条件が合わなかったから」といった回答も複数ありました。
不通過の連絡が来る前に、「これは落ちたかも」と思ったのはどんな時?
※Q.2で「ある」と答えた人のみ
※複数回答あり
不通過の連絡が来る前に「落ちたかも」と思った時は、「会話が弾まなかった」43.8%、「面接官の態度・表情がよくなかった」36.1%、「緊張してうまく話せなかった」34.8%が上位でした。面接中に手応えを感じられなかったケースが多いようです。その他の回答では、「連絡が遅かった」「ネガティブな発言をしてしまった」「質問しすぎてしまった」などがありました。
落ちた時どんな気持ちだった?
※Q.2で「ある」と答えた人のみ
※複数回答あり
面接に落ちた時の気持ちを聞いたところ、「縁がなかったと気にしなかった」が47.8%で最も多く、「合わないと思ったので、落ちてよかった」も31.8%あり、結果を引きずらずに割り切って考えている人が多いことがわかりました。一方で、「ショックを受けた」は35.6%、「人格を否定された気分になった」も22.3%おり、落ち込んでしまう場合も。自分では合っていると感じた場合や、志望度が高かった場合などは、がっかりする気持ちが大きいのかもしれません。
その他コメントでは、面接の結果のみが通知されるケースが多いため「どの点が合わないと思ったのか、フィードバックがほしいと思った」と感じている人もいました。
面接前にやっておけばよかったと後悔したことはある?
※面接を受けたことがある人のみ
※複数回答あり
面接前にやっておけばよかったと後悔したことは、「企業研究」が最も多く57.6%、次いで「自己分析」51.3%、「想定問答の準備」47.5%と続きました。その他の回答としては、「適性検査対策」「その企業における面接官の傾向研究」「その企業を辞めた人の退職理由の研究」などがありました。
仕事とは関係のない質問をされたことはある?
※面接を受けたことがある人のみ
※複数回答あり
面接で「仕事と関係ない質問をされたことはない」人は30.6%で、約7割の人が仕事と無関係な質問をされたことがあることがわかりました。最も多かったのは「趣味」に関することで40.4%、次いで「結婚・出産」37.4%、「親・家族」30.3%と続きました。その他の回答としては、「お酒が飲めるか」「自分を動物に例えると何か」「血液型」「持病について」などがありました。
※応募者の適性・能力に関係がない事項について面接で尋ねることは、就職差別につながるおそれがあるとして採用選考時には配慮が必要とされています。
仕事と関係のない質問をされてどう思った?
※Q.7で「面接で仕事と関係ない質問をされたことがある」と答えた人のみ
※複数回答あり
Q.7のような質問をされてどう思ったかを尋ねると、「どう答えるべきか迷った」が34.2%で最も多い結果となりました。その後は、「不信感を覚えた」26.1%、「とくに何とも思わない」25.6%、「志望度が下がった」17.9%、「話がはずんだ」15.8%となり、ネガティブとポジティブが入り乱れる結果に。
その他コメントでは、「酒が飲めるかとか、上司に付き合えるかとか聞かれ、今時こんな質問するなんて古い体質の企業だと理解した」「その方(企業)の女性に対しての価値観がわかった」「入社後も詮索が続くのではないかと思った」などがあり、質問の内容や、仕事と無関係な質問をする企業姿勢を通じて、求職者側も企業の価値観やカルチャーを判断していることが伺える結果となりました。
まとめ
面接は新卒でも中途でもほとんどの企業で実施される選考です。
中途採用の場合、選考不通過の理由は明らかにされないことが多いですが、9割以上の人が何かしら思い当たる理由があるようです。
特に「スキル不足」や「社風と合わなかった」など、面接を通じてミスマッチを感じた人が多いことがわかりました。また、面接で仕事と関係のない質問をされたことがある人は約7割にのぼっています。企業側も対面で話せる貴重な機会として、人となりやコミュニケーション力などを知る目的もあるでしょう。
ただ本来、求職者の適性や能力に関係がない事項について面接で尋ねることは、就職差別につながるおそれがあるとして配慮が必要とされています。踏み込み過ぎた質問には「申し訳ありませんが、差し控えさせていただきます」とお伝えするのもありです。面接は企業側が求職者を選考するというイメージが強いですが、求職者にとっても自分の希望が叶えられる企業を見極めるための貴重な機会。限られた時間の中で可能な限りお互いの理解を深め、悔いのない選択ができるよう、しっかり事前準備を行った上で臨めるといいですね。
■調査内容:第93回「面接、落ちたことある?」 / データで知る「女性と仕事」
・調査期間:2024年8月10日~8月21日
・有効回答数:405名
・調査対象:女の転職type会員
・調査方法: Web上でのアンケート