静寂と賑わいと重ねる美しき京都の町をレポート(1日目)
画像1: ~前編~「そうだ 京都、行こう。」30年目を迎える2023年、初夏の京都で様々な仏像・肖像彫刻の魅力を味わい尽くす

みなさんも一度は耳にしたことがあるであろう、「そうだ 京都、行こう。」のフレーズ。
これはJR東海が1993年秋よりスタートした京都の観光キャンペーンです。

毎年、テーマにあわせて様々な角度から京都の魅力を伝えていくキャンペーンですが、30年目を迎える今年は、「六波羅蜜寺」にある空也上人立像をフックに「あなたは、どの仏像から入りますか?」をテーマに、京都の仏像や・肖像彫刻の魅力を伝えていくというもの。

そして今回、そのキャンペーンの一環として「六波羅蜜寺」をはじめとする京都の注目スポットの
メディアツアーに行ってまいりました。

古の静けさと、注目スポットでの最新のにぎやかさが織りなす京都の魅力を、今回は前編と後編に分けて、余すことなくレポートいたします!

見るものを惹きつける 六波羅蜜寺の空也上人立像を拝観

画像1: 見るものを惹きつける 六波羅蜜寺の空也上人立像を拝観

まず最初に伺ったのはCMでもおなじみの空也上人の仏像がある六波羅蜜寺。
六波羅蜜寺は2022年に、没後1050年を迎えた空也上人によって創建されました。
空也上人はひたすらに念仏を唱えれば必ず極楽往生できると、読み書きができない庶民に口伝えで説いた人物です。民間に対してはじめて仏教を布教したという、歴史上でも重要な人物でもあります。
空也上人は、「市聖」「阿弥陀聖」と称され、「南無阿弥陀仏」と唱えて極楽往生を願う阿弥陀信奉を世の中に広めました。では、なぜそんな崇高な存在が粗末な僧衣に身を包んでいるのでしょう。
CMでも流れているフレーズです。

画像2: 見るものを惹きつける 六波羅蜜寺の空也上人立像を拝観

その答えは六波羅蜜寺のご住職による法話で見つけ出すことができました。
「空也上人は民のためを想い、民の救済になるよう仏教を普及してきました。彼は清貧の思想を尊び、ひたすらに南無阿弥陀仏と、仏教を説く活動をしてきたのです。仏教はすなわち”命を説く”宗教でもあります。」

画像3: 見るものを惹きつける 六波羅蜜寺の空也上人立像を拝観

空也上人が生きた時代には、京都の都に蔓延したパンデミックによって多くの民衆が病に侵されました。空也上人はそんなとき、自らの命を省みることなく人々に救いの道を示したといいます。

そんな空也上人の口からは、「南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)」の6文字が、6体の阿弥陀如来となって口から飛び出しています。
言葉が可視化した仏像というのは世界中を探しても、空也上人立像だけだそう。
よく近づいてみてみると、儚いいでたちからは想像もつかないほど力強い表情です。

画像4: 見るものを惹きつける 六波羅蜜寺の空也上人立像を拝観
画像5: 見るものを惹きつける 六波羅蜜寺の空也上人立像を拝観

ご住職による法話のあとに、空也上人立像をあらためて拝観すると、「命とは、生きるとは何か」を問われているような気持ちになりました。

画像6: 見るものを惹きつける 六波羅蜜寺の空也上人立像を拝観

六波羅蜜寺ではご住職による法話を拝聴しながら、通常正月三が日に、一年の無病息災を願い授与される「皇服茶」を特別にいただきました。このお茶に入っている梅干しの種を持ちかえればお守りにもなるそうです。

空也上人立像のほかにも、平清盛坐像や、運慶坐像など度重なる兵火を逃れた平安・鎌倉期の木造彫刻をはじめとする名宝が数多く鎮座していました。

画像3: ~前編~「そうだ 京都、行こう。」30年目を迎える2023年、初夏の京都で様々な仏像・肖像彫刻の魅力を味わい尽くす
画像4: ~前編~「そうだ 京都、行こう。」30年目を迎える2023年、初夏の京都で様々な仏像・肖像彫刻の魅力を味わい尽くす

記念に、六波羅蜜寺オリジナルの御朱印帳も購入。とても美しいデザインです。
この表紙は「空也上人が刻んだ御本尊・十一面観世音菩薩」の飛天図を図案化したものとのこと。
当たると話題のおみくじにも挑戦!
六波羅蜜寺のおみくじは通常のものとは異なり、生年月日と性別に基づき四柱推命をベースにしたおみくじで、毎年立春からその年一年の運勢を占うもの。

画像7: 見るものを惹きつける 六波羅蜜寺の空也上人立像を拝観

六波羅蜜寺
住所:京都市東山区轆轤町81-1
電話番号:075-561-6980
8:00~17:00
令和館8:30〜16:30(受付終了)
拝観料/令和館600円 
https://rokuhara.or.jp/

まるで仏像の森に迷い込んだかのような1001躯の観音像が並ぶ三十三間堂を拝観

画像: まるで仏像の森に迷い込んだかのような1001躯の観音像が並ぶ三十三間堂を拝観

つぎに向かったのは、修学旅行でもおなじみの1001躯の観音像が並ぶ三十三間堂。
三十三間堂は、1164年に平清盛の寄進により、後白河上皇の法住寺殿内に離宮として建築されました。1001躯の観音像がずらりと並ぶ姿は圧巻の一言!

