月にまつわる百花繚乱の没入感あふれる世界を体験
「月百姿(つきのひゃくし)」は、幕末から明治にかけて活躍した浮世絵師・月岡 芳年が、月にちなんださまざまな物語を描いたシリーズです。
本展では「月百姿」より、前後期に10点ずつの浮世絵を展示をするとともに、現代のアーティストによる月をモチーフにした作品を展示し、文化財建築を幻想的に彩ります。浮世絵に描かれた景色が飛び出したような空間展示や、幽玄な月アートと建築とのコラボレーションなど、今昔の月が照らし出す月景色が、深い没入感をもたらします。
みどころ1.月岡 芳年が紡ぎ出した月の世界を堪能
浮世絵に使われている紙や絵具は繊細で、強い光が当たると色が褪せてしまうため展示室では暗さが必要になります。その本来の正統的な展示で、浮世絵師・月岡 芳年の晩年の連作「月百姿」より 20 点を前後期に分けて展示されます。彫りや刷りの美しさや、大胆で迫力のある構図、しみわたる月の静けさを感じながら過ごせます。
また、作品を和紙に転写し、下から明かりを照らす展示も。日頃、美術館などで目にする浮世絵とは違った視点で愉しむ「月百姿」は、本展ならではの演出です。
みどころ2.「月百姿」のシーンをイメージしたインスタレーション
<草丘の間>
「月百姿」には、ススキが描かれた作品も多く残されています。浮世絵に描かれた風景がそのまま飛び出してきたような空間展示が「草丘の間」に出現。
展示会場を埋め尽くす2,000本以上のススキの中に、直径2mの満月が浮かび上がります。ススキたなびく草原で浮世絵のワンシーンのような写真撮影が叶います。
<漁樵の間>
琵琶湖のほとりにある石山寺にこもり湖に映る満月を眺めていた時に構想がひらめいたと伝えられている「源氏物語」。文机でぼんやりと頬杖をつく紫式部が描かれた作品「石山月」から着想を得た空間展示は水と月をテーマにしました。素材と色彩にこだわったダイナミックな展示が絢爛豪華な漁樵の間に溶け込みます。
みどころ3.現代の技術や感性で表現された月
現代作家による多種多様な作品が展示に華を添えています。独自の紙漉きの技法で月と地球の呼応を表現した作品や、自然の光をテーマにガラスで水面に映る満月とさざ波を表したガラス、現代の日本画家と文化財建築に描かれた日本画のコラボレーションなど、現代作家の個性が幻想的な空間をつくり出しています。五感に響く幽玄の美をお愉しみください。
ぜひお着物で来館してみて!
着物でご来館いただいたお客様に、ホテル内の月のアートをモチーフにしたポストカードをプレゼント。入場料の優待もございます。
【入場料】優待料金¥1,400(当日券より¥200割引)
※ほかの割引とは併用いただけません。※当日会場受付で購入の場合のみ割引適用。オンラインでのチケット購入は対象外となります。
月にまつわるアートと歴史的建築の共演を堪能でき、五感で楽しむこのイベントは、日常から離れて、幻想的な世界に浸れる貴重な機会です。月の神秘に魅了される時間をぜひこの機会に体験してみてください。
「月百姿×百段階段~五感で愉しむ月めぐり~」開催概要
【期間】2024年10月5日(土)~12月1日(日)※11月5日(火)は展示替のため休館
【時間】11:00~18:00(最終入館17:30)
【会場】ホテル雅叙園東京 東京都指定有形文化財「百段階段」
【料金】一般 ¥1,600 / 大学・高校生 ¥1,000 / 小・中学生 ¥800(税込)
※未就学児無料、学生は要学生証呈示
【販売】ホテル雅叙園東京(一般入場券)/ 公式オンラインチケット(一般入場券、グッズ付)
【主催】ホテル雅叙園東京
【お問合せ】03-5434-3140(イベント企画 10:00〜18:00)