熊本県は“湯美人”の宝庫!あなたが目指すのは何タイプ?エリア別の美肌作用を徹底解剖!エリア別・温泉地周辺のおすすめスポットや名物グルメも紹介

冬と言えば、温泉が恋しい季節。熊本県は、源泉・湧出量ともに全国5位の温泉大国なんです。また、熊本の温泉はさまざまな美肌作用があります。今回は、県内の温泉をタイプごとに10エリアに分け、エリアごとに温泉の効果・効能をご紹介します。今回は前篇として、5つのエリアとその周辺のおすすめスポットや名物グルメ情報をお届けします。

県内の約8割の地域に温泉が湧く熊本。自然の恩恵に恵まれ様々なタイプの温泉があるますが、中でも「美肌作用」を促す泉質が多く、「四大美人泉質」とも呼ばれている「(弱)アルカリ性単純温泉」「硫黄泉」「硫酸塩泉」「炭酸水素塩泉」が多くを占めています。「訪れる人たちに美肌効果を体感して欲しい」そんな思いから、今回は“泉質”に着目し、エリアごとの温泉の効能とおすすめの温泉をご紹介します。

湯美人Type1:​県北アルカリロード つるっとタマゴ肌エリア

画像: 写真提供:山鹿市

写真提供:山鹿市

県北エリアのおすすめ温泉:山鹿温泉

山鹿温泉は、1000年以上前(平安時代)に書かれた辞書「和名抄(わみょうしょう)」に、すでに温泉郷として記されていました。言い伝えでは、傷ついた鹿が沼で傷を癒しているのを見て、宇野七郎源親治公が温泉を発見したと言われています。泉質は柔らかく湯量も豊富で、「山鹿千軒タライなし」(洗濯にさえタライを使わず、掛け流しの湯を使う意味)と唄われるほどです。

美肌効果:毛穴ケア、洗浄力、コラーゲン代謝アップ、転地作用

山鹿温泉周辺のおすすめスポット「豊前街道」

山鹿温泉の近くには、江戸時代から山鹿のメインストリートとして栄えてきた豊前街道があります。現在も当時の面影をそのままに、情緒たっぷりの町並みを残しています。明治時代に建てられた芝居小屋「八千代座」や、山鹿の伝統を活かしたミニ灯籠作りや米米惣門ツアーなどの体験コースも楽しめます。

八千代座

明治43年に建築され、国の重要文化財にも指定されている現役の芝居小屋。

画像: 八千代座(写真提供:山鹿市)

八千代座(写真提供:山鹿市)

ミニ灯籠作り体験

キラキラ輝く本物さながらの手のひらサイズの金灯籠作りが体験できる。

画像: ミニ灯籠作り(写真提供:山鹿市)

ミニ灯籠作り(写真提供:山鹿市)

米米惣門ツアー

豊前街道のインスタスポットやお米の歴史に触れることができる人気ツアー。

画像: 米米惣門ツアー(写真提供:山鹿市)

米米惣門ツアー(写真提供:山鹿市)

県北エリアのおすすめ温泉:菊池温泉

今から60年ほど前、もうもうと立ち込める湯煙のなか現れた白龍のお告げから、菊池温泉が掘り当てられたと伝えられています。別名「美肌の湯」「化粧の湯」といわれるほどなめらかな、アルカリ性の泉質で、湯量も豊富です。平成23年10月に、療養・保養に優れた温泉地として「日本の名湯百選」に認定されました。
近くには、菊池渓谷や菊池氏ゆかりの史跡などの名所もあります。

美肌効果:毛穴ケア、洗浄力、コラーゲン代謝アップ、転地作用

日本遺産に認定された「菊池川流域」の魅力

「菊池温泉」がある菊池川流域は、二千年にわたる米作りによる大地の記憶が残っており、棚田や条里など、今でもその文化を見ることができます。その文化的景観や米作りがもたらした芸能・食文化に出会える稀有な場所として、2017年に「米作り」のストーリーで日本遺産に認定されました。日本名水百選などにも選ばれている菊池渓谷や、伝統芸能の山鹿灯籠祭り、菊池川で獲れたモクズガニのみそが溶け込んだガネめしなど、米に関わる様々な文化をお楽しみいただけます。

