AI健康アプリ「カロママ プラス」が、がん患者の食生活を支援する「食事療養コース」のレシピ提案機能を改良しました。国立がん研究センター東病院の管理栄養士の協力のもと提案ロジックを見直し、これまで以上に多様なレシピを提案できるようになりました。この取り組みは、2026年5月に開催された「第11回 日本がんサポーティブケア学会」でも紹介されています。
がん患者の食生活を支援する「食事療養コース」
近年、食事管理アプリの活用は幅広い分野で進んでおり、がん患者の食生活支援にも注目が集まっています。治療中は症状や体調の変化によって食事の悩みが生じやすく、一人ひとりの状態に合わせた食事提案の重要性が高まっています。
「カロママ プラス」の「食事療養コース」は、こうしたニーズに応えるために開発された健康プログラムです。国立がん研究センター東病院と三井不動産との共同研究により誕生し、2022年7月から「三井ガーデンホテル柏の葉パークサイド」に滞在するがん患者やその家族へ提供されています。
コースでは、がん治療に伴う症状や体調、生活スタイルなどに応じてレシピを提案できる仕組みを採用。提案ロジックは国立がん研究センター東病院の管理栄養士が監修しており、専門的な知見を活かした食生活支援を実現しています。

レシピ提案の偏りを改善し、選択肢を拡大
今回の機能改修では、「食事療養コース」の運用実績を分析し、レシピ提案時の除外基準を見直しました。さらに、登録されている157品のレシピすべてについて、対応する症状や条件を改めて検証しています。
また、レシピ提案の多様性を評価するため、「提案1件あたりの提案レシピ数」を指標として分析を実施。その結果、改修前と比較して指標が有意に向上し、提案内容の偏りが軽減されたことが確認されました。
これにより、利用者はより幅広いレシピの中から自分の体調や好みに合ったメニューを選びやすくなり、日々の食事に新たな選択肢を取り入れられるようになります。
AIによるパーソナル健康サポートを提供
「カロママ プラス」は、食事や運動、睡眠などのライフログに加え、健康診断結果やウェアラブルデバイスと連携した健康データを活用し、AIコーチ「カロママ」が一人ひとりに合わせたアドバイスを提供する健康管理アプリです。
食事の写真を撮影するだけで栄養バランスを分析し、最適な食材や献立を提案する機能を備えているほか、ダイエットや健康維持など目的に応じたコースを選択できます。個人利用だけでなく、企業や健康保険組合、自治体、スポーツクラブなどでも導入が進んでいます。
サービス概要
サービス名:カロママ プラス
コース名:食事療養コース
対象:がん患者およびその家族
主な内容:症状や体調に応じたレシピ提案、食事管理サポート
改修内容:レシピ提案ロジックの見直し、登録レシピ157品の再評価
公式サイト:https://calomama.com/
がん治療中の食事は体調や症状によって選択肢が限られやすいものです。今回の改修によって、利用者はこれまで以上に多様なレシピ提案を受けられるようになり、無理なく食生活を続けるためのサポートがさらに充実しました。AI技術と医療専門家の知見を組み合わせた取り組みとして、今後の発展にも期待が高まります。

