女子大生147名を対象に「婦人科受診」の実態を調査

女性ライフステージブランド「BELTA」は、女子大生の声なき声や悩みに耳を傾け社会に発信していく学生団体megaphONEと147名の現役女子大生を対象に「婦人科の受診に関する意識調査」を共同実施しました。

画像: 63.8%の女子大生が女性特有の症状を感じながら「病気に繋がる」とは考えていないことが明らかに

最近では、年代を問わず女性は健康のために「かかりつけの婦人科医を作る」ことが推奨されています。一方で、女性の中には婦人科に行くことに抵抗やハードルを感じる人もいるといいます。今回のアンケートでは、実際にどれくらいの女子大生が婦人科を受診したことがあり、受診のきっかけは何なのか、また受診してみての心身の変化についても聞いてみました。

女子大生の婦人科受診率は38.8%

まずは、女子大生に婦人科を受診した経験を聞いてみました。「婦人科を受診したことはありますか?」という問いに対して『ある』と回答した人は全体の38.8%いました。

画像1: 女子大生の婦人科受診率は38.8%

女子大生が婦人科を受診しないのは「必要性を感じていないから」

今回のアンケート結果を見ると、女子大生の半数以上が婦人科を受診したことがないようです。では、婦人科を受診したことがある人はどのようなきっかけで受診しているのでしょうか?婦人科を受診したきっかけについて質問したところ、『月経トラブル(57.9%)』という回答が最も多く集まりました。その他も様々な理由で受診している人がおり、受診するきっかけや症状は人によって様々のようです。

婦人科受診のきっかけや理由
・子宮頸がん検診など公的機関からの案内
・薬や漢方(ピル・アフターピル含む)を処方してほしいから
・性病の症状を感じたため
・生理をずらすため
・健康に不安を感じたため
・身近な人が婦人科系の病気にかかったから
・家族や知人から受診をすすめられたから

一方で婦人科を受診したことがない人に、未受診の理由を聞くと『健康に不安がなく、必要性をあまり感じないため(40%)』という回答が最も多く集まりました。

画像2: 女子大生の婦人科受診率は38.8%

症状を感じながら受診の基準がわからずにいたり我慢している人、また婦人科に対するハードルから受診をしない人もいるようです。

婦人科を受診してみての心身の変化は?

実際に婦人科を受診したことがある人に、受診前後でどのような「変化」があったかを聞いてみたところ様々なコメントが寄せられました。

■身体の変化
「薬の知識を得ることができ、自分にあった薬を処方され、症状が改善された。」
「月経困難症の治療のためピルを飲んでいます。生理痛が解消されました。」
「ピルを飲むことで、妊娠への不安がなくなった。先生方が良心的で、相談しやすい上に、生理も楽になった。」
「生理の周期が整った」

■意識の変化
「受診する前は、行きにくいというように、婦人科に行くことに対して壁のようなものを感じていましたが、実際に受診して、もっと気軽に相談できる場所であることに気づきました。」
「ネットの情報をみて不安が募ったが、専門的な診断を受けたことで安心した。」
「妊婦さんが行くイメージがあったが、比較的どんな悩みがあっても行っていい場所だと感じた。」
「行く前はなんとなく恥ずかしさがありましたが、悩みを解決することができて安心しました。次に行く時には恥ずかしさはないと思います。」
「婦人科はお腹に赤ちゃんがいる方や不妊治療のために行く病院だと思ってましたが、そんなことはなくて生理痛などの月経に関する悩みの人も多く通院していることや意外と年齢が若い方もいることを知りました。」

婦人科を受診した女子大生のうち変化を感じたと回答した人(54.4%)のうち、8割以上の人がポジティブな変化を感じていたようです。

婦人科系の症状を感じているが「病気に繋がる」と思っていない人も

婦人科を受診したことがない理由として『健康に不安がなく、必要性をあまり感じないため(40%)』を挙げている人が最も多くいましたが、本当に婦人科系の症状を感じたことがないのでしょうか?婦人科受診をしたことがない人へ「女性特有の病気の症状を感じたことはありますか?」と聞いてみたところ皆さん何かしらの症状を感じていたことがわかりました。感じている症状として最も多かったのは「生理不順(58.9%)」でした。

画像1: 婦人科系の症状を感じているが「病気に繋がる」と思っていない人も

その他、強い月経痛や貧血、月経前症候群、おりものの異常の他、不正出血、ほてり/のぼせ、性感染症、性交痛などの症状を感じている人がいるようです。さらに「自分が感じている症状が大きな病気に繋がると考えたことはありますか?」と聞いたところ『ない』と回答した人が63.8%と半数以上にのぼりました。

画像2: 婦人科系の症状を感じているが「病気に繋がる」と思っていない人も

今回のアンケートを通して、女子大生の抱える婦人科系の症状や婦人科受診に対するイメージの実態がわかりました。婦人科を受診したことがある人は2〜3名に1名ですが、受診したことがある人の半数以上は心身の変化を感じており、そのうち8割以上の人はポジティブな変化を感じているようです。また、アンケートから「婦人科系の症状を感じていながら、受診の必要性を感じていない」人が一定いることがわかりました。生理不順や不正出血、生理痛などの背景には、子宮内膜症や子宮筋腫などの大きな病気が隠れていることもあります。また、実際に婦人科に行ったことがある人の経験からわかるように、婦人科を受診し適切な対応をすることで生理痛などの痛みが改善することもあるようです。

少しでも婦人科系の症状を感じている方は、ぜひ一度婦人科に相談してみてはいかがでしょうか?

女性ライフステージブランドBELTA×学生団体megaphONEの協同プロジェクト
プレコンセプションケア※普及の一環として立ち上がった協同プロジェクト。2022年から女子大生を対象としたアンケート、啓蒙活動を行ってきました。「女子大生の考える健康や性」と「社会人の考える健康や性」は必ずしも一致するとは限りません。そのギャップに目を向け、女子大生が抱える悩みや現状を世の中に発信することで、女子大生や世の中の女性たちが自身の身体や健康、性に対して考えるきっかけを提供します。そして「若い頃にもっとこうしておけば良かった」「もっと早く知りたかった」そう思う人を少しでも減らしていきたい、そんな想いでプロジェクト活動を推進しています。
過去に実施した「女子大生の性や健康」に関する調査結果
https://belta.co.jp/questionnaire_report/

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