この中に自分に似た観音様が一躯はいるというお話をよく聞くのですが、じっくりと拝観すると1躯1躯が少しずつ違う表情で、見ていて楽しく感じました。

画像7: ~前編~「そうだ 京都、行こう。」30年目を迎える2023年、初夏の京都で様々な仏像・肖像彫刻の魅力を味わい尽くす
画像8: ~前編~「そうだ 京都、行こう。」30年目を迎える2023年、初夏の京都で様々な仏像・肖像彫刻の魅力を味わい尽くす

余談ですが、国宝の仏像は合計1001躯かと思いきや、実はお堂の裏手にもう1躯が安置されているのです!1002躯目の観音様もぜひ拝観してみてくださいね。

蓮華王院 三十三間堂
住所:京都市東山区三十三間堂廻町657
電話番号:075-561-0467
8:30~17:00(受付終了/16:30)
11月16日~3月31日は9:00~16:00(受付終了/15:30)
拝観料/600円
http://www.sanjusangendo.jp/

明治2年創業 京都の肉の名店「モリタ屋木屋町」

たっぷりと京都の歴史を満喫した後は、夕食へ。
今回は、上品な石畳の路地裏に静かに佇む数寄屋造りの名店「モリタ屋木屋町」にて贅沢にすきやきをいただきました。

画像1: 明治2年創業 京都の肉の名店「モリタ屋木屋町」
画像2: 明治2年創業 京都の肉の名店「モリタ屋木屋町」

東山連峰の優しい稜線を遠くに、鴨川のせせらぎに耳を傾けながらお料理に舌鼓を打ちます。
旬の野菜と京都丹波牛の和牛を使ったどこか懐かしい味わいと、古き良き京都の情緒に浸ります。

画像3: 明治2年創業 京都の肉の名店「モリタ屋木屋町」

モリタ屋 木屋町店
住所:京都府京都市中京区木屋町三条上ル上大阪町531
電話番号:075-231-5118
[平日]
11:30~15:30(L.O.14:30)
17:00~23:00(L.O.22:00)※21:45最終入店
[土・日・祝]
11:30~23:00(L.O.22:00)
(※ランチメニューは14:30まで)
https://moritaya-kyoto.co.jp/restaurant/kiyamachi/

新しい京都の魅力を発見できるスタイリッシュなホテル「ノーガホテル清水京都」

画像1: 新しい京都の魅力を発見できるスタイリッシュなホテル「ノーガホテル清水京都」

本日のお宿である「ノーガホテル清水京都」は、昨年の4月に新たにオープンした「MEET HOT KYOTO.」をコンセプトに掲げるスタイリッシュなホテル。
たくさんの刺激と発見がちりばめられており、多種多様な京都文化に触れることができる新感覚の空間を提供しています。

なかでも、京都市内を一望できるルーフトップバーは、昼と夜の二つの顔を持ち幻想的な時間を楽しむことができます。

画像2: 新しい京都の魅力を発見できるスタイリッシュなホテル「ノーガホテル清水京都」
画像3: 新しい京都の魅力を発見できるスタイリッシュなホテル「ノーガホテル清水京都」

夜のバーでは、京都にまつわるカクテルなども提供。

画像9: ~前編~「そうだ 京都、行こう。」30年目を迎える2023年、初夏の京都で様々な仏像・肖像彫刻の魅力を味わい尽くす
画像10: ~前編~「そうだ 京都、行こう。」30年目を迎える2023年、初夏の京都で様々な仏像・肖像彫刻の魅力を味わい尽くす

お部屋は、モノトーンを基調としたシンプルながらリラックスできる空間で、ゆっくりと身体を休めることができました。

画像4: 新しい京都の魅力を発見できるスタイリッシュなホテル「ノーガホテル清水京都」

ノーガホテル清水京都
住所:京都府京都市東山区五条橋東4-450-1
電話番号:075-323-7120
https://nohgahotel.com/kiyomizu/

古の美しさと新しい文化に触れた京都の旅!
1日目にして充実しすぎて怖いくらい。後半に続きます。

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