「内窓+日よけ」で日射熱をカットすることで冷房効率アップ！
日射熱は、窓ガラスを通して室内に侵入する熱の大部分を占めています。この熱をいかにして防ぐかが、冷房効率を高めるための鍵となります。
アウターシェード（外付け）
陽光が窓ガラスに当たる前に、熱を遮る「一次的なバリア」の役割を果たします。日差しが直接窓に当たることを防ぐため、窓ガラス自体の温度上昇を抑え、これにより、窓から室内への熱の侵入を大幅に減少させます。
よしず・すだれ:
昔ながらの方法ですが、非常に効果的です。通気性も確保できます。
遮光・遮熱シェード:
UVカットや遮熱効果の高い専用のシェードは、デザイン性も優れています。
オーニング:
テラスやベランダに設置するタイプで、広範囲の日差しを遮ることができます。
内窓（二重窓）
外窓と内窓の間に空気層を作ることで、「熱の伝わりを遮断する断熱材」の役割を果たします。
外窓の熱を室内に伝えにくい:
日よけで防ぎきれなかった熱が外窓から伝わろうとしても、
空気層がその熱をブロックします。
冷房で冷やした空気を逃がさない:
冷えた空気が窓から逃げるのを防ぎ、冷房効果を長時間キープします。
結露防止:
冬場だけでなく、夏場の冷房時にも結露を防ぐ効果があります。
遮音効果:
騒音の侵入も防ぎ、より静かで快適な室内環境を実現します。
組み合わせのメリット
この2つを組み合わせることで、以下のような相乗効果が期待できます。
- 最強の冷房効率アップ: 日よけで熱の侵入を「防ぎ」、内窓で残った熱の侵入を「遮断」し、さらに室内の冷気を「逃がさない」という、完璧なトリプル効果が生まれます。
- 省エネ・電気代節約: 冷房の稼働時間を減らし、設定温度を上げても快適に過ごせるため、大幅な電気代節約につながります。
- 快適な室内環境: 窓際が熱くなりにくく、部屋全体が均一に冷やされるため、不快な温度ムラがなくなります。
- 通年での効果: 夏は冷房、冬は暖房の効率アップにつながるため、一年を通して快適さと省エネ効果を実感できます。
導入のポイント
- 日よけの設置: 窓の外側に設置するのが最も効果的です。DIYで手軽にできるものから、専門業者による設置まで、様々な選択肢があります。
- 内窓の設置: 既存の窓の内側にもう一つ窓を設置する工事です。比較的短時間で施工が可能で、賃貸住宅でも許可を得て設置できる場合があります。
換気のコツ
虫の侵入を防ぐ 網戸の正しい使い方
網戸は虫の侵入を防ぐために欠かせないアイテムですが、正しく使わないと隙間から虫が入ってきてしまいます。
網戸と窓の正しい位置関係
網戸を完全に寄せ、窓は網戸に重なる位置まで開けるのが正しい使い方です。この位置で窓と網戸の隙間が最小限になります。
戸の定期的な点検と手入れ:
- 網戸に破れや穴がないか確認する。小さな穴は専用の補修シールなどで直せます。
- 網戸のレールにゴミやホコリが溜まると、網戸がスムーズに動かなくなり、隙間ができる原因になります。定期的に掃除することが大切です。
夏に注意! 窓の 「熱割れ」 現象について
台風に備えてやっておくべきこと
窓の特性を理解し、日々の暮らしにちょっとした工夫を取り入れることで、夏は涼しく、冬は暖かく、そして一年を通して安全で快適な住まいを実現できます。
