ユニ・チャーム株式会社が展開するウェルネスケアブランド「ソフィ」は、 妊活に関する情報を男女の性別や、子どもを持つ、持たないに関わらず、すべての人が正しく、適切に知る機会を得ることで、社会全体の理解促進を目指しています。そして「妊活の選択肢を、もっと。」プロジェクトを 2025年4月7日(月)より開始しました。本プロジェクトの第一弾として、パナソニック コネクト株式会社と連携し、妊娠にまつわる知識向上と職場における理解促進を目的とするプログラム「知ることから、はじめる。みんなの妊活研修」を開催。こちらに実際に参加してきたのでレポートします。結果として早くに妊活を知ることはライフプランを構築する中でも自分の選択肢を広げることに繋がると実感しました。
自分も妊活を経験して気づいたこと
妊活研修にはパナソニック コネクト株式会社の管理職から一般職、そして男女と幅広い年代・性別の社員が集まり、妊活についての話を聞いたり、ディスカッションをしたりしました。
そして、まず始めにパナソニック コネクト株式会社 代表取締役 DEI推進 担当 西川岳志さんが、ダイバーシティの取り組みの一環として妊活研修の開催の目的や想いについて次のように語りました。
「今、妻と二人での生活もとても楽しいので子供がいない生活に後悔はないですが、私自身も若い頃に妊活にお金をかけた時がありました。しかし、妊活について20代、30代と知っていたのなら、もう少し違ったのではないかと思っています。知識も少なかったからこそ、妊活も遠回りしたと感じています。
また、過去に一番苦労したのは周囲や上司の理解のなさでした。当時は無理をしてでも働くことを優先する価値観の時代でもあります。例えば、明日、病院に行かないといけないから16時に帰りたいと相談しても、その日は無理だから明後日にしてほしいと言われたりと、妊活や病院の予約はタイミングがあるからこそ、その日に行かないといけないのに、周囲の理解が得られずに病院に通うのもなかなか難しかった経験もあります。
そのため、このような研修を通して若い世代から上の世代まで妊活について知識を備えてほしいです。そしてそれぞれの人生の選択の幅を広げていってほしいと思います」
実体験からの苦労や思い、言葉だったので、聞いていた人にとっても心に響いた様子でした。
「知ることから、はじめる。みんなの妊活研修」とは
「ソフィ」が始動した「知ることから、はじめる。みんなの妊活研修」はまだ妊活について考えていない方や、女性だけではなく男性にも学べる機会を提供し、キャリアについて考えるきっかけや、ヘルスリテラシーの向上を図るとともに、企業・自治体・学校などの支援制度や取組における活動強化にも繋がる内容です。妊活観・妊娠観を持つタイミングを早めることで、未来の選択肢を増やすことを目指し、知識向上と職場や社会における相互理解を促進することを目的とした研修プログラムです。
妊活について
講義パートでは妊娠の仕組み、妊娠しやすい時期などの基礎知識から、妊活についていろいろ知れるレクチャーを開催。妊活の具体的な内容を知りたかった年齢が平均24.9歳に比べて、実際に妊活をはじめた年齢は30.1歳と約5年も差があることも調査でわかっています。そして男女における妊活の知識の差も大きく、男性は主にパートナーからの情報・知識が情報源となっています。しかし、妊活は女性だけではなく、パートナーである男性も一緒に考えていくこと。「もっと早く知れたらよかった・・・」をなくすためにも若い時から男女ともに知識をつけていくことも大切です。
妊娠にはやせすぎや太りすぎにもリスクがあり男女ともに、生活習慣を整えて、栄養バランスの良い食事をとることが大切。特に栄養素として葉酸にも注目だそう。喫煙に含まれるニコチンや一酸化炭素、その他の化学物質は、卵子や精子の質を低下させます。喫煙者の流産率は約1.7倍とリスクも高まるため男女ともに控えた方が妊活にはいいとの説明もありました。
病院への通院やアプリを使って妊活
いつかの妊娠のために卵子凍結をしておく方法や実際に妊活を始めたい時の病院での検査、治療へのステップ、料金などの説明もあり、知ることでどのような準備が必要か、何をしたらいいのかが明確になっていきます。自分の人生プランに合わせて早めに準備ができるのはメリットです。
女性は生理管理アプリなどを利用して自分の生理や排卵のタイミングを管理している人も多いかと思います。もし妊活をする中でパートナーに毎回、自分から排卵のタイミングを言うのはストレスにもなりますよね。そんな時は「ソフィBe」というアプリを使うと排卵サイクルを見える化でき、パートナーに情報を共有することもできるので一緒に管理することも可能です。
情報を得て知ることで周りや未来が変わる
最後にチームで妊活をする上であったらいいなと思う制度や仕組み、風土についてなどディスカッションをしました。結果を共有すると、社内にいい制度があっても知らないことが多いのでこのような研修を通して共有する場があるのはいい、妊活時は朝に通院することが多いのでフレックスで働けるといい、部下も動きやすいように上司の振る舞いも大切といった意見もあり、新たな価値観や考えを得たようでした。
このように、みんなが情報を得ることで周りの認識に変化が起こります。また、自分自身おいては、得た知識により時間的な余裕と選択肢が生まれます。今後もこのような輪が広がると、より生きやすい社会になっていくのではないでしょうか。