子育て家庭にとって、乳幼児期の医療費は公的助成でほとんどカバーできると思われがちですが、実際には予想以上の自己負担が発生するケースがあることが、コープ共済連の「出産後の想定外コストに関する実態調査2025」で明らかになりました。
本調査は、第一子が0~2歳の全国の保護者400名を対象に実施され、出産後に子どもの検査や受診、入院、手術を経験した家庭の医療費や関連費用の実態を把握することを目的としています。
出産後の医療費、自己負担は半数以上
調査によると、乳幼児期の保護者の55.0%が国や自治体の公的制度でカバーしきれない費用を経験しており、41.8%が「医療費が想定より高かった」と回答しました。特に子どもの入院・手術を経験した家庭では、平均9.3万円の想定外費用が発生しています。

Q.第一子の出産後、助成金や制度だけではまかなえず、想定外の自己負担となった費用はありましたか?
自己負担の主な内訳は、差額ベッド代(54.5%)、通院や付き添いに伴う交通費・宿泊費(31.8%)など、公的助成の対象外となる費用です。乳幼児期は予期せぬ入院や通院が発生しやすく、早い段階からの備えが重要であることが示されています。

Q.助成金や制度でカバーしきれなかった費用として、当てはまるものをすべてお選びください。(複数回答可)※「第一子の出産後、助成金や制度だけではまかなえず、想定外の自己負担となった費用はありましたか?」という質問で「はい、あった」と回答した人を対象に集計
「もっと早く備えておけば…」と約半数が後悔
出産後の保護者の約半数(47.8%)は、「もっと早く子ども向け医療保障について知っていれば」と感じています。特に子ども向け医療保障に加入した経験のある保護者ではその割合が7割近くにのぼり、加入経験があるほど早期の備えの重要性を実感している傾向がみられました。

Q. 第一子出産後、「もっと早く子ども向けの保障について知っていれば」と思ったことはありますか?(単一回答)
※「とても思った」+「やや思った」を合算して「思った」、「あまり思わなかった」+「まったく思わなかった」を合算して「思わなかった」として表示(加入有無別内訳を表示)
また、育児の忙しさから情報収集や加入検討の余裕がなかった母親も多く、27.4%が「情報収集の余裕がなかった」、25.2%が「検討する時間がなかった」と回答。妊娠期の余裕ある時期に準備を進めることの重要性が浮き彫りになりました。

Q. 第一子出産後、子ども向けの保険や共済に加入・検討しようと思っていたが、実際は時間的な余裕がなかったと感じたことはありますか?(複数回答可)
※保障を検討できなかった理由を質問
出産前の備えが安心感につながる
出産前に子ども向け医療保障に加入していた家庭の7割以上(73.9%)が「安心感があった」と回答。

特に妊娠期から出産前に加入していた人では84.0%に達し、出産後加入の72.8%と比べても高く、妊娠期からの準備が経済的・精神的な安心につながることが明らかになりました。

Q. 医療保障へ加入している(いた)ことで、安心感や出費対応力に違いがあったと感じますか?(単一回答)
※「非常にあった」+「少しあった」を合算し「安心感があった」、「あまり変わらなかった」+「全く違いを感じなかった」を合算し「変わらなかった」として表示。さらに、加入時期(出産前加入/出産後加入)で比較
出産前から加入できる医療保障制度
コープ共済連では、妊娠22週未満の妊婦を対象に、お腹の子どもに出産前から医療保障を備えられる「CO・OP共済《たすけあい》J1000円コース お誕生前申し込み」を提供しています。入院や手術、通院などの保障が出生日から受けられ、月掛金1,000円と手頃で、スマホやパソコンから24時間手続き可能です。

調査名 :出産後の想定外コストに関する実態調査2025
実施主体 :日本コープ共済生活協同組合連合会
調査実施時期:2025年8月28日(木)~8月30日(土)
調査対象 :以下条件にて対象者を抽出
1)全国18~49歳の男女
2)第一子が0~2歳(36カ月未満)
3)出産後に子どもが検査や受診(風邪などの諸症状含む)、入院や手術を経験した保護者
調査委託先 :楽天インサイト
調査方法 :インターネット調査
調査人数 :400名
詳細は専用サイトをご覧ください:https://coopkyosai.coop/portal/pre-jr.html

