一方、マスク着用によりスキンケアが疎かに…。皮膚科医が徹底解説。夏の肌疲れをケアする3つのポイント、肌に優しいクレンジング情報も。

今年も暑い夏が過ぎ去り、季節の変わり目を感じるこの時期、肌トラブルに悩む女性も多いのではないでしょうか。

特に今年は、猛暑が続くと思えば豪雨に見舞われたり、劇的に気温が下がったりと寒暖差の激しい夏でした。この時期の肌のゆらぎには、紫外線やエアコンによる乾燥など夏の間に受けたダメージが大きく影響している可能性があります。このようなダメージが蓄積し“夏の肌疲れ”を感じている肌は、乾燥、ごわつき、毛穴の開きといった様々なトラブルが発生しやすい状態にあります。“夏の肌疲れ”のケアは、9月から10月にかけてが勝負。今の肌の状態としっかりと向き合い、適切なケアをして健やかな肌を手に入れましょう。

2人に1人以上の女性が“夏の肌疲れ”に悩んでいる事実が判明

夏から秋の変わり目に、肌トラブルに悩む女性の実態について調査してみました。その結果、2人に1人以上が“夏の肌疲れ”を経験していることが判明しました。具体的には「日焼け」、「乾燥」に悩んでいる人が6割以上となりました。意外にも残暑に気になりそうな「ベタつき」といったお悩みよりも「乾燥」のお悩みが多い結果に。「毛穴の開き」や「シミ」に悩んでいる人も多いことがわかりました。

画像1: 2人に1人以上の女性が“夏の肌疲れ”に悩んでいる事実が判明
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このような“夏の肌疲れ”に対して、約7割の女性が具体的なケアを実践していると回答。「保湿の徹底」や「パックをする」、「睡眠をとる」ことを行っている人が多いようです。年代別で見ると、20代の若い年齢層の方が、価格の高いアイテムを使っていたり、エステへ行ったりする人が多いこともわかりました。一方、意外にも残りの約3割の女性は、“夏の肌疲れ”に対してケアを行わず放っておいている実態もうかがえました。

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また、今年夏の間のスキンケアが十分でなかったと感じている女性は6割以上もいることが判明しました。その理由としては、「在宅勤務やマスク生活で“見られないから”という理由でスキンケアを怠ってしまった」「マスクをしているため日焼け止めの塗り直しをしなかった」「季節によってスキンケアを変えていないから」といった声が見られました。

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【今年の夏スキンケアが十分でなかったと思う理由】
・在宅が増えて基本的なスキンケアも怠ることがあったから(39歳・埼玉県)
・マスク着用が原因で、日焼け止めの塗りなおしなどが徹底されてなかったと思っているから(47歳・大阪府)
・季節によってスキンケアを変えないから(33歳・佐賀県)
・自分にどのスキンケア商品が合うか分からないままスキンケアを行ってしまっているから(22歳・福岡県)

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【調査概要】
調査期間:2021年8月17日(火)~8月18日(水) / 対象:全国の、20代~40代の女性500名
調査方法:インターネット調査 / 調査会社:株式会社ネオマーケティング

皮膚科医が解説!“夏の肌疲れ”を感じる肌に。3つのケアのポイント

調査結果で明らかになった、多くの女性が感じている「乾燥」や「毛穴の開き」といった肌トラブルは、まさに夏の間にダメージが蓄積した結果生じています。このような“夏の肌疲れ”には、この時期の肌状態に合わせた適切なケアを行うことが大切。今回は、皮膚科医・今泉明子氏に、“夏の肌疲れ”をケアするポイントを教えていただきました。

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ポイント①:肌の潤いを守りながらしっかり汚れを落とすこと

「汗やべたつきが気になるから、洗浄力が強いクレンジングや洗顔を使っている方も多いのでは?メイクや汚れをしっかり落とすことも大切ですが、落としすぎは肌に必要な潤いまで奪ってしまいます。過剰なクレンジングや洗顔により天然保湿因子が奪われるため、肌本来のバリア機能が低下し、肌荒れやくすみといった肌悩みの原因となります。また、一方で普段のメイクをしっかり落としきれないのもNG。汚れが蓄積し、大人ニキビなど肌トラブルにつながってしまっている可能性もあります。長引くマスク生活においては、マスクによる蒸れや摩擦が肌に負担をかけるだけでなく、汗・化粧などの汚れが蓄積して毛穴が詰まり、バリア機能が低下した肌にさらに追い打ちをかけてしまっています。その結果、肌表面だけでなく肌内部にもダメージを与えてしまっている可能性大です!このようなダメージを防ぐために、一日の終わりに行う洗顔・クレンジングの際は、肌の潤いを守りながら、メイクや汚れをしっかり落としきりましょう。

