健康・交流・デジタル適応で新しい生きがいに
世界中の人々の時間を豊かにする株式会社TimeTreeは、9月15日に控えた「敬老の日」を前に、全国10代~70代の男女3,376名を対象にした調査から、シニア層の推し活の実態を分析しました。
◾️推し活の実施状況 (単一回答 n=3376)
本調査により、従来「若者の文化」とされてきた推し活が、60代を中心としたシニア層にも浸透し、社会的広がりを見せていることが明らかになりました。こうした社会的広がりを背景に、推し活が「生活の質」「家族間のコミュニケーション」「デジタル活用」といった生活の幅広い要素に与える影響について、60代の動向を中心に深掘りしていきます。
◾️推し活による生活の変化
推し活による生活の変化を尋ねたところ、全年代共通して、「生活にハリや楽しみが生まれた」の回答割合が最も多い結果に。世代別で回答割合に違いが見られた項目としては、10代・20代の若い世代では「気持ちが前向きになった」、「人生の目標ができた」、「新しいことに挑戦できた」といったマインド面の変化に関する回答割合が高くなった一方で、年齢層が上がると「健康に気を付けるようになった」の回答割合が高くなっており、変化に関する意識の違いが見られました。
また、このように推し活が新たな生きがいの創出、ウェルビーイングの向上にもつながっている実態が浮かび上がった一方で、「支出が増えた」(10代64.2%、20代69.9%、30代69.5%、40代69.3%、50代63.6%)と、生活に楽しみをもたらす反面、経済面での影響も確認されました。
シニアの“推し”はスポーツが主流!
◾️推し活のジャンル
推し活のジャンルを尋ねたところ、10代〜30代の若年層では「アイドル」を中心に幅広いジャンルが支持されており、特に10代では、「漫画・アニメ」(32.6%)や「ゲーム」(20.4%)、「インフルエンサー」(19.2%)、「VTuber・ボーカロイド」(21.3%)など、二次元・デジタル領域での推し活実施割合が高いことが特徴的でした。
一方で50代以降は「スポーツチーム・選手」を推す割合が高く、50代では28.4%、60代では26.8%、70代では過半数の53.1%が「スポーツチーム・選手」を推していると回答しました。これらの結果から、若年層は「多ジャンル型」、シニアは「スポーツ集中型」という世代差が明らかになりました。
◾️60代・70代の推し活対象ランキング&10代〜50代の推し活対象ランキング
推しの対象について自由回答で詳しく尋ねたところ、シニア層での1位は、メンバーそれぞれが音楽活動に、俳優活動に大活躍の「Snow Man」でした。2位は「BTS」、3位は同率で「阪神タイガース」とロサンゼルス・ドジャースで大活躍の「大谷翔平選手」となり、5位には来春までの活動再開を発表したばかりの「嵐」が入りました。スポーツ推し活実施者の割合が高いシニア層は、「阪神タイガース」、「大谷翔平選手」、「ロサンゼルス・ドジャース」、「北海道日本ハムファイターズ」と、TOP10に野球に関する推し対象が4つランクインしました。
一方10代〜50代の推し活対象ランキングでは、1位はシニア層と変わらず「Snow Man」で、幅広い世代から支持されていることが明らかになりました。2位には「嵐」となり、シニア層と共通点はあるものの、ランキング全体を見るとアイドルグループが中心となり、60代、70代の推し活対象にも違いが見られました。
家族で推し活、世代を超えた絆に
◾️推し活を一緒に行う相手
推し活実施者に「誰と一緒に推し活を行うか」を尋ねたところ、30代〜70代では「ひとりで行う」が最も多く(30代69.1%、40代63.2%、50代53.7%、60代49.2%、70代55.0%)、自分のペースで楽しむスタイルが主流となっていました。
しかしそれ以外にも、10代・20代では「親や祖父母」と推し活を行う人がそれぞれ31.4%、21.4%にのぼりました。 また、40代以降では「子や孫」と一緒に行う割合が高まり、40代31.0%、50代31.7%、60代27.3%、70代26.7%と、若年層からシニア世代まで、家族で一緒に推し活を楽しむ実態が確認され、推し活が世代間の交流を生む文化となっていることが明らかになりました。
シニアもSNS&動画配信を活用中
◾️推し活におけるデジタル活用
推し活におけるデジタルツールの活用状況を尋ねたところ、全世代で「SNS(Instagram、Xなど)」が最も多く、10代から50代では9割前後が利用していました。これに続き「オンラインショッピングサイト(Amazon、楽天など)」「チャットサービス(LINE、Discordなど)」「スケジュール管理アプリ(TimeTree、Lifebearなど)」が3〜4割程度と、幅広くデジタルツールが取り入れられている実態が確認されました。
60代に注目すると、SNSの利用、動画配信サービスの利用が共に7割と高水準で、シニア層においてもデジタルを活用した推し活が日常的に定着しつつある様子がうかがえます。スケジュール管理アプリも27.1%が活用しており、推し活の予定や計画に役立てられていました。
一方で、AIサービス(ChatGPT、画像生成AIなど)の利用は若年層で1割前後あるものの、60代で2.4%、70代では0%と、シニア層における活用はまだ限定的であることも浮き彫りになりました。
若者からも「素敵!」の声
「若年層から見るシニア推し活」に関する調査
■集計期間|2025年8月19日(火)~8月28日(木)
■調査媒体と対象者
Instagram「推し活応援メディアOshicoco」をフォローしている推し活層(全国10代~30代の男女)
■有効回答数|1089名
10代:381名
20代:577名
30代:131名
★本調査は株式会社Oshicocoの調査サービス『推しペディア』を活用
Oshicocoの調査では、若年層の約9割が「シニアの推し活は素敵だと思う」と回答。「年齢に関係なく、好きなものに夢中になれるって素晴らしい」そんな価値観が、世代を超えて広がっているのです。
推し活は、人生の“第二の青春”
年齢に縛られず、好きなものを応援することで、心が前向きになり、生活にハリが生まれる。敬老の日にこそ、そんな“推し活の力”を見直してみませんか?
詳しい調査結果は、TimeTree公式ニュースリリースでご覧いただけます。
【調査概要】
調査期間:2025年8月7日(木)〜8月12日(火)
調査対象:全国10代〜70代
有効回答数:3,376名
10代:380名
20代:257名
30代:291名
40代:261名
50代:356名
60代:1578名
70代:253名
調査方法:インターネットアンケート
調査機関:株式会社TimeTree