Z世代の飲み会事情を調査。コスパ・タイパ重視の参加条件や、心理的安全性を意識した話題選びの実態が見えてきました

歓送迎会や花見など、春は職場の飲み会が増える季節です。しかし最近では「Z世代の飲み会離れ」という言葉もよく聞かれるようになりました。実際のところ、Z世代の社会人は職場の飲み会をどのように捉えているのでしょうか。22〜30歳の社会人1,907名を対象に実施された「Z世代 飲み会 意識調査」によると、過去1年間で職場の飲み会・食事会・懇親会に「1回も参加していない」と回答した人は34.1%。およそ3人に1人が、直近1年間で職場の飲み会に参加していないことがわかりました。

一方で、参加した人の頻度を見ると「半年に1回程度(15.9%)」が最多。次いで「2〜3カ月に1回程度(15.7%)」「年に1回程度(13.4%)」と続きます。頻繁に参加するというよりも、歓送迎会や忘年会など、会社の節目のイベントに合わせて参加しているケースが多いようです。飲み会の相手については、「上司・先輩」「同僚・同期」との場が中心です。ただし、それぞれ「1回も参加していない」と回答した割合は「上司・先輩(40.7%)」「同僚・同期(42.5%)」と4割以上にのぼりました。Z世代の職場の飲み会参加率は、決して高いとはいえない状況が見えてきます。

また、「部下・後輩」との飲み会は54.8%、「取引先・クライアント」との飲み会では68.1%が「1回も参加していない」と回答しました。社外や年下の立場との飲み会はさらに少ない傾向です。

職場の飲み会で重視されるのは「安心感」と「有益性」

過去1年間で「半年に1回以上」職場の飲み会に参加している455人に対して、飲み会で重視するポイントを聞いたところ、最も多かったのは「気楽さ・安心感(19.8%)」でした。

続いて、「アドバイス・相談(17.6%)」「特定の情報の収集(17.4%)」「コスパ・無料感(17.4%)」が上位に挙がっています。ちなみに、プライベートの飲み会で重視されるポイントは「純粋な楽しさ・笑い(27.9%)」「気楽さ・安心感(25.7%)」「ストレス解消・リフレッシュ(25.1%)」が中心です。これに対し、職場の飲み会では「楽しさ」よりも「安心して参加できる環境」や「仕事に役立つ情報」など、実利的な価値が重視されていることがわかります。

参加条件は「会社負担」「2時間以内」 Z世代はコスパ・タイパ重視

職場の飲み会への参加意欲を高める条件について聞いたところ、最も多かったのは「費用が会社負担(または無料)である(24.6%)」でした。

そのほか、次のような条件も多く挙がっています。

・自分が会いたい・話したい人が参加している(24.4%)
・1時間半〜2時間以内で必ず終了する(二次会がない)(20.9%)
・説教や愚痴ではなく前向きな話題が中心(19.1%)
・キャリアや仕事に役立つ話が聞ける(18.2%)
・ランチタイムや終業時間内に開催(17.8%)
・開始時間が早い(17.4%)

費用の負担だけでなく、参加する相手や得られる内容、さらには所要時間の明確さなど、参加する理由の「納得感」を重視していることがうかがえます。いわゆるコスパ・タイパの視点が、職場の飲み会にも強く影響しているようです。

「平日遅い」「高額な自腹」などが参加ハードルに

一方で、「正直参加したくない」と感じる飲み会についても調査されています。最も多かったのは「翌日が仕事で夜が遅くなる平日開催(26.4%)」でした。翌日の業務への影響を気にする人が多いことがわかります。
そのほかにも、次のような項目が挙がりました。

・苦手な人や気を遣う相手が参加している(22.4%)
・自腹での支払い金額が高い(22.4%)
・二次会を断りづらい雰囲気(19.3%)
・終了時間が決まっておらず長引く(19.1%)
・上司の自慢話や説教が中心(19.1%)

時間・費用・人間関係といった心理的負担が大きい場合、参加へのハードルが高くなる傾向が見えてきます。

約1割は「仕事以外の話題を聞かれたくない」

飲み会の場でどのような話題なら許容できるのかについても調査されています。
比較的受け入れられやすいテーマは次の通りです。

・出身地や地元の話(25.3%)
・現在の趣味やハマっていること(24.8%)
・学生時代の部活動や専攻(24.2%)
・今後挑戦したい仕事やスキル(22.9%)

ライトな自己紹介やキャリアに関わる前向きな話題には一定の許容度があるようです。
一方で、「健康状態や体調(8.6%)」や「どんなプライベートな質問でも抵抗がない(9.0%)」は1割未満にとどまりました。さらに「仕事以外の話題は聞かれたくない」と回答した人も11.2%存在します。飲み会の場でも、話題の距離感や心理的安全性を意識するZ世代の姿勢がうかがえる結果といえるでしょう。

今回のZ世代の飲み会調査から見えてきたのは、飲み会そのものを否定しているわけではなく、「安心して参加できる環境」と「キャリアにつながる価値」を求めているという点です。時間や費用、会話の内容まで含めて納得感のある場であれば、職場の飲み会も有意義なコミュニケーションの場として受け入れられる可能性があります。今後は、世代の価値観に合わせた新しい飲み会のスタイルが求められていくのかもしれません。

調査概要
調査名:Z世代に聞いた!飲み会に関する意識調査
対象:Z世代の社会人(22〜30歳)
調査期間:2026年1月14日〜1月27日
調査方法:インターネットアンケート
有効回答数:1,907名

調査詳細
https://zview-lab.com/