10月10日の「目の愛護デー」を前に、参天製薬がプレスイベントを開催しました。
イベントには、小児近視を専門とする東邦大学医学部眼科学講座 准教授の松村沙衣子先生に続き、3児の母・藤本美貴さんが登壇。子供の視力について、母としてのリアルな悩みや本音を語りました。
増える子どもの近視。5〜15歳は進みやすい時期
文部科学省「令和 7 年度学校保健統計」によると、裸眼視力 1.0 未満の割合は小学校で 36.1%、中学校で 59.4%、高等学校で 71.5%。小学校では昭和 54 年度の約 2 倍です。
近視は、眼球の奥行き(眼軸長=がんじくちょう)が伸びることで起こり、一度伸びると元に
戻りません。松村先生によると、近視が最も進みやすいのは身長が伸びる時期と重なる 5〜15
歳。藤本さんも「うちの子たちも、まさにだなと思います」とうなずきます。
藤本さんの家では、長男と長女がすでに近視。「どうしたら近視になるタイミングを遅くでき
たのかなとか、これから進まないようにするにはどうしたらいいんだろうとか、やっぱり気に
なります。次女はまだ言われていないので、言われていない子への対策も聞きたいです」と、
母としての思いを語ります。
外遊び2時間と「30・30」がポイント
松村先生がまずすすめるのは、外で過ごす時間。太陽光には眼球が伸びるのを抑える働きがあり、1日2時間以上外で過ごすと近視のリスクが下がるそうです。2時間が難しければ、少し
ずつ増やすだけでも意味があるといいます。
これには藤本さんも「下の2人はまだ小学生なので、休みの日は公園に行ったりもしますけど、一番上は中学3年生。学校の時間も長いし、テレビやゲーム、SNSとやりたいこともいろいろある。大きくなるにつれて、外の時間は確かに減ってくるなと思いますね」と本音をぽろり。
タブレットやスマホは、30分に1回、30秒以上遠くを見る「30・30」を習慣に。画面からは30cm 以上離し、正しい姿勢で見るのが基本です。「同じものを見るならテレビのほうがいい?」という藤本さんの質問には、「テレビにつなげるほうがリスクは少ない」と先生。藤本家でも、タブレットを少し離して置く、ちゃんと座って見るなど、親子でルールを決めているそうです。
受診のきっかけは学校健診
藤本さんの長男と長女が眼科を受診したきっかけは、小学校の健診でした。「言われたらすぐ
行きました」と藤本さん。その後も担任の先生から「後ろの席だと見づらいかも」と言われ、
受診したといいます。
ところが、健診で受診をすすめられても眼科に行く子は約 55%。「子どもは『見えない』と言わないので」という先生の言葉に、藤本さんは「そうなんですよ」と大きくうなずき、「子ども 1人では眼科に行かないですよ」と、親が気づいて動く大切さを口にしました。目を細める、テレビに近づいて見るといった変化は近視のサインかもしれません。子どもの近視には進行を抑える方法があり、眼科で相談できます。
最後に藤本さんは「小さいうちは『見えづらい』となかなか言えないので、学校で『眼科に行ったほうがいい』と言われたら、ぜひ早く行ってほしい」とメッセージ。松村先生も「近視の子どもを早く見つけることが重要」と呼びかけました。
外遊びや「30・30」など、今日からできることを家族で始めてみませんか。