都市部での住宅価格高騰が続く中、パワーカップルの住宅購入に対する意識が大きく変化しています。東京23区に住む20~50代の男女1,050名を対象とした調査では、住宅購入時に最も重視されるのは「立地(周辺環境)」「駅からの距離」「価格」であることが分かりました。一方で「新築かどうか」を重視する人は1割にも満たず、かつての“新築一強”時代からの転換がうかがえます。
住宅購入時の重視ポイントは「立地」と「駅距離」
グローバルベイスが行った調査によると、パワーカップルの重視項目トップ3は「立地(周辺環境)」(56.5%)、「駅からの距離」(43.1%)、「価格」(38.2%)でした。世帯年収600万~1,000万円のミドル層と比較すると、パワーカップルは「価格」よりも利便性を重視する傾向が強いことが分かります。
新築へのこだわりはわずか10%にとどまり、順位も11位と低い結果となりました。住宅購入における価値観は「新築ブランド」から「利便性や資産性、実用性」へとシフトしていることが明らかです。
半数以上が「理想の物件は見つからない」
調査では、パワーカップルの58.0%が「理想の物件がなかなか見つからない」と回答しました。理由として最も多かったのは「価格が高い」(61.3%)と「条件に合う物件が少ない」(57.4%)でした。
また、住宅購入経験者の回答では、「希望条件を明確化しておくこと」や「パートナーと事前にすり合わせておくこと」ができていれば、より効率的に選べたとする声が4割を超え、事前準備の重要性が浮き彫りとなりました。
6割が「オーダーリノベマンションに住みたい」と回答
注目すべきは、パワーカップルの63.0%が「オーダーリノベーションマンションに住みたい」と答えた点です。理由には「せっかくの住まいだから内装にこだわりたい」「間取りを自由にカスタマイズしたい」といった声が多く、ライフスタイルに合わせた住まいづくりへの関心の高さが伺えます。
実際に「マイリノ」を利用した夫婦の事例では、オーダーキッチンやホテルライクな内装、サウナ付き浴室など、理想を反映した住まいを実現しているケースが紹介されています。
新築から「中古×リノベ」へのシフトが加速
今回の調査結果からは、パワーカップルを中心に住宅購入の価値観が「新築志向」から「中古マンション+リノベーション志向」へと変化していることが分かります。住宅価格が高騰するなかでも、立地や利便性を重視しつつ、自分たちらしい住まいを実現する選択肢として「中古×リノベーション」が広がりを見せています。
■「パワーカップルの住宅購入に関する調査」概要
調査期間:2025年6月26日
調査方法:ウェブアンケートを実施し、回答を分析
調査対象者:20~50代 男女 世帯年収600~1,000万円/1,400万円以上
地域:東京23区内
有効回答数:1,050名(パワーカップル400名/ミドル層650名)