2024年9月 福島県南会津町の地酒が国税庁の指定を受け「GI南会津」が誕生。お酒の地理的表示(GI)は「正しい産地」であることと「一定の基準」を満たして生産されたことを示すもので、福島県内では初めての指定、原料である米の産地や採水地、そして製造場が単独の町内となる指定は全国で初となります。仙台国税局主催『GI南会津 スタートアップイベント』が八芳園にて開催され「GI南会津」の魅力に触れてきました。

地理的表示(GI)保護制度とは

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「地理的表示保護制度」は、その地域ならではの自然的、人文的、社会的な要因の中で育まれてきた品質、社会的評価等の特性を有する産品の名称を、地域の知的財産として保護する制度です。
ビジネスにおいては、その地域ならではの要因と結び付いた品質、製法、評判、ものがたりといった、産品の強みや魅力が見える化され、国による登録やGIマークと相まって、効果的・効率的なアピール、取引における説明や証明、需要者の信頼の獲得を容易にするツールになります。

この制度は、ヨーロッパを中心に古くから国際貿易の主要品として取引されてきたワインの「原産地呼称制度」が起源。不正な産地名の使用を防ぐために、フランスなどのワイン主産国では、産地名を名乗ることができる基準を公的に定め、製造者と消費者双方の利益を確保してきました。日本ではGIを登録し保護する仕組みが2015年に創設され、これまで100を超える産品の名称が登録されています。

GI南会津に認定された4蔵元

◆令和6年度GI南会津認定酒◆

【会津酒造】 ・純米酒 会津 ・山の井60
【開当男山酒造】 ・南山 純米吟醸・特別純米酒 夢の香
【国権酒造】 ・山廃純米吟醸・特別純米酒 夢の香
【花泉酒造】 ・ロ万 純米大吟醸
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出品した4蔵元(会津酒造、開当男山酒造、国権酒造、花泉酒造)の7点すべてがGI南会津(清酒)の認定を受けました。南会津の日本酒は、ミネラル分の溶け込みが少ない豊富な軟水を使って同町内で醸造し、口あたりがやわらかく、後味がすっきりとしているのが特徴です。

八芳園のシェフが考案した4つの酒蔵の酒とのペアリング!

八芳園で開催された『GI南会津 スタートアップイベント』は、酒類販売業者、飲料店関係者、メディア関係者が招待され、福島県酒造組合 特別顧問で福島県日本酒アドバイザーの鈴木賢二氏による基調講演のほか、GI南会津の清酒の試飲と地場産食材を生かしたフードのペアリングを楽しめるトークイベントや蔵元との交流会が開催されました。

美酒✕絶品料理に酔いしれた夜

かなり盛り上がりました!美味しいお酒は人とのコミュニケーションを潤滑にしてくれます。今後はGIマークを目にする機会が増えていきそう。日本酒好きの方はぜひ一度お手にとってみてくださいね。

「南会津(清酒)」が地理的表示GIに指定されました/南会津町

八芳園|公式サイト