2024年1月7日からはじまったNHK大河ドラマ【光る君へ】(全63作) 平安時代に千年の時を超えるベストセラー「世界最古の女性文学」と呼ばれる”源氏物語”を生んだ紫式部(吉高由里子氏)の生涯を描いています。紫式部ゆかりの地である”大津市の魅力”にふれるツアーに行ってきました。

琵琶湖を見守り1200年余、幾多の苦難を乗り越えてきた不死鳥の寺

画像1: ©三井寺
 ©三井寺

滋賀県大津市琵琶湖南西の長等山中腹に広大な敷地を有する三井寺は、正式名称を「長等山園城寺(おんじょうじ)」といい、天台寺門宗の総本山です。平安時代、第五代天台座主・智証大師円珍和尚の卓越した個性により、天台別院として中興されました。以来今日まで続く1200年以上の歴史の中で、源平の争乱、南北朝の争乱等による焼き討ちなど幾多の法難に遭遇しましたが、智証大師への信仰に支えられた人々によって支えられつつ、苦難を乗り越えてきた様から「不死鳥の寺」としても知られています。国宝・金堂をはじめとする荘厳な建造物の数々や近江八景の「三井の晩鐘」、春の桜など地元でも人気のお寺です。

画像2: ©三井寺
 ©三井寺

紫式部の父・藤原為時が晩年に三井寺で出家しているほか、異母兄弟の定暹も三井寺の高僧(阿闍梨)だったことが知られています。

画像: 豊臣秀吉の正室・ねね(高台院)によって慶長4年(1599)に再建された壮大な金堂 ©三井寺

豊臣秀吉の正室・ねね(高台院)によって慶長4年(1599)に再建された壮大な金堂

 ©三井寺

三井寺の境内には、南北朝時代~江戸時代に建てられた歴史ある建物が点在し、4件が国宝に、8件が重要文化財に指定されています。

画像: ©三井寺 miidera1200.jp

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「近江八景」のひとつに数えられる「三井の晩鐘」残したい日本の音風景百選

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現在の鐘楼と梵鐘は1602(慶長7)年に再建、再鋳造されたもので、国の重要文化財。日本三銘鐘のひとつに数えられていて「形の平等院」、「銘の神護寺」と並び、平成8年に環境庁に「日本の音風景百選」にも認定されました。冥加料(800円)を納めると、誰でもつくことができ御朱印もいただけます。

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鐘の形をした【鐘みくじ】もやってみました。水で清めると番号が浮かび上がってくるので、その番号を伝えるとおみくじとその番号の三井寺百景絵札がいただけるというもの。吉でした。

 ©三井寺

腕輪念珠づくりにも挑戦!仏教の世界では念珠は仏様と心を通い合わせる大切な法具。無心になって願いを込めて作成しました。

*通常はこの時間は閉館しており、特別に取材対応いただきました。

 ©三井寺

祈祷し正式参拝させていただき、晴れてただのブレスレットからお守りに。はからずもこの日は満月。紫式部も拝んだかもしれない美しい満月のひかりに見守られながら下山しました。

特別展示”源氏物語と大津” 大津市歴史博物館

画像1: 特別展示”源氏物語と大津” 大津市歴史博物館

大津市歴史博物館では、令和6年(2024年)1月から、特集展示「源氏物語と大津」を約1年間にわたって開催します。紫式部や源氏物語、物語の執筆場所と伝わる石山寺ゆかりの品々、その他にも大津の源氏物語ゆかりの地などについて、関連する資料を展示します(展示品は6期に分けて展示替えをおこないます。)

画像2: 特別展示”源氏物語と大津” 大津市歴史博物館

展示室内ビデオシアターでは、源氏物語と大津の関係を紹介する映像を放映します。さらに、エントランスではフォトスポットや体験型デジタルコンテンツ等を設置し、幅広い世代の方々に源氏物語の世界が楽しみめる空間になっています。

画像: *特別に撮影許可いただきました。

*特別に撮影許可いただきました。

画像3: 特別展示”源氏物語と大津” 大津市歴史博物館

出演者のパネル

石山寺の”源氏の間”を再現したフォトスポットで十二単の着付け体験もできます。

特集展示「源氏物語と大津」

【開催期間】2024年1月10日(水)〜2025年2月2日(日)
【会  場】大津市歴史博物館 常設展示室・ロビー
【開館時間】 9時~17時まで(展示室への入場は16:30まで)
【休館日】月曜日(祝日を除く)、祝日の翌平日、その他公式HPを要確認
【入館料】※常設展示観覧料でご覧いただけます。
一般:330円(260円)、高校生・大学生:240円(190円)、小学生・中学生:160円(130円)
※( )内は15名以上の団体料金。
※大津市内在住の65歳以上の方は、小中学生と同額(証明できるものをご提示ください)。
※大津市内在住の障がい者の方、介護保険の要介護者及び要支援者の方とその介護者1名は、無料(証明できるものをご提示ください)。

いかがでしたか?ドラマを先にみてから行くも良し、先に滋賀県大津市に行ってからドラマを見ても良し。「光る君へ」がより楽しく感じられる訪れるべきスポットの御紹介でした。

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