6部門で予定トレンドを選出
第1回となる今回は「おでかけ」「映画」「アーティスト」「フード」「社会」「ネクストトレンド」の6部門を設け、各部門で5つのワードをノミネート。その中から、2025年を最も象徴する予定として「万博」が「Schedule of the Year」に選ばれました。
「万博」を含む予定の登録数推移を日別で見ると、4月13日の開幕日以降来場者数は徐々に増え、音楽ライブや花火、ブルーインパルスの飛行など各種大型イベントのタイミングで大きな盛り上がりを見せていることがわかります。また、9月中旬頃からは閉幕前の駆け込み需要で予定登録が急増していました。
【データ集計について】
◆対象データ
・2025年1月1日～10月31日に国内TimeTreeユーザーが作成した予定のタイトル
◆集計条件
・2025年（1月1日～10月31日まで）と2024年1年間を比較し、2025年の1日あたりの平均登録数が2024年の2倍以上ある予定タイトルを抽出
・部門に該当する予定タイトルを1日あたりの平均登録数の差が多い順に選出
・予定タイトルは名寄せをせず、登録されたままの名称で選出しています
◆データの取り扱いについて
・匿名性を保つために、統計的に処理したデータを使用して分析しています
【フード部門】食のトレンドも存在感
「TimeTree Schedule of the Year 2025」のフード部門では、「アサイー」が堂々の1位に選ばれました。約10年前にも一度ブームを迎えたアサイーですが、現在は第二次ブームが到来。高い栄養価と美容効果が注目され、特にZ世代を中心に人気が高まったことが今回の結果につながりました。
「アサイー」を含む予定の日別登録数をみると、年始からじわじわと増加。さらにセブンイレブンやスターバックスなどでアサイー関連商品が発売されたタイミングで、大きな予定登録の伸びが確認されました。商品展開と連動して人々の関心が高まったことが、データからも読み取れます。
その他予定としては「麻辣湯」「みそきん」「もっちゅりん」など、若い世代に人気の食関連ワードが多数ランクイン。特に「もっちゅりん」は販売期間がわずか1か月余りにも関わらず4位に入るなど、瞬間的な人気の高さが際立ちました。さらに「かき氷」が5位に入った背景には、今夏の猛暑の影響があったと考えられます。
【ネクストトレンド部門】の注目ワード
ジャンルを限らず、次に来るトレンド予定として選ばれた「ネクストトレンド部門」では、スポーツから美容、ビジネスまで幅広いジャンルが登場しました。
ピックルボール：
アメリカで発祥したテニス・バドミントン・卓球を組み合わせた新スポーツ。
国内初のプロリーグ戦や専用施設のオープンも話題に。
耳つぼ：
美容と健康をサポートする「耳つぼジュエリー」が若年層を中心に人気。
自然界隈：
自然好きの人々がSNSで発信するコミュニティ的な動き。
都心近郊で自然を楽しめる「上高地」や「深大寺」「秋川渓谷」といった地名の予定数も増加。
AIセミナー：
プライベートの予定が多くノミネートした今回のアワードにおいて
唯一ビジネス関連ワードとして選出。AI技術の急速な浸透を反映。
ビジネスパーソンからの関心の高さが現れる結果となりました。
地域クラブ：
学校部活動を地域団体が担う仕組み。2025年にはスポーツ庁・文化庁が活動要件や
安全管理などを定めた「地域クラブ活動の認定制度」案を示し、
市町村での制度整備と支援スキームづくりが本格化しています。
“予定”が紡ぐ新しい一年へ
「万博」をはじめとする多彩な予定は、私たちの暮らしに新しい価値や体験をもたらしました。2026年もまた、カレンダーに刻まれる一つひとつの予定が、未来を形づくる大切な瞬間となるでしょう。来年はどのような予定が私たちの生活を彩るのか、今から楽しみです。
