引越しは「当日に一気に終わらせるもの」というイメージが強いですが、その常識が変わりつつあるかもしれません。
直近3年以内に引越しを経験した人を対象にした調査から、荷造り・荷解きの負担を大きくしている要因として「すぐ使わないモノ」の存在が浮き彫りになりました。そして、その解決策として注目されているのが「だんだん引越し」という新しい考え方です。
引越し後の後悔1位は「不用品処分の先送り」
調査によると、引越し後の後悔で最も多かったのは「不用品をもっと早く処分しておけばよかった」(60.3%)という結果に。さらに、「すぐ使わない物を分けておけばよかった」(33.3%)、「箱の中身を詳しく書いておけばよかった」(32.8%)といった声も多く、引越し前の準備がその後の生活に大きく影響することが分かります。また、「探し物で時間を浪費した」(43.4%)や「必要な物を買い直した」という回答も見られ、単なる手間にとどまらず、時間やコストのロスにもつながっている実態が明らかになりました。
未開封ダンボールは“長期放置”が当たり前に
引越し後の悩みとして見逃せないのが、未開封ダンボールの存在です。未開封の箱がある人は22.3%と少数派ではあるものの、一度発生すると放置が長期化しやすく、6割以上が半年以上そのままにしているという結果に。中には1年以上放置されるケースもあり、問題が“固定化”してしまう傾向が見られます。これらの荷物は、クローゼットや押し入れ、将来の子ども部屋など、日常生活から見えにくい場所に置かれがちで、結果的に整理の優先度が下がってしまいます。
カギは「荷物を分けて管理する」発想
引越しの負担を減らすためには、荷物を一度に抱え込まず、「使う物」と「すぐ使わない物」を分けて管理することが重要です。しかし実際には、引越し前に荷物を外へ出した人は27.2%にとどまり、約7割は実施していない状況でした。また、外に出した場合の預け先は実家(62.0%)が最多で、友人・親族宅が続きます。
一方で、実家などへの預けは「往復の運搬」「受け渡し調整」「再搬入」などの負担が発生しやすく、かえって手間が増えるケースも少なくありません。
注目される「だんだん引越し」という選択
こうした課題を背景に注目されているのが、「だんだん引越し」です。
これは、引越し当日にすべてを運ぶのではなく、事前に“すぐ使わない物”を少しずつ家の外へ出しておくことで、当日の負担や引越し後の混乱を軽減するという考え方です。この方法については、「ぜひ利用したい」「できれば利用したい」を合わせて60.3%が前向きに回答。特に、引越し後に荷物整理で苦労した人ほど関心が高い傾向が見られました。
実際の声としても、
・直前に気づく不要品を減らしたい
・探し物や買い直しを防ぎたい
・段階的に進めて負担を減らしたい
・子育て中でも無理なく対応したい
といったリアルなニーズが挙がっています。
外部収納サービスで“手間削減”という選択肢も
一方で、「外に出す」という行為自体にハードルを感じる人も多く、「手間がかかりそう」「費用がかかりそう」「預け先が分からない」といった理由から実施されていないケースもあります。
こうした課題に対しては、宅配型の収納サービスを活用することで、運搬や管理の負担を軽減する方法もあります。専用ボックスに詰めて送るだけで保管でき、スマホで中身を確認し、必要なタイミングで取り出せる仕組みであれば、「預ける・管理する・取り出す」までを自宅にいながら完結できます。
▼サービス詳細
https://pocket.sumally.com/
引越しは単なる移動ではなく、暮らしや持ち物を見直すタイミングでもあります。「一度にやるから大変」という前提を見直し、少しずつ進める“だんだん引越し”という選択肢を取り入れることで、準備も片付けもぐっと楽になるかもしれません。新生活をよりスムーズにスタートするためのヒントとして、今後さらに注目されそうです。
【調査概要】
・調査名:【3年以内に引越しをした方限定】引越しに関するアンケート調査
・調査実施日:2026年1月15日〜1月22日
・調査手法:インターネット調査
・調査対象者:10代〜60代、男女、直近3年以内に引越しをした人、合計184名
・対象者居住地域:全国