パナソニック 汐留ミュージアムで7月4日(土)から

パナソニック 汐留ミュージアムは「アール・ヌーヴォーのガラス」展を2015年7月4日(土)から9月6日(日)まで開催。

画像: panasonic.co.jp

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ヨーロッパ随一のガラスコレクションで知られるデュッセルドルフ美術館に寄贈されたゲルダ・ケプフ夫人のガラスコレクションが、このたびドイツ国外では初めてまとまった形で公開される運びとなりました。仕事の気晴らしに、単に美しい作品に惹かれてガラス作品を購入し始めた実業家ケプフ夫人は、やがて旺盛な好奇心によってガラスという素材の特質や技法を学び、その可能性を的確に理解して、優れた審美眼と洞察力でアール・ヌーヴォーの本質を体現する第一級のコレクションを築きました。
アール・ヌーヴォーの源泉として重要な役割を果たしたジャポニスムやシノワズリを色濃く反映したウジェーヌ・ルソー、エルネスト・レヴェイエ、ウジェーヌ・ミシェル、オーギュスト・ジャンなど、パリのガラス工芸家たちの作品群。同様に東洋美術に傾倒しながらやがてそれらを深く吸収し独自の芸術様式を開花させたエミール・ガレ。さらにガレに強い刺激を受けて同時代を並走するドーム兄弟、そして彼らの制作を支えながらも試行錯誤を繰り返して独自の制作にも挑んだデズィレ・クリスチャン、ミュレール兄弟、ポール・ニコラなどのデザイナー、職人たち。ケプフ・コレクションは、アール・ヌーヴォーの二大拠点となったパリとアルザス=ロレーヌ地方を舞台に繰り広げられた、まさに百花繚乱の「新しい芸術=アール・ヌーヴォー」の成果を余すところなく示すものと言えるでしょう。

折しも19世紀後半、科学技術の発展によりガラスの素材に対する高度な知識が蓄積され、芸術家たちの飽くなき表現への要求と、多種多様な技を駆使する職人たちの果敢な挑戦によって、かつてないほどのガラスの可能性が引き出された時代でもありました。工芸特有の素材や技術の問題などから、デザインの保護、商標登録、特許など、しのぎを削った工場間の競争なども背景にありました。

ケプフ夫人は学術研究と出版を条件にデュッセルドルフ美術館にその貴重なコレクションを寄贈しました。本展は作品ごとの詳細な調査と研究成果の恩恵を受けて、アール・ヌーヴォーのガラス芸術誕生の背景とともに、約140点の作品の魅力をより深く知るまたとない機会となることでしょう。

【名称】「アール・ヌーヴォーのガラス」展
【会場】パナソニック 汐留ミュージアム
東京都港区東新橋1-5-1 パナソニック東京汐留ビル4階
JR 「新橋」駅より徒歩約8分、東京メトロ銀座線・都営浅草線・ゆりかもめ「新橋」駅より徒歩約6分、都営大江戸線「汐留」駅より徒歩約5分
会場までのアクセス:http://panasonic.co.jp/es/museum/access/index.html
【会期】2015年7月4日(土)~9月6日(日)
【主催】パナソニック 汐留ミュージアム、東京新聞
【後援】ドイツ連邦共和国大使館、港区教育委員会
【休館日】毎週水曜日、8月10日(月)~14日(金)
【開館時間】10時より18時まで(ご入館は17時30分まで)
【入館料】 一般:1,000円 65歳以上:900円 大学生:700円 中・高校生:500円 小学生以下:無料 20名以上の団体:各100円割引
※障がい者手帳をご提示の方、および付添者1名まで無料で入館可能
【担当学芸員】岩井 美恵子

講演会「アール・ヌーヴォーのガラス」
世界的に活躍し、ガラスのデザインも手掛けている華道家・假屋崎 省吾氏が、フランスを旅した際の旅行記とあわせ、アール・ヌーヴォー作品について、自身の思いを語ります。
講師:假屋崎 省吾氏(華道家)
日時:2015年7月7日(火)14時~15時
会場:パナソニック東京汐留ビル5階ホール
定員:定員:150名 ※要予約 (無料でご参加・聴講いただけますが、本展の観覧券が必要です。7月7日当日の半券可。)

ガラスワークショップ「模様ガラス板を作ろう!」
ガラスのレース模様の棒とモザイクガラスのタイルを使ってオリジナルの豆板を作ります。当日は模様を組み合わせるところまで制作し、後日ブローチ、または磁石、皿等の完成品をお届けします。
講師:ガラス工芸・潮工房(小西 潮氏、江波 冨士子氏)
日時:2015年7月18日(土)10時~、14時~
会場:パナソニック東京汐留ビル3階ホール
定員:各回20名 ※要予約 (小学校5年生以上)
参加費:2,000円

<講演会・ワークショップへのお申し込み方法>
お申し込み方法:ハローダイヤル 03-5777-8600 へお電話にてお申し込みください。
受付時間:8時~22時
<<必要事項>>
1.イベント名 2.氏名(要 全参加ご希望者名) 3.ご住所 4.お電話番号
※お申し込み時に、簡単なアンケートにご協力いただきます。
※受付は先着順、定員になり次第締め切らせていただきます。
※定員に達しなかった場合、当日受付をする場合があります。
※お申し込み時にいただいた個人情報は、本イベントの受講管理の目的でのみ使用いたします。
なお、お預かりした個人情報は、上述の目的での使用に同意いただいたものとさせていただきます。

学芸員によるギャラリートーク
日時:2015年7月25日(土)、8月8日(土)、8月21日(金)いずれも14時~
参加費:無料(入館には本展観覧券が必要です)
※予約不要(当日ミュージアム受付前にお集まりください)

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