2025年11月25日(火)、“いいにごり酢の日”に世田谷代田仁慈保幼園コミュニティスペースおよび発酵デパートメントにて、日本最大級の発酵イベント「にごり酢まつり」が開催されました。全国から総勢10社の醸造メーカーが集まり、酢酸菌の魅力を様々な角度から体験できる貴重な機会となりました。

いいにごり酢の日

11月25日は「いいにごり酢の日」。酢酸菌やにごり酢の文化を次世代へつなぐために制定された記念日です。全国の蔵元が一堂に会する「にごり酢まつり」は、その思いを共有し、伝統の味わいと健康価値を現代の食卓に取り戻す、年に一度の特別なお祭りとなっています。

にごり酢とは?

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お酢の中に“酢酸菌”がそのまま残された、昔ながらの製法でつくられたお酢のこと。江戸時代にはろ過技術が未発達だったため、にごり酢が一般的に流通していました。技術の進歩により透明なお酢が主流となりましたが、近年は酢酸菌の健康作用(免疫機能の維持、アレルギー症状の緩和など)が注目され、再び復刻する蔵元が増えています。

2019年には全国で2社だったにごり酢・コンブチャメーカーは、2025年には11社へと拡大。食酢の消費が減少傾向にある現代においても、“にごり酢”は新たな選択肢として存在感を高めています。

透明酢にはない“発酵の余韻”

実際に試飲してみると、にごり酢は透明なお酢に比べて酸味がまろやかで、角が立たない優しい味わいでした。酢酸菌が残っていることで、ほんのりとした旨みやコクが加わり、口当たりが柔らかいのが印象的です。

透明なお酢では味わえない「発酵の余韻」が残るのが、にごり酢ならではの魅力。健康効果だけでなく、食卓を豊かにしてくれる新しいお酢の楽しみ方だと感じました。

ミシュランガイド東京で8年連続ビブグルマン受賞の人気店も参加!

今回のイベントでは、ミシュランガイド東京で8年連続ビブグルマン受賞の人気店「按田餃子」(代々木上原本店)が特別協力。

看板メニュー「大根と搾菜の餃子」を使った、水餃子×にごり酢の食べ比べ体験が用意されました。国産豚肉にザーサイ、干しえび、干し椎茸など漬物と乾物のうま味を重ね、たっぷりの大根を加えた餃子は、にごり酢のまろやかな酸味と相性抜群。蔵元ごとに異なる“にごり酢の旨味の違い”を感じられる贅沢な体験でした。

「にごり酢まつり」は、酢酸菌の健康効果や味わいを体験する場であると同時に、発酵文化を次世代へつなぐ取り組みでもあります。透明なお酢が主流となった現代において、あえて“にごり酢”を復刻する蔵元が増えているのは、単なる商品開発ではなく、文化の再生ともいえるでしょう。

日本最大級の蔵元が集う「にごり酢まつり」
2025年11月25日(火)
世田谷代田 仁慈保幼園 コミュニティスペース
発酵デパートメント(BONUS TRACK内)

実施内容
全国の蔵元・コンブチャメーカーによる試飲・販売

出展企業(敬称略)
株式会社飯尾醸造/尾道造酢株式会社/カネショウ株式会社/株式会社庄分酢/酢之宮醸造所
株式会社コプラス/タマノイ酢株式会社/株式会社とば屋酢店/+Kombucha
株式会社大泉工場/キユーピー株式会社

販売プログラム
▶️オープニングセレモニー (13:30~13:50)
▶️全国のにごり酢・コンブチャの試飲・試食 (14:00~17:00)
▶️全国のにごり酢・コンブチャ販売会(下北沢 発酵デパートメント店内にて)