MICE誘致とは?
MICEとは、以下の4つの要素を組み合わせた国際的な観光ビジネスイベントの総称です:
- M:Meeting(会議)
- I:Incentive(報奨旅行)
- C:Convention(大会・学会)
- E:Exhibition/Event(展示会・イベント)
地域のユニークな魅力を活かし、国内外の企業や団体を招くことで、観光業や地域経済の発展を図ることができます。
倉敷と児島の魅力を再発見!レトロとモダンが織りなす旅
今回のモデルイベントの舞台は岡山県の倉敷市。歴史的な街並みとモダンな産業が調和した魅力的なエリア。その中でも「倉敷美観地区」と「児島エリア」は、観光だけでなく地元の文化や暮らしに触れる旅先として注目されています。今回は、この2つのエリアの魅力をたっぷりご紹介します。
古き良き街並みに包まれる時間【倉敷美観地区】
倉敷美観地区は、江戸時代からの白壁の蔵屋敷や古民家が軒を連ねる風情あふれる街並みで知られています。美しい倉敷川沿いを散策すれば、ノスタルジックな雰囲気に浸れること間違いなし。
倉敷の暮らしに触れる倉敷民藝館
倉敷民藝館では、倉敷で古くから使われてきた民芸品の展示を鑑賞。民芸品とは、民衆生活の中から生まれた日常的に使われる地域独特の手工芸品のこと。1925年 に 柳宗悦 、 陶芸家 の 河井寬次郎 、 濱田庄司 の3人によって提唱された造語です。
古民家旅館「鶴形」で倉敷の民芸にふれる和食ランチ
旅館鶴形(昼食)では、民芸品を使用した和食フルコース。倉敷ガラスの器でいただく地ビール”独歩”は格別のおいしさです。
須浪亨商店(製作体験 瓶かご)
チームに分かれて民芸制作体験、私達は昔醤油の瓶などをいれたというい草で編んだ”瓶かご”づくりを体験しました。(他の2チームは、しめ縄づくり、テーブルクロスづくり)
作成前には、工房や制作物などを見学、その後制作体験がスタート。工程が少し複雑に感じ、誰しもが完成しないのではないか?と不安な気持ちをもちながら編み始めながらも、須波さんのわかりやすく丁寧な教え方で誰一人落ちこぼれることなく完成しました!
須浪亨商店 倉敷いかご – 岡山県倉敷市で、いぐさのかご「いかご」の製造を行っています。
語らい座大原本邸(抹茶体験)
江戸時代後期(寛政7年着手)の豪商屋敷「旧大原家住宅」倉敷格子、二階の倉敷窓、なまこ壁など蔵屋敷の典型的な特徴を備えた重要文化財です。
新渓園ディナーパーティ
新渓園は明治26年、倉敷紡績の初代社⻑ ⼤原孝四郎⽒が、還暦記念に別荘として建設したもので、和⾵建築として⾼く評価され、⼤正11年、孝四郎⽒から承継した⼤原孫三郎⽒から当時の倉敷町が寄付を受けました。
自分たちでデザインした”倉敷切子ちょうちん”で道中を照らしながら、ディナー会場へ向かいます。和紙や倉敷特産のマスキングテープを使って自由に飾り付けたちょうちんで、情緒があります。司会の方の掛け声で、障子が開けられると日本庭園一面には芸術的なちょうちんがたくさん飾られていて幻想的な風景に。ホタルが描かれたちょうちんは、中の明かりが付いたり消えたりするのでホンモノのホタルが止まっているかのよう。素敵な演出に感動しました。
倉敷市長の挨拶でディナーパーティがスタート!やはり合わせたいのは地の日本酒!とてもおいしい日本酒で洋食にもぴったりでした。
実は倉敷は、和と洋が絶妙に融合する白壁の町倉敷を舞台に、プロもアマチュアも関係なく、ジャズ好きが参加する秋の音楽イベント「倉敷ジャズストリート」が有名。
倉敷の鎮守社であり、名高い美観地区を見下ろす地に立つ「阿智神社(あちじんじゃ)」からは獅子舞、頭をかじってもらって無病息災!
同じく阿智神社の伝統で古くから開催されるお祭り「素隠居(すいんきょ)」が登場。おじいさん(じじ)やおばあさん(ばば)のお面をかぶった人たちが、見物客の頭をうちわでたたいて街を練り歩くというお祭りで、こちらも叩いてもらうと無病息災のご利益があるとのこと。出口のところで叩いてもらいました!
倉敷国際ホテルで一泊
美観地区からも徒歩ですぐの倉敷国際ホテルに宿泊。 自然な素材と上質な色調、木のぬくもりが感じられる洗練された客室で、ブラウンを基調としたエレガントな空間です。全館禁煙なのも嬉しいポイント!
朝食は、和食・洋食、充実のラインアップ!自家製パンはトーストがおすすめです。
【1日目】
倉敷民藝館
旅館鶴形(昼食)
民藝のある暮らし体験
須浪亨商店(製作体験 瓶かご)
倉敷美観地区散策
語らい座大原本邸(抹茶体験)
倉敷川畔(夜の川舟貸切)
旅館鶴形/倉敷館
新渓園ディナーパーティ
倉敷国際ホテル(泊)
考古学を楽しく学ぶ【倉敷考古館】
古代の吉備には、貝塚や弥生墳丘墓、巨大古墳などをはじめ、日本の古代史を語る上で欠かせない数多くの貴重な遺跡が存在しています。
美観地区にある江戸時代の倉を改装した倉敷考古館では、70年近くにわたり古代吉備を代表する数々の遺跡の発掘調査を手がけ、調査研究を進め、数々の貴重な資料を展示しています。
岡山といえば、桃太郎、桃太郎といえば鬼!鬼(ウラ)を題材にしたワークショップが開催され、盛り上がりました。その後、部屋を移動し、土器パズルにも挑戦。チームワークやコミュニケーションが増えて楽しい時間。その後、同じように展示をみても、ワークショップ前より、展示物に対して理解が深まるのが早く、ワークショップを通じて”考古学を楽しく学べたこと”に気が付きました。
倉敷ロイヤルアートホテル内(八間蔵(昼食))
倉敷ロイヤルアートホテル内にある八間蔵でフレンチフルコースをいただきました。今回のツアーのためにつくっていただいた”桃太郎”にオマージュした特別メニュー。魚介のムースを詰めた桃太郎トマト、牛肉ベーコン巻きのプロシェットは、きび団子をイメージしたもの。ムラサキイモのモンブラン仕立ては、なんと鬼のモチーフで登場!素敵な演出でした。
【2日目】
倉敷考古館
ワークショップ(土器づくり・鬼の似顔絵)
倉敷ロイヤルアートホテル内(八間蔵(昼食))
今回の参加者は、フランス、ベルギー、フィリピン、中国など、海外出身の方が中心のグローバルなツアーで、日本人でも知らない伝統や文化に触れられて楽しい時間でした。ワークショップを通じ、参加者の方々とのコミュニケーションも深まり個人旅行では体験できないコンテンツを多く、貴重な経験でした。
今回、ツアーのプログラム設計に関わったのは八芳園。自然豊かな地域を舞台に、地元特産品や文化を組み込んだプログラムが組まれ、随所におもてなしの心が感じられる国境を超えた演出に感動を覚えました。
”デニムの聖地”児島編に続きます!