湯美人Type2:温泉&蒸し風呂で 元気肌エリア

源泉温度が高いため、湯煙漂う風情が楽しめる温泉地。主な泉質は「アルカリ性単純温泉」と「塩化物泉」。さらに、蒸し風呂や漂う蒸気によって新陳代謝がアップし、ターンオーバーを整えることが期待できます。「元気肌」になりたい人にはおすすめのエリアです。

画像: 写真提供:小国町

写真提供:小国町

小国エリアのおすすめ温泉:杖立温泉

杖立温泉は、九州にたくさんの温泉地がある中で、昭和っぽさの残る独特な雰囲気が楽しめる温泉集落です。昔から泉質の良さに評判があり「湯治の街」として愛され、昭和のはじめには「九州の奥座敷」として賑わいを見せていました。今でも街の中にその名残を感じることができます。2020年の7月豪雨で被災しましたが、営業再開している宿も徐々に増えています。

美肌効果:毛穴ケア、乾燥肌ケア・保湿力、洗浄力、転地作用、コラーゲン代謝アップ

杖立温泉周辺のおすすめスポット「そば街道」

小国町・南小国町には個性豊かなそば処が集まる「そば街道」があり、店ごとに丹精込めたそばを食べ比べできます。石臼挽きの粉を阿蘇の湧水で手打ちした二八そばや葛料理が楽しめるお店から、そば打ち体験ができるお店まで、個性あるそば屋の名店が揃っています。

画像: 写真提供:手打ちそば優心

写真提供:手打ちそば優心

湯上りに食べたい、杖立温泉「杖立プリン」

地元の昔ながらの郷土菓子、卵を蒸したプリンのような「甘玉子」を現代風にアレンジした「杖立プリン」。杖立温泉のそれぞれの宿がオリジナルメニューを出しており、立ち寄り湯がてらに、杖立プリンを食べ歩くコースも人気。湯上りのデザートとして人気の逸品です。

画像: 写真提供:杖立温泉観光協会

写真提供:杖立温泉観光協会

湯美人Type3:美人の湯×メタケイ酸 ぷるぷるハリ肌エリア

「硫酸塩泉」が肌の再生を促しハリ肌に。温泉の働きを助ける「メタケイ酸」がほとんどの施設で100mgを超えることからも、保湿作用がサポートされて「ぷるぷるハリ肌」になれるエリアです。乾燥肌の人におすすめです。

阿蘇市エリアのおすすめ温泉:阿蘇・内牧温泉

内牧温泉は、20軒を超えるホテルや旅館が建ち並ぶ、阿蘇随一の代表的な温泉街です。文豪らが宿泊した温泉地としても有名で、少し熱めの湯は無色透明で飲用もできます。ここをベースに阿蘇観光を楽しむ旅行者も多く、温泉は、阿蘇観光の魅力の一つ。中でも人気があるのが、「町湯」と呼ばれる公衆温泉めぐりです。今なお、地元の人の憩いの場として愛されている「町湯」が6軒並んでいます。

美肌効果:たるみケア・美肌再生、乾燥肌ケア・保湿力、コラーゲン代謝アップ、転地作用

阿蘇市周辺のおすすめスポット「大観峰」

内牧温泉の北東方にある北外輪山の一峰。
360度の大パノラマが楽しめる阿蘇随一のビュースポットで、阿蘇の街並みや阿蘇五岳、くじゅう連峰までが一望できます。ここから望む阿蘇五岳は、お釈迦様の寝姿に見えることから「涅槃像」と呼ばれており、秋から冬にかけては神秘的な雲海に出合えることも。天体観測のスポットとしても人気です。

画像: 大観峰からの阿蘇五岳

大観峰からの阿蘇五岳

湯美人Type4:嬉しい効果の温泉も復活! つるツヤ肌エリア

「炭酸水素塩泉」「硫酸塩泉」が主な泉質で、角質ケア&肌の保湿作用によってつるつる&しっとり肌が期待できます。また、「酸性の硫黄泉」の「透明・ツヤ肌」の作用もあります。

