初開催である2022年の「Immersive Museum “印象派”IMPRESSIONISM」、第2弾となる2023年の「Immersive Museum TOKYO 2023 “ポスト印象派” POST-IMPRESSIONISM」から引き続き、3年目となる「Immersive Museum」では、会場やコンテンツを一新、更にパワーアップし開催しています。(開催期間:2024年7月10日(水)~2024年10月29日(火))

Dive in Artで非日常時間が過ごせる「Immersive Museum」

「Immersive Museum」は、近年演劇やアート、エンターテインメントのジャンルで世界的なトレンドとなっている“Immersive=没入感”をキーワードとする、新たなアート体験プログラムです。特別な音響効果と壁面・床面全てに投影される没入映像を組み合わせて、広大な屋内空間に名画の世界を再現。高さ6m、約700㎡の巨大空間*に、画家たちの視点で見た作品世界を再現し、アートの “鑑賞”体験を大きく進化させます。

参加者はその空間内を自由に歩き回ることができ、視覚を通した「見る」「鑑賞する」といった行為を超え、音と映像によりあたかも全身で名画の世界に入り込んだような究極のアート体験が可能になります。*高さ、面積とも空間面積全体を指します。投影面積は異なります。

イマーシブミュージアム第三弾は「印象派と浮世絵」

西洋絵画に変革をもたらした印象派の新しいスタイル。その誕生に日本の浮世絵が影響したことは広く知られています。

葛飾北斎、歌川広重、歌川国芳といった多くの才能が登場し、大衆向けに大量生産されていた版画、浮世絵。生き生きと描かれる庶民の生活や自然の風景、大胆なレイアウトやアングル、多色刷りによる鮮やかな色彩。伝統的な宗教画を頂点とする西洋絵画とは全く異なる文脈で描かれた浮世絵は海を渡り、パリにジャポニスムブームを巻き起こしました。モネやドガは自らの絵画に浮世絵のエッセンスを取り入れ、換骨奪胎しながら印象派を牽引しました。

総合主義を唱えたゴーガンや、キュビスムへ連なるセザンヌ、独自の画風を築いたゴッホらポスト印象派も浮世絵を多く参照しました。つまり多少大仰な言い方をするならば、印象派から現代まで続く西洋絵画の発展は、浮世絵なくしては語れないほどの影響を及ぼしました。情報が限られていた時代に海を越えて繋がった二つの絵画。日本の絵師たちとパリの画家の視点に没入する物語は、今までとは異なる新しい美術体験をもたらすでしょう。

