今一番人気のジャンルであることは間違いない「SUV」。しかし一番人気であるだけに、各メーカーからは多種多様なSUVが発売されていて、そのなかからどれを選ぶのが自分にとってベストなのか、少々わかりづらい状況になっています。そこでこの記事では、すべての国産SUVを「サイズ別」「燃費別」「価格別」などの軸によって分類し、それぞれの分野におけるおすすめSUVをわかりやすく整理してまいります。
第2弾は燃費で選ぶおすすめ車種の紹介です。

この記事の執筆者

モーター・エヴァンジェリスト 宇野 智(うのさとる)

エヴァンジェリストとは「伝道者」のこと。クルマ好きでない人にもクルマ楽しさを伝えたい、がコンセプト。元「MOBY」編集長で現在は編集プロダクション「撮る書く編む株式会社」を主催。個人ではライター/フォトグラファー/エディターとして、取材や試乗を精力的にこなし、いくつかの自動車メディアへの寄稿も行っている。その試乗車種は年に100車種以上に及ぶ。鉄道、航空機、船舶など乗り物全般、交通にも造詣が深い。

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燃費で選ぶ おすすめSUV

基本的には大柄であり、空気抵抗の面でも不利な四角いフォルムである場合が多いSUVは、必ずしも燃費良好というわけではありません。そんななか、燃費性能にも優れるSUVにはどんなモデルがあるのでしょうか?

おすすめ1位:トヨタ「ヤリスクロス」
ハイブリッド車の燃費性能は驚異的!

サイズ:コンパクト
パワーユニット: 1.5Lガソリン、1.5Lハイブリッド
燃費:17.6〜30.8km/L
価格:1,907,000〜3,156,000円

もっとも売れているコンパクトカーである「トヨタ ヤリス」の派生モデルとして誕生したコンパクトSUV。パワーユニットは1.5L直3ガソリンまたは1.5Lハイブリッドの2種類で、ガソリンエンジン車のWLTCモード燃費は17.6~19.8km/Lという「まずまず低燃費」といった具合ですが、スポーティな「GR SPORT」というグレードを除くハイブリッド車のWLTCモード燃費は27.8~30.8km/Lと、きわめて優秀な数値をマークしています。

おすすめ2位:トヨタ「ライズ」
こちらもハイブリッド車はかなりの低燃費

サイズ:コンパクト
パワーユニット: 1.2Lガソリン、1Lガソリンターボ、1.2Lハイブリッド
燃費:17.4〜28.0km/L
価格:1,717,000〜2,338,000円

ダイハツが開発したコンパクトSUV「ロッキー」のトヨタへのOEM供給版がこちら。1Lターボエンジンを搭載する4WDグレードのWLTCモード燃費は17.4km/Lと一般的で、1.2L自然吸気エンジン搭載グレードの同燃費も20.7km/Lという「まずまず優秀」といったニュアンスの数値。しかし1.2Lエンジンにモーターを組み合わせたハイブリッド車のWLTCモード燃費は28.0km/Lと、ヤリス クロスのハイブリッド車にも迫る数値をマークしています。

おすすめ3位:トヨタ「カローラ クロス」
ハイブリッド車は文句なしに低燃費!

サイズ:ミドル
パワーユニット: 2Lガソリン、1.8Lハイブリッド
燃費:16.6〜26.4km/L
価格:2,184,000〜3,459,000円

全長4490mmという、アッパーミドルにも近いサイズ感となるトヨタ カローラ クロスですが、ハイブリッド車であれば燃費は非常に良好です。2L直4ガソリンエンジンを搭載するグレードのWLTCモード燃費は16.6km/Lでしかありませんが(とはいえこれも決して悪い数字ではありません)、1.8Lエンジンにモーターを組み合わせたハイブリッド車のWLTCモード燃費は、FF車の場合で26.4km/L。やや重量がある4WD車でも、24.5km/Lというなかなかのものです。

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次回は「価格で選ぶSUV」編をお届けします。

※この記事は2024年5月時点の情報で制作しています