PR TIMESが予測する2027年の食トレンドとは

オープニングセッションでは、PR TIMESの食関連プレスリリース分析をもとに「2027年の食トレンド予測」を発表。
注目キーワードとして挙げられたのは、「食感」「味の深み」「香り」「ご褒美・贅沢」「食体験」の5つです。物価高が続くなか、価格訴求だけでなく、食を通じて得られる体験価値や感覚的な満足感への関心が高まっていることが紹介されました。
特に2026年7月から9月にかけては、「食体験」「香り」「味の深み」に関する発信が増加。単なる“おいしさ”だけでなく、どのような時間や体験を提供できるかが、今後の商品開発や情報発信の重要なポイントになりそうです。
フードテックが切り拓く未来の食

農林水産省 大臣官房 新事業・食品産業部 新事業・国際グループ 企画官 松井 大氏
農林水産省の松井大氏は、フードテックの最新動向について紹介。
人口増加や気候変動、人手不足、原材料価格の高騰などの課題を背景に、植物工場や陸上養殖、新規食品開発などの技術革新が進んでいることを解説しました。
また、こんにゃくやおからなど未活用資源を活かしたアップサイクル食品にも言及。フードテックは単なる新技術ではなく、持続可能な食の未来を支える取り組みとして注目されています。
渥美まいこ氏が語る「2027年以降の食の楽しみ方」

⾷ビジネスメディアYellowpage代表 渥美まいこ氏
食ビジネスメディア「Yellowpage」代表の渥美まいこ氏は、これから広がる可能性のある食の潮流について分析しました。
なかでも印象的だったのが「ネオ自炊」という考え方。時短や節約のためではなく、料理する過程そのものを楽しむスタイルです。ライスペーパーや春巻きの皮で包む作業など、クラフト感覚で料理を楽しむ消費者が増えると予測しました。
さらに、昔ながらの商品やメニューを現代の価値観で再発見する「定番リバイバル」、見た目や食感、演出で高揚感を与える「ドーパミン食」、本場らしさを追求する「ガチ○○」といったキーワードも紹介されました。
長谷川あかり氏が提案する“心地よい料理との距離感”

料理家・管理栄養士 長谷川 あかり氏
料理家・管理栄養士の長谷川あかり氏は、家庭料理の価値について独自の視点を披露。
冷凍食品や中食の進化によって手軽においしい食事が楽しめる時代だからこそ、手作りには味だけではない価値があると語りました。香りや食感、調理中の音、自分の手を動かす感覚など、五感を通じた体験そのものが豊かさにつながるといいます。
また、すべてを手作りする必要はなく、冷凍食品や合わせ調味料を活用しながら、一部の工程だけを楽しむスタイルも提案。外食、中食、自炊をその日の気分や余裕に合わせて選ぶ柔軟な考え方が共感を集めました。
商品紹介から“体験価値”を伝える時代へ

今回の「おいしい博覧会2026秋冬」では、セミナーで紹介されたトレンドを会場内の試食ブースで実際に体験できる構成でした。
【2026秋冬 新商品ステージ】

川商フーズ株式会社
「Beer Maestro(ビアマエストロ)」

キーコーヒー株式会社
「KEY DOORS+ JET BREW キリマンジャロ」

クラシエ株式会社
「Soyセレクト カスタードプリン風アイスバー」「Soyバニラ / チョコ / イチゴ」「Soyマルチ バニラ」

昭和産業株式会社
「お好みーる」

森永乳業株式会社
「スパイス香る シナモンラテ」「スパイス香る ジンジャーラテ」

伊藤ハム米久ホールディングス株式会社
「お酒の後の〆ゼリー」「こころのご褒美ピーチグミ」「リスタートチャージエナジードリンクグミ」

株式会社コスモス食品
「しあわせいっぱい ほうれん草ととろける紅はるかのおみそ汁」

ネスレ日本株式会社
「ネスカフェ ゴールドブレンド バリスタ kotone(コトネ)」

日本生活協同組合連合会
「CO・OP五三焼カステラ 5切(個包装)」「CO・OPアールグレイ仕立てのナッツリーフ アーモンド&カシュー≪個包装≫ 7枚」「CO・OPごま香る うす焼き塩かりんとう 氷砂糖蜜仕立て 10枚入」
【秋冬のごちそう展】家飲みや季節の食卓を彩る商品から、身近なごちそうの楽しみ方のご提案

株式会社信濃屋食品
「木桶仕込み醤油のミックスナッツ」「松阪牛の母牛のローストビーフ」

株式会社おやつカンパニー
「宅バル 海老のアヒージョ味」「宅バル ガーリック&ハーブ クリームチーズ味」
【ロングセラー展】長く支持されるブランドのものづくりと、新たな食べ方・商品展開を紹介

株式会社タカキベーカリー
「石窯全粒粉入りブレッド(2枚入り)」「石窯レーズンブレッド(2枚入り)」「石窯くるみパン」

ヤマモリ株式会社
「タイカレー グリーン/マッサマン」「ガパオライス」 ほか

カネハツ食品株式会社
「サラダに!まめ トマト&バジル味」「重詰おせち・彩鶴/丹波産黒豆」「宅バル 海老のアヒージョ味」「宅バル ガーリック&ハーブ クリームチーズ味」
【新食感展】素材や加工の工夫が生む食感を、実際に味わって確かめられるブースを展開

株式会社農心ジャパン
「ノグリ 旨辛焼きちゃんぽん カップ」

株式会社若翔
「ORO 凍らせて食べる米粉ジェラート(ゆず&みかん/うめ&ピーチ)」

株式会社マルヤナギ小倉屋
「コリコリきくちゃん」「おいしい蒸し豆 蒸し大豆」
【フードテック展】食とテクノロジーを掛け合わせた取り組みを通じ、食の未来を考えるブース

農林水産省

和歌山県

和歌山県

鹿児島県

堺市

農林水産省「ニッポンフードシフト」
食のトレンドが細分化し、多様化する今だからこそ、商品の機能や価格だけではなく、「誰と、どんな時間を過ごし、どんな気持ちになれるか」という体験価値がますます重要になっています。
2027年の食市場は、“おいしい”の先にある感情や体験をどのように届けるかが、大きなテーマとなりそうです。
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