カゴメが約2年の歳月をかけて完成させた、1本あたり約3,300円という驚きのストレートりんごジュース「青の森の蜜」をご存じでしょうか?
3本で1万円(税込)という、これまでの常識を覆すような価格設定でありながら、その背景には青森のりんご産業を未来へつなごうとする、企業と生産者の熱い「覚悟」が込められています。
4月27日(月)に、カゴメ東京支社にて開催された商品発表会では、その深い味わいとともに、産地が直面する課題や、フレンチの巨匠による贅沢なアレンジ料理が披露されました。
このプロジェクトのきっかけは、「青森りんごが直面している深刻な危機にある」にあります。
JAアオレン 代表理事会長 小笠原康彦氏は、青森のりんご農家の現状について語りました。生産者の高齢化が進み、平均年齢は70歳を超え、担い手不足により農家数はこの10年で約3割も減少しています。さらに追い打ちをかけるのが、近年の気候変動や記録的な雪害。夏の猛暑は実の着色を妨げ、冬の湿った重い雪は、20年から30年かけて育てた木の枝を無残にへし折ってしまいます。一度傷ついた産地を再生させるには、再び実をつけるまで7年以上という長い年月と、並大抵ではない労力が必要です。

こうした現状に対し、カゴメは「単なる売上のためのブームではなく、持続的に価値を生み出す循環を作りたい」という決意を固めました。社内の決済会議では、山口社長自らが「役員全員で産地に向き合う覚悟を決める日にしよう」と宣言したといいます。こうした経緯があったことで、青森のりんご加工のプロフェッショナルであるJAアオレンとタッグを組み、両社の技術を結集させた「究極の一滴」の開発が始まりました。
美味しさの核となるのは、JAアオレン独自の「密閉絞り製法」です。空気に触れさせない無酸素状態でりんごをすりおろして絞ることで、酸化防止剤を使わずに、りんご本来のフレッシュな香りとコクを最大限に引き出しています。そこにカゴメが誇るブレンド技術を加え、さらに贅沢なりんごピューレを配合しました。この絶妙なバランスにより、まるで桃のような芳醇な甘みと、とろりとした濃厚な飲み心地が共存する、これまでにない味わいが誕生したのです。

発表会の会場では、青森県出身で、白金台のフレンチレストラン「ラ・バンドール」を営む金澤勇介シェフによる、五感を使ったテイスティング体験が行われました。
金澤シェフはこの「青の森の蜜」のポテンシャルを最大限に活かしたアレンジ料理を2品を披露しました。1品目は「雪下人参のキャラメルロースト」。シェフが幼い頃、母が人参とりんごをすりおろして食べさせてくれた思い出をヒントに、ジュースそのもので人参を煮込み、バターとともにキャラメリゼした一皿です。人参特有の土の香りが、りんごの濃密な甘みと溶け合い、どこか懐かしくも洗練された高級感あふれる味わいへと昇華されていました。

2品目は「ホワイトアスパラガスのマリネ」。青森と同じ北緯40度付近に位置するフランス・ブルターニュ産のアスパラを使用し、ハーブのエストラゴンを効かせた一品です。アスパラの心地よい苦味に、りんごの爽やかな酸味とハーブの青々しさが重なります。金澤シェフは、ジュースをそのまま飲むだけでなく、料理のソースや隠し味として使うことで、食卓を豊かに彩るパートナーになることを証明してくれました。
「青の森の蜜」は、現在カゴメの通信販売「カゴメ健康直送便」にて、5,000セット限定で予約販売されています。

1本3,300円という価格は、単なる贅沢品としての価値ではなく、私たちがこの美味しいりんごを未来も食べ続けられるように、産地を支え、次世代の農家が夢を持てる仕組みを作るための投資でもあります。人が自然を、自然が人を豊かにする循環を。その想いが詰まった至高の琥珀色を、ぜひ一度、五感で味わってみてください。

