生理痛がある方で痛みを我慢した経験がある人いますか?学校や会社にも行かないといけないため、我慢は当たり前と思ってしまうこともありますよね。そのような中、痛みに悩む生徒が「我慢せずに自分に合った対処法を選択することの大切さ」を学ぶだけでなく、みんなで「痛みに悩む人に思いやりを持って接するために必要なこと」を考える機会を通して、生理痛と向き合うきっかけをつくる「みんなの生理痛プロジェクト for TEEN」という活動があります。その活動の一環として女子高生対象「生理痛について”学び・考える授業”」を開催。今回は鷗友学園⼥⼦中学⾼等学校の⾼校1・2年⽣を対象に授業が開催されたのでレポートします。
鷗友学園⼥⼦中学⾼等学校の生徒にアンケート
鷗友学園⼥⼦中学⾼等学校、200名の生徒に事前アンケートを取ったところ、生理で嫌な思いをしたことがある人は約半数となりました。急な生理で生理用品がなくて困った、洋服に経血がついてしまった、生理での体調不良で学校を遅刻せざるおえなかった、生理不順や生理前のPMSでの悩みがあるとの回答がありました。
このような生理について話す機会はほとんどないため、最初は学生たちも緊張している様子でしたが、アイスブレイクとして同じグループの人と話し合いながらクイズに答えていくと、和やかな雰囲気になっていったのも印象的でした。
クイズでは生理痛のため、薬を飲み続けても決められた量を飲めば、効かなくなることはないなど学生たちが気になる疑問の答えにもなっていて興味津々。また生徒の中で婦人科にかかったことがある人は28%との結果もあり、他校に比べて少し多めの印象。カラダについて周りと話し合える環境も整っているのではないかと後に登壇された産婦人科医の先生も話していました。
驚いたのは現代女性が一生のうちに経験する生理期間。なんと約6年間もの間が生理だそうです。人生で経験する生理の数は450回、それだけ長い期間向き合うことなので、みんなで理解するのが大切なんですね。
学校ではなかなか聞けない産婦人科医による特別授業
続いて、この授業でいつもわかりやすく、丁寧に生理について説明してくださる産婦⼈科医 ⾼尾美穂先⽣による生理の基礎知識、対処法のセミナーとなり、生徒にとっては体の仕組みからなぜ生理痛が起こるのかなどを知れる機会となりました。
生理時に妊娠せずに不要になった子宮内膜を体外へ排出するため、子宮の収縮を促すのがプロスタグランジン。これが過剰に分泌されると生理痛となってしまいます。もし生理痛がある人はプロスタグランジンがつくられる前にブロックしないといけないため、生理痛が起こりそうだと思ったら早めに薬を飲むのがいいと先生もアドバイスしていました。
鎮痛薬を使うことで充分なプロスタグランジンがつくられずに生理が長引くことはないのか?と生徒から質問もありましたが、鎮痛薬は過剰なプロスタグランジンを抑えるだけなので長引く心配はないと先生も回答。なかなか聞けない細かい疑問にも丁寧に答えてくれるので、生徒にとっても有意義な時間になります。
周りと意見交換して話しやすい環境に
その後はワークショップで生理痛で辛そうな生徒にどう対応するのかをグループで話し合い、発表しました。
「大丈夫?と声がけしたり、教室移動では荷物を持ってあげる、カイロを持っていたら渡す、自分のジャージやブランケットなど持っていたら貸してあげる、保健室に行く時にサポートします」と、たくさんの思いやりの行動例があがっていて、実生活で活かせそうな意見が飛び交っていました。
生徒にインタビュー
最後にファシリテーターを担当した生徒さんに授業の感想をインタビューをさせていただきました。
「今まで生徒間でこのような生理の話をする機会はなかったので、こうやって話せて、交流をもててよかったと思います。実際に生理痛についてや鎮痛薬の使用についても高尾先生が教えてくださって、これからの生活に役立つのでいい機会でした。私自身も生理痛に悩んだこともあったのですが、いつ、どのタイミングで使用したらいいのかというのは今回の授業で初めて知ったので、今後は教わったころを意識して鎮痛薬を使用しようと思いました。学校の保険授業では生理の仕組みを学ぶことはあるものの、月経困難症や鎮痛薬の使用方など詳しいことは学ばないので、今回はより深い知識を得られました。
この授業を経て、今後は生理の時の痛みを我慢せずに少し周りに相談しやすくなったのではないかと思います。また、今後、この授業を受けていない人にとっては鎮痛薬の使用タイミングなどは知らないと思うので聞かれたら教えてあげたいと思います」
学校の授業では習わない生理前、生理時、生理痛の時の対処法、実生活に役立つことが学べたと学びの多い時間になったようです。若い時からこうやって話し合いながら知識を深めていくと将来も周りと話しやすい環境も整いやすくなりますよね。一人一人が生理の時も少しでも楽に過ごせるように、このようなオープンな授業が今後も増えていくといいなと思いました。