先月末、11月26日は”いい風呂の日”でした。この日に合わせ、Amazonは、全国の20~60歳のビジネスパーソン415名を対象に「冬場の疲労と入浴・学び習慣」に関する意識調査を実施しました。調査の結果、全体の4割以上が学びの時間を確保できていないと感じていることがわかりました。
また、全体の約7割が冬の寒さが原因で疲労を感じているという結果に。
こうした結果を受けて、入浴科学者の早坂信哉教授がおすすめしてくれたのが、40°C前後の湯船に10分ほど浸かりながら読書を行う“湯読(ゆどく)”です。
学びの時間が取れていない人が4割超―その原因には「疲労」も
全国の20~60歳のビジネスパーソン415名を対象に、日々の“学び”に関する実態を調査した結果、4割以上(40.7%)が日常生活の中での『学びのための時間』を「全く確保できていない」という結果に。
学びの時間が不足している傾向が見られました。
その理由としては、「疲れて学ぶ気力がないから(34.3%)」「学びより休息を優先してしまうから(34.3%)」などが上位に。疲労が主な要因となり学びの時間の確保が阻まれている様子が明らかになりました。
なお、「学びとして関心があること」では「健康・メンタルケアに関する知識(31.8%)」「資格取得のための勉強(27.2%)」「教養・読書などのインプット(26.3%)」などがあげられていました。
年収800万円以上の層は入浴時間を学びの時間に活用する傾向がある?
“疲労”が要因となり、学びの時間確保が阻まれている実態を受け、寒さが厳しくなる時期を見据え「冬場の疲労と入浴習慣」に関する調査を実施したところ、約7割(66.5%)のビジネスパーソンが冬の寒さによる疲労について「感じる(26.0%)」または「たまに感じる(40.5%)」と回答しました。
さらに、「感じる」「たまに感じる」と回答した人に、普段湯船に浸かる頻度を尋ねたところ、「ほとんど浸からない(週1回以下)」が19.9%、「全く浸からない」が12.3%となり、約3人に1人(32.2%)が湯船に浸かる習慣がないことが明らかになりました。その理由には「光熱費が気になるから(50.6%)」「シャワーで十分だから(49.4%)」「準備や片付けが面倒だから(39.3%)」が上位に挙げられました。これらの結果から、冬は寒さによる疲労を感じやすいにもかかわらず、入浴が十分に重視されていない傾向が明らかになりました。
ここで、学びの時間を最も確保できている層を検証。年収別で比較すると、年収800万円以上の層では約半数(45.7%)が週1時間以上の学びの時間を確保しており、最も高い結果となりました。
入浴時間の活用でも同様の傾向が見られ、入浴中の時間を週2回以上「身体を温める・身体を洗う」以外に使っている人の全体の結果は18.1%に対し、年収800万円以上の層は23.5%と平均を上回りました。
またこの層は、入浴中の時間の使い方として、34.2%(全体での結果は26.7%)が「スマートフォンやタブレットでビジネス・学習系動画を視聴」というインプット・学習に関する行動をしているという結果に。年収800万円以上の層では、約3人に1人が入浴の時間を学びの時間として活用していることがわかりました。
入浴中に時間を活用する理由としては、「リラックスできるから(55.3%)」「落ち着いて考えられるから(44.7%)」などが上位に挙げられています。
<調査概要>
調査方法 :インターネット調査(アンケート)
調査対象 :性別・男女 / 年齢・20 歳~60 歳 / 地域・全国
調査対象者数 :415 名
学びの時間確保に“湯読(ゆどく)”習慣を提唱!「Kindleデバイス等による“湯読”は、冬の疲労回復と学びの時間確保の後押しに」
この結果を受けて、All About お風呂・温泉の医学ガイド 入浴科学者の早坂信哉教授は「ビジネスパーソンの約7割が冬の疲労を自覚し、40.7%が学びの時間を確保できていないという結果は、慢性的な情報過多と高密度な働き方が続く社会性を表している。だからこそ、入浴時間を “学びの時間”に変える『湯読(ゆどく)』がおすすめ」だと語っています。
”湯読”とは、40℃前後のお風呂に10分の全身浴を行うことで、 副交感神経を優位にし脳の血流を促進しながら、本を読むことで楽しい学びと疲労回復を同時に後押しするアクション。忙しいビジネスパーソンにとって効果的なインプットとリラックスになります。
早坂信哉教授は「防水対応のKindleデバイスであれば、通知に邪魔されず目にも優しいため、短い時間でも要点に集中しやすい」と湯読にKindleを薦めており、「ビジネスパーソンとしての知識を付けるだけでなく、入浴することで良い睡眠にもつながる。普段シャワーで済ませている人も、できれば週2-3回は湯読をしながらでも湯船に浸かると新しいアイデアやひらめきも得られて良い。疲れを感じた日こそ湯船で10分の“湯読”をしてみては。」と湯読のメリットを伝えています。
温かいお風呂が恋しくなるこの時期。“湯読”で新しい学びの時間を習慣にしてみては?
入浴科学者 早坂信哉教授
温泉療法専門医、博士(医学)、東京都市大学人間科学部教授。
地域医療の経験から入浴の重要性に気づき、25年以上にわたって7万人以上の入浴を 調査した、お風呂や温泉に関する医学的研究の第一人者。著書『入浴 それは、世界一 簡単な健康習慣』、『医師が教える温泉の教科書』『おうち時間を快適に過ごす 入浴は 究極の疲労回復術』、『かんたんお風呂ヨガ』など。