毎月なんとなく支払っているスマホ代。「高いかも」と思いながらも、つい後回しにしてしまっていませんか。
特に最近は、節約意識が高まる一方で、スマホ代だけは手つかずという人も少なくありません。
実はそこには、女子たちが“スマホ断捨離”できない、いくつかの共通した理由があります。専門家の視点から、その正体をひも解いていきます。

「スマホ代、なんでこんなに高い?」無駄が生まれやすい理由
スマホ料金の無駄が生まれやすい最大の原因は、今の生活に合っていない契約を、そのまま使い続けていることです。
多くの人は、契約した当時のプランを何年も変更せずに使い続けています。「よく分からないから」「変えるのが面倒だから」という理由で、見直しを後回しにしがちです。
しかし実際の使い方を振り返ると、動画視聴やSNS、調べ物の多くは自宅のWi-Fi環境で行っているケースがほとんどです。外出先で大量のデータ通信を使う場面は、思っているほど多くありません。
それでも「足りなくなったら不安」という理由から、大容量プランを選び続けてしまいます。さらに、ほとんど使っていない通話オプションや付帯サービスが、そのまま残っていることも少なくありません。
料金が特別に高いというよりも、「使っていない部分に気づかないまま、毎月支払っている」ことが、家計をじわじわ圧迫しているのが実情です。

自分の通信量、把握していますか?見直せない本当の理由
スマホ代を見直せない理由の一つが、自分のデータ使用量を把握できていないことです。
今のスマホ環境は、何も意識しなくても快適に使えるようになっています。動画を見たり、地図を使ったりするときに、「今、何ギガ使っているか」を気にする場面はほとんどありません。
また、「20GB」「無制限」といった契約時の数字は、日常生活と結びつきにくく、自分にとって多いのか少ないのか判断しづらいものです。その結果、「よく分からないから余裕を持たせておこう」という選択になりがちです。
使用量の確認方法を知らなかったり、確認画面が分かりにくかったりすることも、把握できない理由の一つです。
把握していないというより、「把握しなくても困らなかった状態」が長く続いてきたことが、今のスマホ代につながっていると言えます。

「安くしたいけど不安…」その気持ちの正体とは
「スマホ代は下げたい。でも不安」
この気持ちの正体は、通信に関する情報が専門的で分かりにくく、失敗したときの影響が大きそうに感じられる点にあります。
スマホは今や生活インフラの一部です。そのため、「料金を下げたら電波が悪くなるのでは」「困ったときに相談できなくなるのでは」といった漠然とした不安を抱きやすくなります。
ただし、その不安の多くは、実際にトラブルを経験したからではなく、「よく分からないから不安」という感覚に近いものです。
万が一使えなくなったら困る、という心理的ハードルが高いため、「今より少し高くても現状維持の方が安心」と感じてしまいます。
最近は、すべてを一気に変えなくても、段階的に試せる選択肢も増えています。不安の正体はリスクそのものではなく、「判断材料が足りないこと」にあると言えるでしょう。
スマホ代は「固定費」。だからこそ、向き合う価値がある
スマホ代は毎月必ず発生する固定費です。一度見直すだけで、その効果が長く続くのも特徴です。
まずは「自分がどれくらい使っているのか」を知ることから始めるだけでも、見える景色は変わってきます。
「高い気がするけど、そのまま」にしてきたスマホ代。
不安の正体を知った今こそ、自分の生活に合った形に整えるタイミングなのかもしれません。
スマホ・eSIM専門家 富塚 大海 氏
1997年東京都大島町生まれ。通信系ITベンチャー企業に新卒入社後、国内向けモバイルWiFiレンタル事業・海外/国内eSIM事業の立ち上げを連続的に経験し、現在は国内外通信の専門家としても活動中の、お客様が抱える通信の課題に対する提案に強みを持つアドバイザーです。現在は、各キャリアの料金体系や最新動向、端末選びやデータ容量の考え方などを踏まえ、 生活者目線でスマホ料金・通信費の見直しを分かりやすく解説する専門家としても活動しています。
