ソムリエ田崎真也氏オススメ"ほうじ茶のマリアージュ"とは?秋にピッタリ!ほうじ茶を使ったご当地レシピもご紹介

“食欲の秋”と言われるほど、おいしい物を食べたり飲んだりしたくなる季節がやってきました!秋の飲み物といえば、「ほうじ茶」を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。近年では、ほうじ茶スイーツブームもあり、今年も各社が秋の新商品としてほうじ茶の商品を続々出しています。もはやほうじ茶は秋を象徴する飲み物となっています。

今回はそんなほうじ茶を、これからの季節にさらに楽しむ方法をご紹介します!

味覚のプロ 田崎真也氏が語る ほうじ茶のマリアージュのススメ

画像: ほうじ茶の季節、秋到来!食事がもっと美味しく・楽しくなる!

ワインとほうじ茶の共通点は“味を引き立たせる”点
ワインは、赤ワインと肉を組み合わせると肉が美味しくなるように、料理の味をより美味しくする効果があります。同じく、ほうじ茶は自然と味を引きたてる効果があり、そこがワインとの共通点です。味をリセットするのではなく、個性をいかすペアリングをできる点が魅力です。

烏龍茶よりもほうじ茶は食事との相性がよく、食中茶として最適
飲料各社がほうじ茶を発売し、多くの方が日常的に手に取るようになったほうじ茶ですが、田崎氏によると、ほうじ茶は“食中茶”として最適な飲料だといいます。食事と合わせるイメージが強いのは烏龍茶ですが、烏龍茶は油脂を流す効果があるため、油の多い中華料理を流す、という点を持って食中に飲まれていますが、フレーバーを引き立てるという点で言うと、ほうじ茶の方が食中に飲む飲み物としては適しています。中国料理でよく使われる甜麺醤などの風味の強い調味料だとほうじ茶は負けてしまいますが、日本ならではの京懐石などの料理とは、繊細な味を殺さないため、ほうじ茶が非常に相性がいいです。基本的に、ほうじ茶は日本伝統の調味料を使用した料理に非常に合います。

飲み物次第で、食事は更に美味しく、楽しくなる

寿司屋で緑茶が出ますが、あれはマスキング効果で、臭みを消し去って洗い流しているだけなので、相性は全く考えられていません。このように、日本は、だいたい飲み物を洗い流すものとして取り込んできています。より料理の味が美味しくなるというのがペアリングなのですが、食べ物で完結しているという考え方なので、選択する飲み物で更に料理を美味しくするという考え方は日本の文化にはありません。飲み物次第で食事はさらに楽しくなるため、飲み物とのペアリングを楽しむことがおすすめです。

田崎氏推奨!一番茶ほうじ茶と相性抜群な料理

ほうじ茶は、上品な味がする京懐石や日本料理、薄口醤油を使う食べ物との相性も良いです。ほうじ茶は”食中茶”として食事と一緒に飲むこともおススメですが、レシピの活用にも最適です。今回は、伊藤園「お~いお茶 ほうじ茶」を使った、秋に食べたい全国のご当地レシピをご紹介します。

画像: ほうじ茶は、上品な味がする京懐石や日本料理、薄口醤油を使う食べ物との相性も良いです。

ほうじ茶は、上品な味がする京懐石や日本料理、薄口醤油を使う食べ物との相性も良いです。

おうちでできる!一番茶ほうじ茶を使ったご当地レシピ

●宮城県 より旨みが深いごはんに!「はらこ飯」

【材料】(2~4人分)
米:2合(研いでおく)/お~いお茶 ほうじ茶:350ml /鮭:2~3切れ(250g)(ひと口大に切る)
(A)酒:大さじ1/薄口醤油・みりん:各大さじ2/すりおろし生姜:小さじ1
昆布:1枚(5cm×5cm)/大葉4枚(千切り)/いくらのしょうゆ漬け:80g
【作り方】
下準備:鮭と(A) をあわせて30分程下味をつける
① 炊飯器に、米・ほうじ茶・下味で使用した調味料を加え、ひと混ぜして味を均一にする
② 昆布・鮭をのせて、炊飯器のスイッチを入れる(普通炊きする)
③ 炊き上がったら、昆布と鮭を取り出し、鮭の皮と骨を取り除く
④ ご飯に鮭の身の半分をサックリと混ぜ合わせ、10分程蒸らす
⑤ 器に盛り、残り半量の鮭・イクラ・大葉を散らして完成!

画像1: おうちでできる!一番茶ほうじ茶を使ったご当地レシピ

●奈良県 鶏とほうじ茶の旨みたっぷり!「かしわのすき焼き」

【材料】(2人分)
鶏肉:200g(ひと口大に切る)/木綿豆腐:100g(ひと口大に切る)
白ねぎ:50g(斜め薄切り)/春菊:50g(4cm幅に切る)/椎茸:4個(半分に切る)
てんさい糖:大さじ1/お~いお茶 ほうじ茶:500ml /糸こんにゃく:50g(ひと口大に結ぶ)
(A)酒・醤油・みりん:各大さじ2/昆布:1枚
【作り方】
① 鍋を熱し、鶏の脂身で肉の表面を焼き、てんさい糖をからめて焼く
② 具材を入れ、(A)を加えて、足りない水分は、ほうじ茶を加えて煮込んで完成!

画像2: おうちでできる!一番茶ほうじ茶を使ったご当地レシピ

●福岡県 ほうじ茶が味を広げる!「水炊き」

【材料】(2人分)
鶏ぶつ切り肉(水炊き用):300g(ひと口大に切る)/白菜:200g(ひと口大に切る)
春菊:100g(4cmの長さに切る)/椎茸:2枚(半分に切る)
絹豆腐:100g(ひと口大に切る)/昆布(10cm四方) 1枚
(A)お~いお茶 ほうじ茶:600ml/料理酒:大さじ2/塩:小さじ1/2
ポン酢:適量/もみじおろし:お好み/小葱:お好み(小口切り)
【作り方】
① 鍋に(A)と鶏⾁を⼊れて⽕にかけ、沸騰したらアクをとる
② 鶏⾁に⽕が通ったら、具材をいれてお好みのところまで煮込んで完成︕

画像3: おうちでできる!一番茶ほうじ茶を使ったご当地レシピ

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