カレンダーアプリの予定データを分析すると、花見文化は回復傾向にありながらも形は変化。会社主催の花見は回復が鈍く、週末レジャー型へシフトする兆しも。

春の風物詩として知られる「花見」。『TimeTree未来総合研究所』がカレンダーアプリの予定データを分析した最新の調査によると、2026年の花見予定数はコロナ禍以降で最多となり、回復傾向にあることが分かりました。ただし、コロナ前の2019年と比べるとまだ約6割の水準にとどまっており、花見文化は戻りつつも以前とは少し異なる形へと変化しているようです。

今回の分析では、2019年1月1日~2026年3月9日に登録された予定データを対象に、花見に関する予定登録の傾向を調査。対象となったカレンダーアプリは世界で7,000万人以上が利用しており、累計150億件以上の予定データが蓄積されています。なお、データは匿名性を保つため統計的に処理されています。

花見予定は回復傾向、しかし2019年比では約6割

「花見」に関連する予定登録数を分析すると、2020年以降は新型コロナウイルスの影響で大きく減少。その後徐々に回復し、2026年はコロナ禍以降で最多となりました。ただし2019年と比較すると、花見予定数はまだ約6割の水準。完全な回復には至っていないものの、春のイベントとしての花見は徐々に戻りつつある状況が見えてきます。

会社花見の回復は鈍く、2019年の約5割

さらに「会社花見」「会社お花見」「会社の花見」といった会社関連の予定を分析すると、2019年と比べて約5割の水準にとどまることが分かりました。花見全体の回復率(約6割)よりも低く、企業主催の花見イベントはコロナ禍を経て、以前ほど一般的ではなくなっている可能性があります。職場の宴会イベントとしての花見は減少し、より個人的なレジャーとして楽しむ傾向が強まっているのかもしれません。

花見の約6割は週末に集中

曜日別の花見予定を分析すると、2025年のデータでは以下のような結果となりました。

土曜日:約30%
日曜日:約30%
金曜日:約10%

つまり、花見予定の約6割が土日に集中しています。

2019年は土日の合計が58.9%だったのに対し、2025年は61.3%に増加。この変化から、花見が「平日の会社宴会」から「週末のレジャーイベント」へとシフトしている可能性がうかがえます。

花見予定は桜前線とともに北上

都道府県別に予定登録の時期を分析すると、花見予定のピークは南から北へと徐々に遅くなる傾向が確認されました。これは桜の開花時期の違いと一致しており、花見の予定は桜前線とともに北上するという興味深い特徴が見られています。

東京の花見ピークは「4月4日」

2026年の東京の花見予定を分析すると、予定登録のピークは4月4日となりました。
さらに、以下の日程にも予定が集中しています。

3月28日
3月29日
4月4日
4月5日

3月から4月にかけて登録された花見予定の半数以上がこの4日間に集中していることも分かりました。混雑を避けてゆっくり花見を楽しみたい人は、これらの日程を少し外して計画するとよいかもしれません。

花見予定の約6割は「直前2週間」で登録

今回の分析では、花見予定の約6割が2週間以内に登録されていることも判明しました。誕生日や会議のように日付が固定された予定とは異なり、花見は桜の開花状況や天候に左右されるため、多くの人が直前になって予定を決める傾向があるようです。

カレンダーから見える季節の行動データ

調査では、花見予定のピークが南から北へと移動するなど、季節の変化が予定データにも反映されていることが確認されました。カレンダーは単なるスケジュール管理ツールではなく、人々の生活リズムや季節の楽しみ方を映し出すデータとしても興味深い存在です。花見文化はコロナ禍を経て少しずつ姿を変えながらも、確実に戻りつつあります。今後、働き方やライフスタイルの変化とともに、春の楽しみ方がどのように進化していくのかにも注目が集まりそうです。

■参考情報
TimeTree未来総研
https://timetreeapp.com/intl/ja/future-research-institute
予定データに基づく広告ソリューション「TimeTree Ads」
https://timetreeapp.com/intl/ja/ads
カレンダーシェアアプリ「TimeTree」
家族・パートナー・職場など複数人で予定を共有できるカレンダーアプリ。複数のカレンダーを用途ごとに作成でき、「スマホの中の壁掛けカレンダー」として世界中で利用されています。2015年にサービス提供を開始し、2025年11月には登録ユーザー数7,000万人を突破しています。