記憶に残る京都ステイ♡元小学校がラグジュアリーホテルに！【ザ・ホテル青龍 京都清水】で時を旅する滞在体験

歴史の記憶を宿す建築美──“学び舎”の面影に心がほどける

【ザ・ホテル青龍 京都清水】は昭和 8 年に建てられた元清水小学校を保存・活用し、2020 年 3 月に開業しました。世界遺産清水寺の参道からエントランスを進むと広がる、約 7,000 ㎡の敷地に僅か 48 室という静謐な空間。

背後の東山を借景とする山腹の傾斜地に建ち、世界遺産・清水寺まで徒歩8分、祇園までも徒歩圏内というロケーションにあり、京都観光に好アクセス。ホテル周辺には京情緒あふれる石畳の道もあり、朝晩は比較的人通りも少なく、静かな雰囲気の中、自分だけの景色と出会うことができるのも魅力のひとつです。

エントランスを抜けると、かつての小学校の大階段がそのまま残されています。

チェックインの瞬間から、空間の空気が異なり、磨き込まれた木の手すりやアーチ型の窓が、昭和モダンの美しさを静かに語りかけてきます。

館内には、校舎時代の写真や資料がさりげなく展示されていて、ただの“リノベホテル”ではない、記憶を継承する場としての誇りが感じられます。

ホテル内の各スペースは、外部装飾や内装を高く評価されてきた元清水小学校の特徴を大切に保存継承しながらデザインされました。傾斜地の特性を活かし、異なる階層をもつ3棟をコの字型に配置し中央の階段でつなぐダイナミックな構成となっています。

小学校時代の教室、会議室や多目的室、体育館を兼ねた講堂など、各室の特徴を活かし、当時の面影が随所に残っています。特に階段や廊下といった共用部では、梁や腰板張りなど、当時をしのばせる装飾も多く、地域に貢献してきた記憶のかけらを蘇らせます。

ホテルフロントのある南棟の外壁は、人造石の洗い出し仕上げおよびタイル貼りとなっており、最上部のアーチ状の連窓や、スパニッシュ瓦葺きの屋根、それを受ける木製の腕木など、建築当時の洋風デザインを保存・活用しています。ザ・ホテル青龍 京都清水は、歴史ある建物だからこその雰囲気・空間を体感できる、唯一無二のヘリテージ（遺産）ホテルなのです。

「懐かしさ」と「洗練」が共存する空間は、旅の緊張をほどき、心をゆるめてくれるようでした。

増築された部分はブラックでデザインされており、夜になると増築された部分は夜闇の中に、元清水小学校（ベージュ部分）が浮かび上がるという粋な演出もされています。

客室から望む、京都の絶景──窓の向こうに広がる“絵画のような日常”

客室は、天井が高く、自然光がたっぷり差し込む設計。インテリアは、和の要素をさりげなく取り入れつつ、モダンでミニマル。時間の流れがゆっくりと感じられます。

朝は、鳥の声とともに清水の街が目覚め、夕方には朱に染まる空が、まるで一枚の絵画のように広がります。

季節の風を感じながら読書やお茶を楽しむこともでき、滞在そのものが“京都を味わう時間”になります。

心ほどけるゲストラウンジ──五感で楽しむ、京都文化のひととき

宿泊者専用のゲストラウンジでは、和菓子やドリンク、スイーツが無料で提供されるだけでなく、抹茶のお点前体験やコーヒー豆の手挽き体験など、京都らしい文化体験が用意されています。

ラウンジの窓からは、校庭だった場所に植えられた緑が見え、かつての子どもたちの笑い声が聞こえてきそうな、優しい時間が流れています。

ラウンジでは曜日ごとのイベントが開催。専門講師と一緒に抹茶体験ができるTea ceremony、舞妓さんを招き、舞の鑑賞や写真撮影会をする舞妓performance、和楽器（箏）体験など、旅先で本物の文化に触れる青龍ならではの宿泊者限定イベントを定期開催しています。

日本の心に触れる、ホンモノの『茶』のセカイ

専門講師から茶道のしきたりや精神を学べ、自身でもお点前体験ができます。忙しなく動く手を静め、抹茶を一口すすると、心の緊張がほぐれ、心が安らいでいくのを感じることができます。窓の外から小鳥のさえずりが聞こえ、庭の木々が色づき始めていることに気づく。急いでいるときには気づかなかったものがたくさん見えてくる。こういった茶道の世界に触れられる体験が説明付き（日本語・英語）で楽しめます。

