発酵でととのう♪軽井沢の癒し旅♡軽井沢マリオットホテル「Fermenting Peace Stay」

発酵の現場を巡る、知的で美味しいツアー

東京駅から軽井沢駅へ北陸新幹線で75分と好アクセス。ホテルのお迎えバスに乗り込みホテルへ。発酵食品の製造現場（漬物工場、ワイナリー、チーズ工房）を巡るツアーへ専用バスにて出発！実際に作り手の話や背景にあるストーリーを聞くことで、発酵への理解や知識を深めることができます。

野沢菜の奥深さに触れる、味覚と知識の旅

やまへい（漬物工場）

発酵ツアーの最初に訪れるのは、全国シェア約8割を誇る「やまへい」の漬物工場。信州の代表的な味覚・野沢菜漬けをはじめとする漬物を手がける老舗です。食物繊維やカルシウム、各種ビタミンを豊富に含んだ漬物は健康志向が高まる時代のニーズに適応した自然食品の代表ともいえます。土づくりからこだわった100％国内産の野沢菜を手塩にかけて二度漬けし、ほぼ手作業。塩にもこだわり、とにかく質にこだわった製品づくりに取り組んでいます。

ここでは、看板メニューである野沢菜の各種食べ比べを楽しめます。定番の浅漬けから、奥様のリクエストで誕生したという“野沢菜わさび漬け”まで、開発秘話を聞きながら味わう時間は、まるで発酵の物語を味覚でたどるよう。歴史やこだわりを知ってからいただく野沢菜は、ひと口ごとに深みが増し、記憶に残る味わいに。

試食のあとは、野菜が時間をかけて旨みに変わっていく工程を見学。職人の手仕事と、自然の力が織りなす発酵のプロセスに、思わず見入ってしまいます。

東御市に広がる、異国のようなワイン畑へ

Rue de Vin（リュードヴァン）（ワイナリー）

次に立ち寄ったのは、まるで海外のワイン産地を思わせる広大な畑が広がる「Rue de Vin（リュードヴァン）」。千曲川ワインバレーを代表する産地・東御市にあるワイナリー。豊富な日射量や昼夜の寒暖差、冷涼な気候がぶどうの成熟を促し、繊細で奥行きのあるワインを生み出しています。

こちらでは、ぶどう畑を眺めながらの試飲体験が楽しめます。澄んだ空気の中で味わうワインは、土地の力と造り手の情熱が詰まった一杯。（ワインが飲めない方はおいしい葡萄ジュースの試飲ができます）

試飲のあとは、ショップでお気に入りのワインをお土産に。発酵の旅の記憶を、ボトルに詰めて持ち帰ることができます。日本にいながら、まるでフランスの田園地帯を旅しているような、非日常のひとときがここにあります。

チーズの奥深さに触れる、熟成の語り部との出会い

アトリエ・ド・フロマージュ（チーズ工房）

発酵ツアーの終盤に訪れるのは、浅間山麓に佇む国際的なチーズコンクールで数々の金賞を受賞し、日本のチーズ文化を牽引する工房「アトリエ・ド・フロマージュ」。日本で初めて農家自家製のナチュラルチーズを手がけた工房として知られ、軽井沢や東京・青山にも店舗を構える人気ブランドです。1982年、東京から移住した松岡さんご夫妻が小さなチーズ工房を立ち上げたのが始まり。

カフェやイタリアンレストラン「フォルマッジオ」、ケーキ工房やピザ工房も併設され、観光バスが訪れるほどの一大スポットに。信州へのIターンで成功された先駆者として、地域の発酵文化を牽引しています。

2階の廊下からチーズづくりの様子を見学。職人の手仕事と微生物の力が織りなす熟成の世界は、まさに“発酵の芸術”です。自然の力を活かした製法で、発酵が生み出す香りと味わいを五感で楽しめます。

数々の賞を受賞し“日本一のチーズ職人”とも称される、チーズ製造・熟成責任者の塩川和史氏から直接お話を伺える貴重な機会も。（＊説明いただくスタッフは都度変更の可能性あります。）ブルーチーズが大好きだったという塩川氏は、「ブルーチーズは、発酵の進み方が予測できないからこそ面白い。他のチーズよりも、作っていて楽しいんです」と、発酵の“生き物らしさ”を語ってくれました。

アトリエ・ド・フロマージュでいただいたブルーチーズは、まさに“記憶に残る味”。口に含んだ瞬間、塩味が立ち上がり、そこからじわじわと甘みに変化していく余韻の長さに驚かされます。まるで味覚が発酵のプロセスを追体験しているかのよう。

料理とのペアリングも教えていただきました。ドライフルーツになる果物や、なんと御餅との相性も抜群とのこと。発酵の奥深さは、和洋の垣根を越えて広がっているのだと実感します。

