2026年夏、日本の若者にとって海外留学がこれまで以上に現実的な選択肢になりそうです。パスポート発行費用の大幅な値下げに加え、短期集中型や“推し活”を絡めたテーマ型留学の拡大によって、留学のハードルが大きく下がりつつあります。これまで「留学=長期・高額・特別な人のもの」と考えられがちでしたが、2026年はその常識が大きく変わる転換点となりそうです。
パスポート値下げで海外への第一歩がより身近に
2026年7月から、日本政府によるパスポート発行手数料の値下げが予定されています。
・10年用パスポート:約16,000円 → 約9,000円
・18歳未満5年用パスポート:一律4,500円
特に初めて海外に挑戦する中高生や大学生にとって、パスポート取得費用の軽減は心理的ハードルを大きく下げる要素となります。さらに、日本のパスポートは2026年版「ヘンリー・パスポート・インデックス」でビザなし渡航可能国数188カ国、世界第2位という高い評価を維持。短期留学であれば、ロンドン、ニューヨーク、シドニー、マルタなど多くの人気都市へ比較的スムーズに渡航準備が可能です。
留学スタイルは“長期”から“短期集中型”へシフト
近年の留学トレンドとして注目されているのが、2週間〜3カ月未満の短期集中型留学です。
実際、2025年度の渡航者データでは、
・約76%が3カ月未満の短期留学を選択
・高校生留学の8割以上が短期留学
という結果に。夏休みや長期休暇を活用しやすいことに加え、費用面でも負担が軽く、よりカジュアルに海外経験を積めることから、新たなスタンダードとして定着しつつあります。
“語学留学”から“テーマ型留学”へ進化
Z世代を中心に、留学の目的も大きく変化しています。
従来:
・英語力向上
・キャリア形成
現在:
・本場のカフェ文化を体験したい
・海外ライブや推し活を楽しみたい
・SNSマーケティングやAIなど専門分野を学びたい
このように、「語学+興味分野」を掛け合わせた“テーマ型留学”が人気を集めています。
特に注目の留学先は以下の通りです。
・マルタ:コスパ重視の欧州リゾート留学
・バンクーバー:自然と多文化環境
・シドニー:カフェ文化&バリスタ体験
・ロンドン:ビジネス、SNS、AI分野
・ニューヨーク:エンタメ・国際体験
・シンガポール:アジア圏でのビジネス英語


留学前の不安は国内イベントで解消も
留学希望者向けには、国内で海外留学気分を体験できる「International Café」や全国各地で開催される留学フェアも拡大中。
留学準備の流れとしては、
- 異文化交流イベント参加
- 留学フェアで情報収集
- 個別カウンセリング
- 出発前英語学習
と、初めての留学でも段階的に準備しやすい環境が整っています。
留学経験者が語る“持って行ってよかったもの”
リアルな経験者の声として、海外留学で役立った持ち物も注目です。
持って行ってよかったもの:
・日本のお土産
・常備薬
・モバイルバッテリー
・家族やペットの写真
・S字フック、洗濯ネット
不要だったもの:
・大量の参考書
・日本製ドライヤー
・大量の現金
・多すぎる衣類
海外生活の実情に即したこうした情報も、短期留学人気を後押ししています。
2026年は“世界へ飛び出す夏”になるか
オンライン学習やAIが発達した今だからこそ、実際に海外へ行き、異文化の中で考え、行動する経験の価値はより高まっています。
2026年夏は、
・パスポート値下げ
・奨学金拡充
・短期留学トレンド
・テーマ型留学の拡大
という複数の追い風が重なることで、日本の若者にとって“新しい留学元年”と呼べるタイミングになりそうです。
「いつか留学したい」と考えていた人にとって、この夏はその一歩を踏み出す絶好のチャンスかもしれません。語学だけにとどまらない、新しい留学のカタチが、世界への扉をより身近なものにしています。




