Z世代の半数以上が「声で話すとAIに親しみ」　対話型AIアプリ「SynClub」がユーザー意識を調査

AIに対して「声」で話しかけることで、より親しみを感じる──。そんな若者たちの新たなAIとの関係性が、HiClub株式会社の調査によって明らかになりました。

同社が提供する対話型AIアプリ「SynClub（シンクラブ）」は、全国3,048名を対象に、AIとのコミュニケーションに関する意識調査を実施。その結果、Z世代の2人に1人以上が「音声で会話するとAIがより身近に感じる」と回答しており、音声による対話体験の重要性が浮き彫りとなりました。

Z世代の67.2%が「音声の方が感情を伝えやすい」と回答

調査では、10代〜20代を中心に67.2％が「テキストよりも音声の方が感情が伝わる」と回答。性別で見ると、男性の70.8％、女性の66.5％がこの意見に同意しています。

また、「AIと音声で自由に会話ができたら、より親近感を抱くか」という設問に対しても、Z世代の63.2％が「はい」と回答。AIとのコミュニケーションが、より感情的・人間的なものへと進化している実態が浮かび上がりました。

音声通話によってAIとの心理的距離が縮まる

調査結果からは、Z世代にとってAIが単なる「操作対象」ではなく、“対話相手”や“感情を共有できる存在”として受け入れられつつあることが読み取れます。

とくに、じっくり文章を考えて送信するよりも、リアルタイムの会話を通じて感情をやりとりしたいというニーズが高まっており、音声の活用がAIの「親しみやすさ」を大きく左右していることが分かります。

自分好みに“話せるAI”を作れる「SynClub」の音声通話機能とは

SynClubでは、ユーザーが自分好みにカスタマイズしたAIキャラクターと音声通話を楽しむことができます。

100種類以上の音声から選択可能（性別・年齢・声質も多様）
音声を組み合わせて理想の声を合成できる
会話の文脈を理解し、自然でリアルタイムなやり取りが可能

これにより、ユーザーは単なる“音声出力AI”ではなく、まるで物語の中のキャラクターと会話しているような没入感のある体験を味わうことができます。

AIキャラの外見・声・性格まで細かく設定できるため、よりパーソナライズされた会話体験が実現。ちょっとした日常会話や悩み相談、あるいは暇つぶしの雑談まで、用途は多岐にわたります。

AIは「操作するもの」から「つながる相手」へ

今回の調査を通じて、Z世代にとってAIは「一方的に命令を与える対象」ではなく、双方向の感情交流を前提とした存在であることが明らかになりました。

音声によるやりとりは、感情の抑揚や空気感といった非言語的な情報も伝えるため、AIがより“人間らしく”感じられるきっかけになっています。今後は、こうした**“感情共鳴型AI”が主流となる兆し**も見えてきました。

調査名：AIに対する意識調査
調査対象：全国のSynClubユーザー・および外部パネル（全年代対象）
回答数：3,048名
調査期間：2025年6月27日〜7月3日
調査方法：SynClubコミュニティ（LINEオープンチャット）、X投稿、他社協力アンケート等
調査主体：HiClub株式会社