高校受験を控える家庭にとって、志望校選びは子どもと保護者の大きな関心事です。塾選びサービス「塾選」が1都3県の保護者を対象に実施した調査では、約6割の生徒が「中学3年生になってから志望校を決めた」ことがわかりました。

志望校決定の決め手1位は「学校の雰囲気・校風」

アンケート結果によると、志望校を選ぶ際に最も重視されたのは「学校の雰囲気や校風」(60.2%)でした。続いて「通学時間・立地」(56.1%)、「子どもの学力」(53.1%)が上位に挙がっています。

保護者からは、

「楽しく過ごせるかどうかは学力だけでは計れない」
「学校見学で自由な校風に惹かれ、勉強への意欲が高まった」

といった声が寄せられ、単なる偏差値だけでなく、子どもに合う環境が重視されていることが浮き彫りとなりました。

公立高校が第一志望は75.5%

第一志望校の種類については、公立高校(都立・県立)が75.5%と最多でした。私立高校は23.5%、国立高校は1.0%にとどまり、多くの家庭で「公立を第一志望、私立を併願先」とする傾向が確認されています。

受験校の組み合わせは「公立+私立」が多数派

併願パターンでは「公立1校+私立1校」という組み合わせが57.1%で最多。費用や合格可能性のバランスを考慮しながら、公立を本命に据えつつ私立を併願するケースが大半を占めました。

一方で、「受験料や入学金の負担が重い」「滑り止めと挑戦校のバランスが難しい」といった悩みも多く寄せられています。

志望校決定のタイミングは中3が中心

志望校を決めた時期については、

中3の1学期:29.6%
中3の2学期:25.5%

となり、約6割が中学3年生で決定していました。

中3の1学期に決めた理由としては「学力が固まった」「三者面談で指導があった」、2学期では「内申点が確定した」「部活動引退で受験に集中できた」などが挙げられています。

先輩保護者のアドバイス

調査では、志望校選びで苦労した点として「子どもの希望と学力のバランス」「学校情報の収集」が多く聞かれました。

一方で先輩保護者からは、

「子どもの意思を尊重すること」
「複数の学校を実際に訪れて比較すること」

といったアドバイスが寄せられています。

先輩保護者の体験談やアドバイスの中には、これから志望校を考えるご家庭にとってヒントとなる部分もあるかもしれません。ぜひ参考にしてみてください。

アンケート調査概要
調査対象:1都3県(東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県)、かつ直近5年以内に高校受験を経験した子どもを持つ保護者(有効回答数98名)
調査時期:2025年7月
調査機関:自社調査
調査方法:インターネットを使用した任意回答
調査レポート名:「高校受験における志望校の決め方」についての調査

詳しい内容は『塾選ジャーナル』をチェック
https://bestjuku.com/shingaku/s-article/29364/