大分県について
大分県は、「日本一のおんせん県おおいた」の名のとおり温泉の湧出量、源泉数ともに全国1位。別府や由布院といった県内各地の温泉を目当てに毎年多くの観光客が訪れますが、大分県の魅力は温泉だけにとどまりません。
知られざる絶景スポットやパワースポット、絶品グルメなど多数あります。日本一のおんせん県おおいたは、味力(魅力)も満載です。
大分県の郷土料理について
大分県は「豊の国」と呼ばれるほど豊かな自然と食文化に恵まれ、地元に根づく郷土料理など美味にあふれています。
県南部の沿岸エリアでは、魚を活かした郷土料理が今も受け継がれています。臼杵市の「きらすまめし」は、刺身や中落ちにおからをまぶしてかさを増した、栄養豊富で倹約の知恵が詰まった一品です。さらに、佐伯市の「佐伯ごまだし」は、焼きほぐした白身魚に、ごまや醤油などを混ぜ合わせた風味豊かな調味料として親しまれています。
また、県南西部の豊後大野市では、麹による発酵の力でふくらませるのが特徴の「酒まんじゅう」、県西部の日田市では、麺を鉄板で焼き目が入るまでこんがりと焼く「日田やきそば」が市民のソウルフードとなっています。
そのほか、中津市や宇佐市の「からあげ」や、別府市の「別府冷麺」など、比較的新しい料理も広まり、大分の食文化は“伝統と新興”の両輪で成長してきました。
文化庁の「100年フード」には、これまでに “佐伯ごまだし”“頭(あたま)料理” “黄飯(おうはん)” “戸次(へつぎ)のほうちょう”の4件が認定され、大分ならではの食文化が全国各地で楽しまれています。
いずれの料理も、その土地の風土と人々の暮らしに根ざしており、素朴ながらも素材の味を引き立てていることが特徴です。観光客にとっても、大分を訪れる楽しみのひとつとして人気を集めています。
県民に受け継がれる味わい
大分県広報広聴課の髙木美叶 主事は「世代を超えて古くから受け継がれている、大分県ならではの味わいを堪能できる」と語り、郷土料理が持つ歴史と文化の重みを強調。課長の田吹美紀氏も「大分県内各地域で長年親しまれてきた伝統的な味で、大分を感じていただきたい」と挨拶し、食を通じて地域の魅力を伝える意義を示しました。
当日は、「きらすまめし」や「やせうま」など、大分県の各地域で長年親しまれている郷土料理をベースにした特別メニューを提供。
臼杵(うすき)きらすまめし
戸次(へつぎ)ほうちょう(鮑腸)
四種の郷土寿司
日田 ひたん寿司 高菜巻き、津江 とっきん寿司、蕎麦寿司、中津 物相寿司
由布(ゆふ)やせうま
各地域の郷土料理を現代風にアレンジした特別メニューを提供!
試食会の会場は大分県の公式アンテナショップとして東京銀座に2006年に開業「坐来大分」。大分県の食材を使った料理を提供するレストラン中心のスタイルで、大分の素材や伝統工芸を数多く取り入れたモダンでシックな内装が特徴。入口には大分の物販コーナーを設けています。
櫻井料理長は、それぞれの料理にどのようなアレンジを加えたのか、そのポイントや今回採用した理由について、「例えば、戸次のほうちょうは、伝統の味わいを残しつつ、大分に根付く小麦文化に合わせて、現代風にパスタを使用してアレンジしました」とコメント。参加者からは「大分県産の食材の味を存分に楽しむことができた」「味付けの細部まで大分らしさが感じられた」などの声が寄せられました。
温泉だけじゃない“大分の魅力”
「おんせん県おおいた」として知られる大分ですが、温泉だけでなく自然・文化・食・観光スポットが豊富。今回の試食会では、郷土料理を通じてその多彩な魅力を再発信。大分県産品をふんだんに使った料理は、来場者に“ここでしか味わえない特別感”を届けました。
伝統と革新が融合した“大分の食の舞台”。温泉で癒された後に味わう郷土料理は、まさに旅の醍醐味。大分の食文化は、世代を超えて人々を魅了し続けています。