シーンのご紹介

【SCENE01】江戸の町

活気溢れる江戸を描いた「熈代勝覧」を最新映像技術で動画化。会場へ訪れたみなさまを浮世絵が売られている店先へと誘います。

【SCENE02】ゴッホの浮世絵コレクション

ゴッホは浮世絵に魅了され、そこに描かれる「日本」に憧れを抱いていた事がわかるシーンを描きます。数百点近くに及ぶ彼のコレクションから一部を紹介していきます。

【SCENE03】浮世絵の影響「モチーフ」

当時の西洋絵画では、市井の生活や風俗を描くことの価値は低いと考えられていました。一方、日本の浮世絵はパリの若い画家たちにこれまでにない新しい視点を持ち込んだ。

【SCENE04】東洋と西洋

ヨーロッパの街並みと江戸の街並みを対比します。時空を越えて出会った東西の絵画に没入し、互いに及ぼした影響を想像してお楽しみいただけます。

【SCENE05】浮世絵の影響「構図」

浮世絵の大胆な構図も、従来の西洋絵画には存在しない文法でした。印象派の画家たちはそのエッセンスを取り入れ新しい絵画に挑戦しました。

【SCENE06】連作

セザンヌが好んで描いたサント・ヴィクトワール山。葛飾北斎の富嶽三十六景と対比して両者の類似と差異を探ります。

【SCENE07】ゴッホと浮世絵

浮世絵をこよなく愛したゴッホ。彼が残した数々の名画からはその痕跡は随所に見られ、浮世絵とのつながりを読み取ることができます。

【SCENE08】印象派の夜明け

浮世絵から様々なインスピレーションを受けて、独自のスタイルへと発展させた画家たちの新しい絵画。「印象派」の誕生です。

展示作品情報

クロード・モネ

「睡蓮」「印象 日の出」「ラ ジャポネーズ」「積みわら」「ロンドンの国会議事堂」「ルーアン大聖堂」

エドガー・ドガ

「バレエの舞台稽古」「舞台の踊り子」「オペラ座のオーケストラ」

ピエール=オーギュスト・ルノワール

「ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会」「少女イレーヌ」「猫と眠る少女」「陽光のなかの裸婦」

カミーユ・ピサロ

「霜」「収穫」

ベルト・モリゾ

「身支度をする女性」「読書」「モルクールのリラの木」

アルフレッド・シスレー

「秋、ブージヴァル付近のセーヌ河畔」「曇天のサン・マメス」

ギュスターヴ・カイユボット

「ボート漕ぎ」「床を削る人々」

メアリー・カサット

「お茶の時間」「マルリーの庭で編み物をするリディア」

芸術の秋に合わせ、“モネ”“ゴッホ”作品を追加上映!

初開催である2022年の「Immersive Museum “印象派”IMPRESSIONISM」でのクライマックスシーンであったモネの「睡蓮」や、第2弾となる2023年の「Immersive Museum TOKYO 2023 “ポスト印象派” POST-IMPRESSIONISM」でのゴッホ「ひまわり」「ローヌ川の星月夜」といった人気作品を新たにフォトタイムコンテンツとして追加し、上映します。

AI北斎とAIゴッホに似顔絵を描いていただきました

ゴッホは、表情も読み取るということで笑顔でポーズ。北斎さんは出身地や街の名前をいうとそのイメージで描いてくれます。筆が進む様が映し出されるので、どんな感じに仕上がるのかこそばがゆくワクワク!どちらも同じモデルでも、毎回異なる色彩で描いてくれるとのこと。QRコードがいただけるので自身の携帯にデータを落とし込めます。

「Immersive Museum TOKYO vol.3 印象派と浮世絵 ゴッホと北斎、モネと広重」

期間:2024年7月10日(水)~2024年10月29日(火)
会場:ベルサール新宿南口(東京都渋谷区千駄ケ谷5-31-11 )

※2022年、2023年とは開催会場が変更となりました
※ベルサール新宿グランド、ベルサール新宿セントラルパークとは異なりますのでご注意下さい

アクセス:「新宿駅」新南口徒歩4分(JR線・都営大江戸線・小田急線・京王線・京王新線)     
「新宿三丁目駅」E8出口徒歩2分(丸ノ内線・副都心線・都営新宿線)
     「代々木駅」東口徒歩5分(JR線)A2出口徒歩7分(大江戸線)

【平日】
大人2,500円、大学生・専門学生2,000円、中学・高校生1,500円
小学生以下無料 障がい者割引2,000円

【土日祝】
大人2,700円、大学生・専門学生2,200円、中学・高校生1,700円
小学生以下無料 障がい者割引2,200円

「日時指定券」日時を指定してご購入いただけます。
「当日券」日時指定券の販売枚数に余裕のある場合のみ当日券(当日のみ有効)を会場で販売いたします。 販売規定枚数に達している場合は、会場での販売は行いません。

※土日祝日の終日、及び平日の午後は完売になる事が多いため、事前に日時指定券のご購入をお勧めいたします。

DIVE IN ART を体感できる他に類がない美術館!ずっと協賛のYOGIBOに寝っ転がって鑑賞できます。(所要40分)スクリーンに次々と映し出される画面を鑑賞後に、撮影タイムがあります。

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