クレンジングの際には、生え際~フェイスライン、小鼻やアゴ周りなど見落としがちな部分まで丁寧に馴染ませること。摩擦はくすみ・シミの原因につながることもあるため、洗顔の際は、洗顔料を泡立ててから優しく肌の上を滑らせるだけにしましょう。泡立てないタイプの洗顔料の場合は、顔のフェイスライン~生え際の輪郭(Oゾーン)から洗顔していくことを意識するといいですね。「マスクの下は日焼け止めを塗っているだけ!」と思っている方でも、洗顔はクレンジング・洗顔料を使い、ぬるま湯でオフしていきましょう。さらに朝の洗顔も丁寧に行うことで、寝ている間の汗・汚れも落とすことができます。特別なケアをプラスするというよりも、いつものスキンケアを一層丁寧に行うことがおすすめです。」

ポイント②:肌表面のべたつきに惑わされず、”内側”の保湿を意識して!

「クレンジング・洗顔後はしっかりと肌を保湿しましょう。実は、毛穴の開きや皮膚のざらつき・くすみのような日常的な現象も肌内部の乾燥が関係しており、長引くと皮膚トラブルの原因につながることもありますので、肌の表面だけでなく、肌内部まで保水・保湿を心がけましょう。また、肌状態に合わないクレンジング・洗顔による落としすぎやスキンケア不足によって肌の水分や天然保湿因子が足りなくなると、ゆらぎ肌や敏感肌ひいては大人ニキビ・しみを引き起こすといった負のスパイラルに陥る可能性も・・・。

特に日本の夏は湿度が高いですが、室内ではエアコンを付けていることが多いため、実は肌は乾燥しやすい状態。さらに紫外線ダメージにより、肌内部の水分がますます奪われやすい環境にあり、自分が思っているよりも肌にダメージを受けていた可能性大!。そこで、クレンジング・洗顔の選び方やスキンケア方法の見直しが大切!いつもの化粧水を多め(500円玉3個分が目安)にとって、手の体温で温めながら肌に馴染ませるように浸透させたり、保湿パックを取り入れたりすることをおすすめします。夏の間からこのようなケアを行うことがベストですが、秋でもまだ間に合います。「私は肌の表面が乾燥しているわけじゃないから大丈夫!」と思っている人も、実は内側は乾燥しているかもしれません。今一度保湿ケアを徹底してみてください。」

ポイント③:なるべく肌をこすったり触ったりせず、刺激を与えないこと

「敏感な状態になっている肌には、できるだけ擦るなどの刺激を与えないようにすることが大切です。肌に摩擦を与えると赤みやくすみ、さらには肝斑を引き起こしたり、汚れた手で触ることで汚れが付着して炎症を起こしたり、にきび・吹き出物を起こしてしまうからです。また、この時期は、皮脂詰まりによる毛穴を刺激するようなケアは避けた方がベターです。ピーリングやゴマージュなどのあとは、普段よりもしっかり保水を心がけましょう。コットンや手で化粧水を馴染ませてるときや洗顔時、肌をゴシゴシ擦っていませんか?スキンケアの最後に、肌を擦るようなマッサージをしていませんか?心当たりのある人は要注意!今日から、なるべく肌を擦らない、触らないように意識しましょう。どうしてもむくみが気になってマッサージをしたい場合は、ko擦るのではなく、保湿クリームを使ってリンパの流れをよくすることがおすすめです。また、スキンケアや洗顔、クレンジングもなるべく肌に負担がかからないものを選びましょう。」

皮膚科医・今泉明子氏 プロフィール
日本皮膚科学会認定皮膚科専門医。
聖マリアンナ医科大学を卒業後、皮膚科医として経験を重ねるほか、最先端の美容医療を学ぶため渡米。ニューヨーク ワイル・コーネル医科大学では皮膚の修復・再生にアプローチする「ペプチド」の研究に従事する。帰国後、都内皮膚科クリニック院長を経て、今泉スキンクリニック(六本木)を開院。日々診療を行う傍ら、国内外の学会・講演に登壇、世界中のドクターへ注入技術の指導を行うと共に、『ヒアルロン酸注射』『ボトックス注射』治療の啓蒙にあたる。

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