残暑がまだまだ続いてますが、暦上はもう秋。「新雪」と「筑水」を交配して育成された茨城県オリジナル品種【恵水】糖度が高く、酸味が少ないため、食べたときにとても甘く感じられる梨。
収穫時期は9月上旬~下旬ごろ。まさに今が旬!レポートします!

茨城県は全国第2位の梨生産地

画像: 茨城県は全国第2位の梨生産地

江戸時代から梨栽培の歴史があり、日本で最古の梨産地のひとつである茨城県は、千葉県に次いで全国第2位の梨生産地。他の産地に比べて知名度の低いことを悩み、おいしいオリジナル品種を作ってPRしよう!という思いから、茨城県農業総合センターの研究者や技術者がその技術力を結集し、品種開発に取り組んで17年、「新雪」と「筑水」という品種をかけあわせて、約4,300個体の中から選りすぐり、誕生したのが恵水です。以来、高品質な果実を作るために生産者と一体になって栽培試験を繰り返し、平成23年に品種登録されました。平成25年に県内で栽培が開始されて以降、年々栽培面積が増えており、おいしい果実がみなさんに届くようにと大切に育てています。

昼夜の寒暖差の大きい気候と、豊かな水、恵まれた土質が梨の栽培に適し、県内では、筑西市、下妻市、かすみがうら市、石岡市、八千代町などを中心に各地で生産。

糖度は平均でなんと13度以上

【恵水】は、茨城県オリジナル品種の梨です。酸味が少なく深い甘みが感じられる、香り高くみずみずしい味が特徴です。収穫時期は9月上旬~下旬ごろ。秋の深まりとともに味にコクがのり最盛期を迎えます。同時期の品種に比べ、大玉で食べごたえがあり、シャリシャリとしたさわやかな食感も魅力です。令和4年度には約65トン出荷され、年々出荷量が増えていますが、まだまだ希少な品種です。

下妻市のJA常総ひかりでは、平成28年7月より下妻第一梨選果場に、糖度などの内部品質を1秒間に3個の速さで見分ける"光センサー" を導入しました。梨の選果に光センサーが使われるのは県内初で、甘さ、品質がそろった梨を出荷することで、市場からの信用度が高まることが期待されます。

定温定湿貯蔵庫による保存

画像: 定温定湿貯蔵庫による保存

「寒い季節に暖かい部屋で食べる梨」。その夢を叶えてくれたのがJA常総ひかり下妻市果樹組合連合会が保有する貯蔵庫。定温、定湿度で梨を貯蔵することができる為、寒い冬でもみずみずしい梨をいただくことができます。珍しい時期の梨に消費者からは「お歳暮に利用する」「こたつで食べるとまた一味違う」と人気を集めています。
「恵水」は貯蔵性が高く、船便輸送にも耐えられるため、東南アジア等にも輸出されています。

いつか食べたい「幻の恵水」

画像1: いつか食べたい「幻の恵水」

大玉で甘いという恵水の特長が最大限に引き出された「幻の恵水」。1玉の重さは約1kg、糖度が14度以上であり、形のよいものとなると10,000玉に1玉程度しか収穫できない非常に貴重な恵水です。
2022年に、高級果実店「京橋千疋屋」において限定販売された「幻の恵水」は、その品質、希少性の高さから1玉10,800円という価格で販売され、メディアに取り上げられるなど話題となりました。

画像2: いつか食べたい「幻の恵水」

贈答用としても喜ばれること間違いなし!一度お試しあれ!

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