夜はルーフトップバー「K36 The Bar&Rooftop」京都の非日常の余韻を味わう

ホテルの4階にあるバー【K36 The Bar&Rooftop】は、京都の街並みを一望できる特等席。夜になると、八坂の塔がライトアップされ、遠くには東山の稜線が浮かび上がります。

季節のカクテルを片手に、風を感じながら過ごす時間は、まさに“非日常の余韻”。

冬にはストーブやブランケットの心遣いがあり、夏は涼風に包まれて、どの季節でも快適に過ごせる工夫がされています。宿泊者以外も利用可能なので、旅の締めくくりにもぴったりです。

「SUSHI-BAR@library」で過ごす美食の時間

夜は、ホテル内のレストラン「SUSHI-BAR@library」で、五感を満たす美食の時間が待っていました。高さ4メートルを超える天井高で開放感あふれ、エレガントな雰囲気を纏うレストラン・ライブラリー。昼とは異なり、夜は、トーンダウンした照明に、心地よいアップテンポのBGMが流れ、モダンで上質なバーの装いです。エレガントでありながら肩肘張らない空気感が、京都の夜にふさわしい“余韻のある時間”を演出してくれます。

産地と鮮度にこだわった寿司と、珠玉のマリアージュ

料理は、シグネチャーコースや寿司会席、単品の握り、人気の8貫セットなど、スタイルも豊富。京都らしい繊細な盛り付けと、職人の技が光る一貫一貫に、思わずため息がこぼれます。特に印象的だったのは、舞妓さんの口元を思わせる可憐な手まり寿司。見た目の美しさだけでなく、口に運んだ瞬間に広がる旨みと香りが、京の食文化の深さを感じさせてくれます。

シグネチャーコース Sushi -Temari

前菜は季節の食材を存分に活かした 6 種類の和前菜。盛りつける特製の木の器は、元小学校の面影を今に伝えるホテル中庭の大階段をモチーフとし、当ホテルが持つ歴史を料理のエッセンスとして加えています。

料理に合わせて選べる美酒もまた格別。日本酒やワイン、クラフト焼酎など、寿司との相性を追求したラインアップが揃い、料理とのマリアージュを心ゆくまで楽しめます。ペアリングをお願いすれば、料理の流れに合わせて最適な一杯を提案してくれるのも嬉しいポイントです。この日おすすめいただいたのは、京都・伏見の老舗酒蔵「月桂冠」が誇る最高級クラスの純米大吟醸【鳳麟】。伏見の名水で丁寧に醸されたその味わいは、マスカットのような艶やかな香りと、みずみずしく芳醇な余韻が特徴。口に含むと、上品な甘みと透明感のある旨みが広がり、可憐なてまり寿司との相性も抜群でした。一貫一貫に寄り添うように選ばれた一杯が、料理の余韻をさらに深めてくれる──そんな贅沢な時間が、ここにはあります。

朝食から始まる、幸福な一日「Well-being Breakfast Buffet」

旅先の朝は、いつもより少しだけ丁寧に過ごしたい。そんな気持ちに寄り添うように、ザ・ホテル青龍 京都清水では、心身をやさしく整える「Well-being Breakfast Buffet」が用意されています。

メイン料理を選べるセミオーダースタイル。和食・洋食それぞれにこだわりの一皿が用意されており、旬の食材を活かしたメニューが日替わりで登場します。

ビュッフェ台には、地元野菜を使ったサラダや、丁寧に炊かれたお粥、焼きたてのパン、季節のフルーツなどが並び、どれも素材の味を活かしたやさしい味わい。

朝の胃にすっと馴染むような、滋味深い料理の数々が、旅の疲れをそっと癒してくれます。料理だけでなく、空間の心地よさもこの朝食の魅力。旧校舎の面影を残したダイニングは、天井が高く、ゆったりとした時間が流れています。スタッフの丁寧な接客と、器や盛り付けの美しさが、朝のひとときを特別なものに変えてくれる。旅の予定を立てる前に、まずは自分を整える時間──そんな“ウェルビーイング”な朝が、ここにはあります。

京都の記憶に、静かに寄り添う場所

歴史的建築の趣、京都の絶景、心ほどけるホスピタリティ──ザ・ホテル青龍 京都清水は、大人の京都旅にふさわしい、記憶に残る一泊を叶えてくれます。

ザ・ホテル青龍 京都清水 公式サイト | The Hotel Seiryu Kyoto Kiyomizu