南阿蘇エリアのおすすめ温泉:南阿蘇温泉郷

南阿蘇温泉郷は、地獄、大阿蘇火の山、白水、垂玉、栃木の5つの温泉からなる温泉郷。栃木温泉では阿蘇南外輪山が一望でき、原生林の静かな癒しを満喫できます。垂玉温泉には北原白秋や与謝野鉄幹ら「五足の靴」一行が訪れ、その風情を称えたと言われています。また湯治場として親しまれ、泥湯が人気の地獄温泉や、大規模温泉施設がある大阿蘇火の山温泉、露天風呂付の客室が好評の白水温泉など、個性豊かな温泉を楽しむことができます。
※垂玉温泉、栃木温泉の一部は熊本地震からの復旧中の施設があります。

美肌効果:毛穴ケア、メラニン(シミ)・くすみケア、たるみケア・美肌再生、乾燥肌ケア・保湿力、油肌ケア、洗浄力、血行促進、コラーゲン代謝アップ、転地作用

南阿蘇温泉郷周辺のおすすめスポット「白川水源」

火の国であると同時に水の国でもある熊本県。その湧水の代表格のひとつが南阿蘇村の白川水源です。地震後も湧水量は健在で、毎分60トンもの湧水が地底の砂とともに、勢いよく湧き上がっています。とうとうと流れる水音は、絶えることなく木々の間に心地よく響き渡ります。

画像: 南阿蘇温泉郷周辺のおすすめスポット「白川水源」

湯美人Type5:さらばメラニン! つるつる透明肌エリア

年齢を重ねるごとに悩みが大きくなるシミやくすみ。このトラブル対策に嬉しい「硫黄泉」と、不要な角質を落としてくれる「アルカリ性単純温泉」が多い「つるつる&透明肌」エリアです。

画像1: 写真提供:熊本市

写真提供:熊本市

熊本市・植木エリアのおすすめ温泉:植木温泉(A)

植木温泉は、合志川沿いにある田園に囲まれた温泉郷です。湯量も豊富で、弱アルカリ性の泉温は45度~52度とやや熱めです。岩風呂や露天風呂など、それぞれの宿独自の工夫を凝らした温泉が楽しめます。また、毎年8月の第一火曜日は納涼花火大会が開催され、約5000発の花火が、夏の夜空と流れる川面を彩ります。
美肌効果:毛穴ケア、メラニン(シミ)・くすみケア、油肌ケア、洗浄力、血行促進、コラーゲン代謝アップ、転地作用

植木温泉周辺のおすすめスポット「桜の馬場 城彩苑」

熊本城の麓にある、熊本の観光交流施設。
バーチャルで熊本の歴史が体感できる「熊本城ミュージアム 湧々座」や、江戸時代の城下町を再現した館に、熊本のお土産や食を集めた23のショップが並ぶ飲食物販施設「桜の小路」などを併設しています。敷地内には「総合観光案内所」もあり、観光ボランティアも常駐。熊本に来たら、まずは行きたい観光スポットです。

画像2: 写真提供:熊本市

写真提供:熊本市

水俣・湯の鶴エリアのおすすめ温泉:湯の鶴温泉(B)

山あいの温泉郷として知られる湯の鶴温泉。傷ついた鶴が湯あみをしているのを平家の落人が見つけ、「湯の鶴」と呼んだのがはじまりと言われます。今も昔ながらの温泉街の佇まいを残しており、長期滞在で湯治を楽しむ人も多く、温泉旅館も数軒あります。42~59℃の単純硫化水素泉で、リウマチ、神経痛等に効果があると言われています。
美肌効果:毛穴ケア、メラニン(シミ)・くすみケア、油肌ケア、洗浄力、血行促進、コラーゲン代謝アップ、転地作用

画像: 水俣・湯の鶴エリアのおすすめ温泉:湯の鶴温泉(B)

湯の鶴温泉周辺のおすすめスポット「湯出七滝」

湯の鶴温泉の中心部を流れる湯出川支流の芦刈川に、座頭滝、母滝、小滝、唐滝、赤水滝、箱滝、大滝という大小7つの滝が点在し、「湯出七滝」と呼ばれています。岩肌を簾のように落ちる滝の美しさは圧巻です。中でも、七滝最大の大きさを誇る大滝は豪快で見ごたえが十分です。大自然の中で、迫力のある滝をお楽しみいただける人気スポットです。

画像: 湯の鶴温泉周辺のおすすめスポット「湯出七滝」

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