2024年、生活者に支持されたコスメを総括する「@cosmeベストコスメアワード2024」が発表となりました。
まず、気になる今年の受賞ラインナップTOP10をご紹介した後、今年の傾向やトレンド分析をご説明していきたいと思います!
@cosmeベストコスメアワード2024ベストコスメ 総合TOP10を発表✴︎
●大賞:アテニア スキンクリア クレンズ オイル アロマタイプ
●第2位:コスメデコルテ ルース パウダー
●第3位:rom&nd ハンオール ブロウカラ
●第4位:ヒロインメイク スピーディー マスカラ リムーバー
●第5位:ロージーローザ マルチファンデ パフ 2P
●第6位:コスメデコルテ サンシェルター マルチ プロテクション トーンアップCC
●第7位:ナンバーズイン(numbuzin) 5番 白玉 グルタチオンC ふりかけマスク
●第8位:KANEBO ルージュ スター ヴァイブラント
●第9位:ディオール ディオール スキン フォーエヴァー スキン コレクト コンシーラー
●第10位:SHISEIDO エッセンス スキングロウ ファンデーション
今年の傾向は?
⭐︎新作コスメ&韓国コスメが躍進活躍!
2024年のベストコスメアワードは、総合の上位10商品のうち半数の5商品が2024年の上半期新作ベストコスメアワード受賞商品という新しい動きがみられました。年間のベストコスメアワードの総合10位に、その年の上半期新作ベストコスメ受賞商品が5商品もランクインするのは初めてのこととなります。歴代のベストコスメアワードでは、2商品のランクインが最大であり、直近のベストコスメアワードをみても、2023年は2商品、2022年は0商品、2021年は0商品、2020年は1商品のランクインにとどまっていることを鑑みると、特長的な消費傾向だったといえそうです。
さらに、今年は総合の上位10商品のうち新興ブランドともいえる韓国コスメも2商品がランクイン。歴代のベストコスメアワードにおいて、韓国コスメは最大でも1商品のランクイン、直近3年間では1商品もランクインしておらず、総合10位に韓国コスメが2商品ランクインしたのは初めてのことです。よって、全体でみてみると、総合上位10商品のうち、新作コスメと韓国コスメが7割を占める結果となっており、自身の行動に変化をもたらし、新しいものを取り入れようとする積極さが垣間見られる1年であったことがわかります。
⭐︎長期化する物価高騰の影響
新作コスメや韓国コスメの取り入れが進む一方で、引き続き、消費者の購買には物価高の影響がみられます。ユーザーアンケートで、半年前と比べたときの気持ちや行動の変化として当てはまるものを聴取したところ、「お金をかけるべきアイテムは何かを以前より考えるようになった』と回答した人が全体の64.5%にのぼり、物価高騰が長期化していく中、消費者のなかでは投資する先の取捨選択がより慎重になってきていることがわかります。
特にスキンケアにおいては、コロナ禍では高額なスキンケアに投資する様子が見られましたが、2024年は中価格帯~低価格帯へのシフトが起こりました。
総合カテゴリからみえるトレンド分析
⭐︎生活者が化粧品で投資をしたアイテムは「ベースメイク」
何に投資をし、何を節約するか。その見極めがなされた2024年。全般的に価格に対しシビアに反応しつつも、すべてランクダウンさせるのではなく、何に対してお金をかけるか、こだわりのものにはお金をかけたいというニーズがみられました。その投資対象となったのが、ベースメイクです。
総合上位10商品をみてみると、「半分の5商品をベースメイク関連のアイテムが占めている」ことがわかります。同カテゴリのランクインは今年が5商品であることに対して、2023年は1アイテム、2022年は2アイテムとなっていることから、今年は生活者にとってベースメイクへの関心が大きく高い1年であったことがうかがえます。
さらに内訳を見てみると、ランクインした5商品のうち4商品がラグジュアリーブランドのアイテムとなっており、スキンケアカテゴリでランクインしたのが、いずれも低・中価格帯の商品であることと対照的な結果となっていました。
加えて、アイテム別賞の同カテゴリを見てみると、1位に輝いていたのは全10部門中9部門が高価格帯アイテムであり、消費者がベースメイクへの投資意向が高いことがうかがえます。
ユーザーアンケートでも、「ベースメイクにお金をかけるようになった』と回答している人が全体の35.3%をマークしていることからも、物価高の影響を受け、投資をするポイントをシビアに見極めるようになった生活者が投資したいアイテムとして選んでいるのが「ベースメイク」であることがわかります。では、なぜ生活者が「ベースメイク」への投資を選んだのか?生活者の声をより深堀してみるとその理由が見えてきました。
⭐︎激しさを増す酷暑、11月になっても終わらない残暑などに打ち勝つ「打倒暑さ消費」
2024年は、東京では3月に初めての夏日を記録。季節外れの暑さにはじまり、真夏には例年以上の酷暑、そして秋は11月にも夏日を観測するなど暑さに悩まされた1年となりました。
ユーザーアンケートで「気持ちや行動の変化として当てはまるもの」を聴取したところ、『今年の夏の暑さは化粧品選びにも影響があったと思う』に「当てはまる」と回答した人が全体の73%、『暑さ対策のできる化粧品に投資したいと思う』に「当てはまる」と回答した人が全体の69.1%に及んでいます。
年々激しさを増す異例の暑さによって拭いても拭いても止まらないほど汗をかいたり、突然の気象の変化によって顔や髪が雨風にさらされることを誰しもが経験したであろう2024年。避けようのない「メイク崩れ」や、過酷な環境による「肌ダメージ」に見舞われた結果、生活者が投資したいと思うほどの価値を感じたのがベースメイクを中心とした「暑さに打ち勝てるアイテム=打倒暑さ消費」だったのではないのでしょうか。
実際に、総合10位にランクインしたアイテムをみてみると、ベースメイクを含む6商品が「打倒暑さ消費」に当てはまるアイテムであることがわかります。更にユーザーアンケートでは、「崩れないために薄づきを意識するようになった」と回答した人が全体の44%、、「崩れても汚く見えない商品や塗り方を意識するようになった」と回答した人が全体の46.4%、「ベースメイクを落とした後の肌の状態が気になるようになった」と回答した人が全体の47.3%となりました。
止まらない汗や突然の雨などによる化粧崩れとが気になるというと、以前は、崩れないようにカバー力の高いファンデーションが人気だったこともありました。しかし今の生活者は、同じ「崩れない」を「薄づきであること」で解消しようとしているようです。そこには、「薄付きであれば崩れても汚く見えない」という理由がありそうです。
崩れていなくても綺麗、崩れても綺麗。それを叶えてくれるベースメイク商品が、結果、高額な商品だったのではないでしょうか。また、コスメに加えて、メイクを綺麗に保つことに加えて崩れにくく仕上げてくれる専用パフなどのツール類にも投資したり、メイク中や落とした後も肌に優しい美容成分配合のコスメなどにも注目が集まったようです。
2024のベスコス、今年の傾向、そしてトレンド分析をご紹介しました。「へぇ〜そうなんだ?!」「うんうん共感できる!」など、今年ならではのコスメ事情を知っていただけたのでは?と思います。2024のベスコスの受賞ラインナップの中にはご自身の愛用のものはありましたか?気になっているものも含め、コスメ感度の高い@cosmeメンバー達に選ばれたラインナップ、是非試してみてくださいね!