ペットと共に暮らすことが当たり前になりつつある今、「ペット共生住宅」は新たなライフスタイルの象徴として注目を集めています。日本ペットフード協会の調査によれば、2024年の犬猫の飼育数は1,595万匹に達し、15歳以下の子どもの数(1,401万人)を上回る結果に。ペットは家族として迎え入れられる存在となり、それに伴う住環境の変革が求められています。
そうした中、東京都大田区にある保護猫シェアハウス「NYA\_AGO(ニャーゴ)」は、単なる“猫と暮らせる家”を超えた、新たな共生の形を提示しています。運営するのは、起業家・東條裕子さん。彼女の夢は「100匹の保護猫と暮らせるシェアハウスをつくる」こと。これは趣味やボランティアにとどまらず、サステナブルかつ高付加価値なビジネスとしても注目を集めています。
保護猫と人がつながる「NYA\_AGO」の仕組み
「NYA\_AGO」は宿泊可能なシェア民泊でありながら、保護猫たちの一時的な居場所と出会いの場も提供しています。共用スペースを活用することで、猫の世話を分担しながら、負担を最小限に抑えた“共生型”の暮らしを実現。入居者は単なる居住者ではなく、猫の世話を通じて社会貢献にも参加できます。このユニークなスタイルは、単身者や若者を中心に支持を集め、現在では川崎・大田区・逗子に合計4拠点を展開。13匹の保護猫がそれぞれの拠点で新たな出会いを待っています。
起業の現実:「安くて、質がよい」が命綱
理想だけでは続かないのが現実のビジネス。保護猫との暮らしを支えるには、猫用ベッドやおもちゃ、爪とぎなど頻繁に交換が必要なアイテムが数多くあります。民泊施設としての清潔さや見た目にも配慮が求められ、設備維持にもコストがかさみます。
そんな中で東條さんの強い味方となったのが、グローバルECプラットフォーム「Temu」です。Temuは製造元と直接つながることで、圧倒的な価格優位性を実現。「価格が半分以下、しかも種類がとにかく豊富」と東條さんも語っています。
現在、NYA\_AGOで使用している猫用品の多くがTemu製。具体的には――
Temuで購入した猫のポスター
・猫ベッド・キャットタワー・おもちゃ(3ヶ月ごとに更新)
・壁掛け爪とぎマット(月1回交換)
・掃除ツール・猫砂用品
・室内装飾用のポスターやぬいぐるみ、照明
これらをTemuで一括調達することで、月々の運営コストを約50%削減。その分を施設の改修費や猫の医療費に充てることができ、持続可能な運営へとつながっています。
一軒の家から広がる“保護猫ネットワーク”
2025年現在、「NYA\_AGO」は以下の4拠点で展開中です。
①川崎市川崎区小田
②川崎市中原区木月
③東京都大田区上池台
④神奈川県逗子市沼間
(左)NYA_AGO1号 川崎新町
(右)NYA_AGO 2号 元住吉
今後は全国展開も視野に入れており、「保護猫100匹と暮らせる共生住宅」の夢に向けて歩みを進めています。譲渡会や猫写真展、猫文化イベントも各地で開催されており、「宿泊施設」にとどまらず、「地域コミュニティの拠点」としての役割も果たし始めています。
Temuが支える“理念から現実への一歩”
起業において、「理想」は出発点でしかありません。重要なのは、それを持続させる工夫と仕組みです。Temuのような低価格で高品質なプラットフォームの活用は、資金の乏しいスタートアップや個人起業家にとって大きな武器となります。
「Temuがなかったら、ここまでシェアハウスを拡大できなかったかもしれない」と語る東條さん。その言葉通り、Temuは単なる買い物サイトではなく、「夢を叶えるための土台」となっています。
Temuとは?
Temuは、数百万の売り手・ブランド・製造業者と消費者を直接つなぐオンラインマーケットプレイス。アメリカで2022年にサービスを開始し、日本では2023年7月にローンチ。手ごろな価格と豊富な品ぞろえが特徴で、2024年には全世界で月間6.8億回のアクセスを記録。Appleの2024年App Storeランキングで、日本における無料iPhoneアプリ第2位にも輝きました。
▶ Temu公式サイト:https://www.temu.com/
▶ 東條さんのインタビュー動画は こちら