2025年10月5日(日)、しながわ観光協会が贈る特別イベント「蛇窪神社のご利益を食す~屋形船プレミアム寿司クルーズ~」が開催されました。パワースポットとして名高い蛇窪神社での特別参拝と、東京湾を望む屋形船での寿司ランチ。五感で“ご利益”を味わう、秋の東京ならではの文化体験です。

蛇窪神社で願いを込める—白蛇の神秘に触れる特別参拝

スタートは、東京都品川区にある蛇窪神社。白蛇を祀ることで知られ、金運・財運・厄除けなど多彩なご利益を求めて、連日参拝者が絶えない人気スポットです。

この日は特別に、神職(宮司)による講義が行われ、神社の由緒や白蛇信仰の歴史を学ぶ貴重な時間に。

白蛇さまの“夢のお告げ”が意味するもの

宮司のお話で印象的だったのが、白蛇さまが「何かを変えられる人」を選び、夢に現れるというお話。単に「夢に出てきたからラッキー」ではなく、その夢をきっかけに「自分にできることは何か」「世の中の役に立てることはないか」と考え、行動することでこそ、本当のご利益が得られる——そんな深いメッセージが込められていました。

神様からのサインは、受け取るだけでなく“動くこと”で意味を持つ。神社での参拝も、人とのつながりも、“受け取る”だけでなく“動く”ことで、そのご縁は深まり、やがて自分自身の変化へとつながっていくのだと改めて気づきがありました。

参拝は“感謝”を伝える場。願いを押し付けないことが礼儀

蛇窪神社には、日本由緒のご神体が集結しているとされ、参拝にも独自の作法があります。参拝時、長居はご法度。自己紹介と感謝の気持ちを簡潔に伝えるだけで十分。あれもこれもと願い事を並べるのではなく、「今ここに来られたこと」への感謝を伝えることが、神様との正しい向き合い方なのだと教わりました。神社はお願いを叶える場所ではなく、“気づき”を得る場所。その静かな気づきが、日常の中でふとした行動に変わっていく—講義のなかに学びがたくさんありました。

希望者に授与された「夢巳札(ゆめみふだ)」は、白蛇の脱皮殻と感謝の言葉が一体となった、特別な日にしか手にできないお守り。

それは、“願いが形になる”というよりも、「これまでの自分を脱ぎ捨てて、新しい一歩を踏み出す」——そんな感覚。神様からのサインを受け取ったことで、何かが静かに動き出す。そんな予感に満ちた一日でした。

屋形船でいただく、プレミアム寿司ランチ

参拝後は、東京湾をゆったりと進む屋形船「船清」へ。

船内では、女将による東京港の観光案内とともに、地元で人気の「寿司しながわ葵」の本格的な江戸前の寿司懐石をいただきます。

まずは、蛇窪神社でいただいたご神酒で乾杯!神様への感謝と、これからの運気上昇を願って盃を交わすこの瞬間(通称:なおらい)は、参加者同士の心も自然とほぐれていくようでした。「ご利益を味わう」というコンセプトの通り、神社での体験が“食”へとつながっていく流れを体験。

マグロ赤身、天然真鯛、サンマ

むかご酒盗掛け

車海老、カマス、いくら

鮟肝旨煮

築地、銀座、青山の店を経て六本木グランドハイアット東京に10年勤務、およそ30年のキャリアをもつ大将が各テーブルをまわり、中トロを握ってくれるライブパフォーマンスもありました。

大とろ、穴子、玉子焼き、雲丹

屋形船の船内では、名物・美人女将による観光案内が行われました。柔らかな語り口で紡がれるお台場や航路にまつわる歴史など、普段の暮らしではなかなか知る機会がないもの。女将の話に耳を傾けながら、窓の外に広がる東京湾の景色をみていると普段みている景色と少し違って見えてくるようでした。

財運アップの“へびくぼみやげ”として、白蛇ラベルの日本酒「財運 白蛇」もプレゼントされるなど、細部まで“ご利益づくし”の内容でした。

今回のツアーで訪れた「蛇窪神社」や、屋形船「船清」も、個別に利用することができます。東京に暮らしていながら、まだ出会っていない風景や文化がすぐそばにあるかもしれません。静かな神社で心を整え、屋形船で季節の味覚に浸る——そんな一日を、あなたも体験してみませんか?