ちなみに、モッツァレラチーズは糖質が少なく、日本人が分解しづらい牛乳の糖質が少ないため、体質的にも相性が良いそう。発酵食品が持つ“身体にやさしい知恵”を、味わいながら学べるのもこの旅の醍醐味です。

チーズ工房の見学・試食を終えたら、敷地内のカフェでひと休み。中庭では、ヤギがのんびりとお散歩していて、まるで絵本の世界に迷い込んだような穏やかな時間が流れます。

晴れた日には、カフェの窓から蓼科山、北アルプス、そして遠く富士山まで望める絶景が広がり、思わず深呼吸したくなるような開放感。紅玉のリンゴ園やブドウ園が広がる中庭は、ヨーロッパの田舎町を思わせる風景。発酵の旅の締めくくりにふさわしい、心ほどけるひとときです。

2026年にはショップとカフェレストラン「森のチーズテラス」がリニューアルオープン。売り場が広くなり、窯焼きピザなどのテイクアウトも可能に。

人気商品「カマンブルー」や、マスカルポーネシュー・フォンテンヌブローなどのチーズスイーツは、旅の余韻を持ち帰るのにぴったりです。

Atelier de Fromage 公式オンラインショップ

発酵ディナーで、味覚の旅へ

夜はホテル内レストランで。ツアーで訪れた製造現場のワイン、チーズ、漬物などの発酵食品と、長野県の旬食材をふんだんに使用した本プラン限定「発酵ディナーコース」を堪能。

味噌や酒粕、塩麹などを巧みに使った料理は、どれも深みのある味わい。ワインペアリングでは、発酵の余韻を引き立てるセレクトに感動。発酵がもたらす旨みと香りが、食卓を豊かに彩ります。ひと皿ごとに、味覚がゆっくりと目覚めていくような感覚に包まれます。

発酵トリートメントで、肌も心も発酵する

旅の疲れを癒すなら、ホテル併設の「庵スパ」で受けられる『こうじの恵トリートメント』がおすすめ。群馬県・土田酒造の無添加日本酒を贅沢に使用したこの施術は、お米と麹、そして武尊山の伏流水のみで仕込まれた“発酵の恵み”を、ボディまたはフェイシャルの60分間でじっくりと体感できます。

全コースにヘッドマッサージが含まれ、施術後には本プラン限定の『こうじの恵』アメニティをお持ち帰りいただける特典も。肌がしっとりと整い、心までふわりとほどけていくような感覚に包まれます。

施術後は、肌がしっとりとやわらかく、まるで自分自身が熟成されたような感覚に。発酵は、外側にも内側にも、静かに効いてくるのだと実感しました。

スパのあとは、温泉付き客室でゆったりと寛ぎながら、発酵の余韻に浸るひとときを。

温泉と発酵のシナジーを味わう客室体験

滞在は、温泉露天風呂付プレミアムルームまたは温泉ビューバス付プレミアルーム。客室に入った瞬間、窓の外に広がる緑と、湯けむりの気配に心がほどけていきます。

滞在中は、泉質の異なる2種の天然温泉を気候や体調に合わせて楽しめるのも魅力のひとつ。客室内で楽しめる「塩沢温泉」は、ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉で保温効果が高く、身体の芯から温まる“熱の湯”。湯に浸かるたび、じんわりと力が抜けていくような感覚に包まれます。

一方、大浴場で味わえる「古瀬温泉」は、“美肌の湯”として知られ、角質や毛穴の汚れをやさしく洗い流してくれる泉質。湯上がりの肌はしっとりなめらかで、まるでスパ帰りのような心地よさ。発酵の旅にふさわしい、内側から整う温泉体験です。

備え付けの「温泉入浴指南書」を片手に、湯に浸かる時間は発酵のように内側から静かにととのっていく感覚に包まれます。湯上がりには、発酵ドリンク「プラス糀 米糀ミルク」で内側からもととのえます。

最後の朝は、発酵の余韻とともに

翌朝は、ホテルレストランでのビュッフェ朝食。長野県産の食材を中心とした発酵食材を使ったメニューも並び、旅の締めくくりにふさわしい優しい味わい。

水と空気がおいしいだけあって、野菜類もスープ系も、何を食べても“はずれなし”。地元の素材を活かした料理は、シンプルながら滋味深く、身体がよろこぶ味ばかりです。パン好きには、老舗ベーカリー「浅野屋」もおすすめ。店内には“発酵バレー”という札がついた商品が並び、発酵をテーマにした旅の延長線としても楽しめます。軽井沢の空気と水が育む食材は、発酵の力と相性抜群。朝から心と身体が整っていくような感覚に包まれます。

発酵は、癒しのプロセス

「Fermenting Peace Stay」は、発酵という“時間の魔法”を通して、自分自身を見つめ直す旅。軽井沢の自然と、ホテルのホスピタリティが融合したこのプランは、忙しい日常を離れて“ととのう”ための理想的なステイでした。

次の休日は、発酵の力で心と身体をゆっくり熟成させてみませんか？