バブル経済が崩壊してから25年余り。 もはや、どれほどの大企業・有名企業が破綻をしても日本人は驚かなくなった。 一方、再建のためには新しい人材を育てることが不可欠だ。 一度倒れかけた企業に入る若者に、伝えるべきこととは。 2010年に経営破綻した日本航空(JAL)で人事・教育を担当する辻大陽(ひろあき)さん(30)に取材した。 破綻した3か月後に入社 辻さんが日本航空に入った2010年4月。JALは3カ月前に会社更生法の適用を申請し、経営再建の緒に就いたばかりだった。 当時、ニュースに接した母親からは就職活動のやり直しを勧められたという。 「正直、心が折れかかりました」と明かす。 辻さんの航空業界を志望したきっかけは、家族旅行で乗っ [...]

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