栄養たっぷりの「からだにユーグレナ」で有名な株式会社ユーグレナがバングラデシュの子どもたちに豊富な栄養素を持つ微細藻類ユーグレナが入ったユーグレナクッキーを配布するなど支援を行なっているのをご存知でしたでしょうか。更にはバングラデシュで持続可能なビジネスモデルを目指し、ユーグレナ入りのふりかけをバングラデシュで発売。今回はそんな貧困で苦しむ人々を救うべく支援を行うユーグレナ社の取り組みをご紹介します。

豊富な栄養素を毎日手軽に摂取できる「からだにユーグレナ」

画像: 豊富な栄養素を毎日手軽に摂取できる「からだにユーグレナ」

豊かな自然で育まれた「石垣島ユーグレナ」。和名がミドリムシで、”ムシ”とつきますが、ワカメと同じ藻(も)の一種です。植物と動物の幅広い栄養素を持つスーパーフードとして近年、注目を集めています。特徴の一つとしては野菜・魚・肉が持つ、人間に必要な栄養素59種類がバランスよく含まれていること。いろんな食材をワンプレートで食べているようにビタミン、アミノ酸、ミネラルなど豊富な栄養素がチームワークで健康に働きかけてくれます。また野菜と異なりユーグレナは細胞壁をもたないため、93.1%という高い消化率で栄養が体内に吸収されやすいです。

日本ではパウダーやドリンクなどのユーグレナ入り商品が発売され、人気です。

バングラデシュでユーグレナクッキーを配布

画像1: バングラデシュでユーグレナクッキーを配布

ユーグレナ社は社長の出雲氏が学生時代に訪れたバングラデシュで、栄養失調に苦しむ子どもたちを目の当たりにし、栄養問題を解決したいと決意したことをきっかけとして創業された会社です。そのため、2014年4月から創業のきっかけとなったバングラデシュの子どもたちの栄養問題解決を目指して「ユーグレナGENKIプログラム」を開始しました。バングラデシュの子どもたちに特に不足している栄養素1日分を1食分で摂取できるユーグレナクッキーを、現地の子どもたちに無償で配布。そしてクッキー配布数は2022年5月末で1,300万食を突破しています。

画像2: バングラデシュでユーグレナクッキーを配布

「ユーグレナGENKIプログラム」では、通常時にはプログラム対象となっている学校にて、子ども達にユーグレナクッキーを配布してきましたが、これまで特別な支援が求められる事態に対して、臨機応変に対応。例えば、2017年にミャンマーに大量に逃れてきたロヒンギャ難民に対して、難民キャンプへクッキーを届け、コロナ禍でのロックダウン時には休校となった学校に通う子ども達の家庭が多く含まれるスラム街の住民にクッキーを無償配布するなど時代やニーズに合わせて活動を行なっています。そのことで世界情勢によりお腹を空かせた多くのバングラデシュの子ども達の栄養がカバーされているんです。

バングラデシュでふりかけの販売を開始し持続可能なビジネスへ

画像1: バングラデシュでふりかけの販売を開始し持続可能なビジネスへ

「ユーグレナGENKIプログラム」はユーグレナグループやパートナー企業の商品売上に応じた寄付金により運営しているため、規模や拡大スピードに限界がありました。そのため持続可能なビジネスモデルを構築すべく、バングラデシュでユーグレナ入りのふりかけの販売を開始。GENKIプログラムからの発展形として、社会問題の解決と収益化による持続可能性を両立させたソーシャルビジネスを目指しています。

今回、発売されたふりかけはバングラデシュやインドなどその周辺国で広く親しまれているスパイスとお肉の炊き込みご飯のような料理「ビリヤニ」風味。長年の研究を重ね、味にも自信があるこのふりかけがバングラデシュの人々の食生活の一部になれば、ユーグレナも含んでいるので栄養問題の直接的な解決にもつながります。

画像2: バングラデシュでふりかけの販売を開始し持続可能なビジネスへ

ふりかけは小さなパウチ型で現地の文化に合わせて1袋から購入でき、1袋10タカ(現在のレートで約14円)。バングラデシュ最大のチップスメーカーであり、バングラデシュ国内を網羅する圧倒的な販売ルートをもつボンベイ社と提携し、町中のショップでも気軽に購入できるようになっています。

このような取り組みはなかなか日本では知られていないですが、世界の栄養問題や貧困問題を解決しうる素晴らしいものです。限界もある無償提供から持続可能なビジネスモデルの導入により、創業のきっかけにもなったバングラデシュにおける栄養問題の解決を目指して今後もユーグレナ社の取り組みは続きます。そして私たち日本人もその活動に注目していきたいですね。

https://www.euglena.jp

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