今一番人気のジャンルであることは間違いない「SUV」。しかし一番人気であるだけに、各メーカーからは多種多様なSUVが発売されていて、そのなかからどれを選ぶのが自分にとってベストなのか、少々わかりづらい状況になっています。そこでこの記事では、すべての国産SUVを「サイズ別」「燃費別」「価格別」などの軸によって分類し、それぞれの分野におけるおすすめSUVをわかりやすく整理してまいります。
第4弾はかっこよさで選ぶおすすめ車種の紹介です。
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この記事の執筆者
モーター・エヴァンジェリスト 宇野 智(うのさとる)
エヴァンジェリストとは「伝道者」のこと。クルマ好きでない人にもクルマ楽しさを伝えたい、がコンセプト。元「MOBY」編集長で現在は編集プロダクション「撮る書く編む株式会社」を主催。個人ではライター/フォトグラファー/エディターとして、取材や試乗を精力的にこなし、いくつかの自動車メディアへの寄稿も行っている。その試乗車種は年に100車種以上に及ぶ。鉄道、航空機、船舶など乗り物全般、交通にも造詣が深い。
かっこよさで選ぶ おすすめのSUV
原則論としては「実用性」こそが最重要視されるべきSUVというジャンルではありますが、昨今は世界的にももっとも流行りのジャンルだけに、やはり「カッコよさ」「スタイリッシュさ」という部分も追求したくなるものです。果たして今、カッコいいSUVはどれなのか?筆者の独断にはなりますが、TOP3を考えてみましょう。
おすすめ1位:マツダ「CX-60」
内外装デザインのレベルは世界的に見てもトップクラス
サイズ:アッパーミドル
パワーユニット:2.5Lガソリン、3.3Lディーゼルターボ、3.3Lディーゼルマイルドハイブリッド、2.5Lガソリンプラグインハイブリッド
燃費:13.1〜21.1km/L
価格:3,223,000〜6,462,000円
マツダ CX-60は2022年9月に登場した、全長4,740mm×全幅1,890mm×全高1,685mmのアッパーミドルSUV。まずはこの寸法からして「堂々とした印象」を人に与えるという意味で、CX-60はカッコいいSUVであるといえます。それに加えてエクステリアデザインは良い意味で程よく無骨で、インテリアの造形はひたすらスタイリッシュで、レザーなどの質感も上々。こと「カッコよさ」に関してはかなりのものです。
おすすめ2位:トヨタ「ハリアー」
色気を感じさせる内外装
サイズ:アッパーミドル
パワーユニット:2Lガソリン、2.5Lハイブリッド、2.5Lプラグインハイブリッド
燃費:15.4〜22.3km/L
価格:3,128,000〜6,200,000円
こちらは通算4代目のトヨタ「ハリアー」として2020年6月に登場したアッパーミドルSUV。流麗でプロポーションの良いエクステリアは、ただ流麗なだけでなくエッジが利いている感覚もあって、どことなく“色気”を感じさせます。そしてインテリアのデザインも全般的にしゃれていて、サテンメッキの加飾なども細やかな処理。そして「馬の鞍」をイメージした造形のセンタコンソールも特徴的で、なおかつその質感もかなり上質です。
おすすめ3位:スズキ「ジムニー シエラ」
道具としてのカッコよさが光るデザイン
サイズ:コンパクト
パワーユニット: 1.5Lガソリン
燃費:14.3〜15.4km/L
価格:1,962,400〜2,183,500円
こちらは大人気の軽オフローダー「ジムニー」の普通車バージョン。このSUVのカッコよさの源は「シンプルで道具っぽいデザインである」という点にあります。以前の世の中では「装飾的でゴージャスなものがカッコいい」と考えられていましたが、最近はシンプルで直線的、そして過剰に装飾的ではない「プロの道具っぽいもの」こそがカッコいいととらえられるようになっています。そしてジムニー シエラは、そんな「道具っぽいデザインを採用したSUV」の代表格です。
「かっこいいSUV」についてはこちらでも詳しく解説しています
次回は「乗り心地で選ぶSUV」編をお届けします。
※この記事は2024年5月時点の情報で制作しています