三菱電機 霧ヶ峰PR事務局が、沖縄県を除く46都道府県の30~50代の男女600名に行った調査によると、降雪時に「エアコン暖房の効きが悪くなった」などのトラブルに見舞われたことがある人は全体で18.5%となり、地域ごとにわけると北海道、東北などの寒冷地※では20.0%、その他の地域では17.0%となりました。

気象庁によると、今年の降雪量は北・東・西日本の日本海側で平年並みか多い見込み。そのため降雪前・降雪時の対策を確認し、突然の大雪に備えておくことがすすめられています。

※寒冷地:北海道、青森県、岩手県、秋田県、山形県、宮城県、福島県、新潟県、長野県、山梨県、富山県、石川県、福井県のことを指す

雪によるエアコントラブル、対策方法がわからない人が多数

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三菱電機の調査の中で、降雪時に見舞われたエアコントラブルとしてあげられたのは、「エアコン暖房の効きが悪くなった」や「急に暖房運転が止まってしまった」など。寒い時に実際におこったら困ってしまいますよね。

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しかし、エアコンに関する雪対策の意向については、「実施しようと思っていない」または「どちらかといえば実施しようと思っていない」と、全体の73.0%がとくに対策するつもりがないという結果に。その理由として、寒冷地では「どのように対策したらいいかわからないから」が最も多く36.0%、その他の地域でも29.0%の人が同様の回答をしており、地域問わず4人に1人以上がエアコンに関する雪対策の仕方をわかっていないことが明らかになりました。

雪によるエアコントラブル、対策方法がわからない人が多数

[広報事務局1]可能でしたら挿入いただけますと幸いです。

エアコンのプロに聞く!降雪時のエアコントラブルの理由とその対策

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エアコンのプロ、三菱電機株式会社 空調冷熱システム事業部の久田さんによると、降雪時にエアコントラブルが起こる理由には、室外機のファンが雪で埋まってしまう、室外機の上や周りに積もった雪が溶けて凍り室外機の熱交換器に張り付いてしまう、などがあるそう。こうしたことがおきると暖房の運転ができなくなったり、効きが悪くなったりと不具合が生じる可能性があるため、あらかじめエアコン暖房の雪対策として、「室外機周辺の対策」を行うのがおすすめだといいます。

雪対策につながる、普段からやっておきたい室外機周辺の環境整備としては、室外機周辺を掃除し、ファンの前や横に風を遮るものを置かないようにして、十分なスペースを確保しておくこと。エアコン暖房を効率的に使うためには、空気がスムーズに流れるように普段から室外機周辺のスペースを確保しておくことが重要です。ファンの前や横に観葉植物や段ボールなどの障害物を置いていると、風を遮り、室外機の正面に雪が積もってしまう可能性があります。室外機周辺の風通しを良くするために、動かせるものはできるだけ片づけて、上面にものを置くのもやめましょう。

寒冷地では、室外機の設置位置を家の東側か南側にする、室外機から排出されるドレン水で地面が凍結しないよう注意する、別売部品の架台を使って雪害を回避するなど、必要に応じてさらなる対策も検討しましょう。

実際に雪が降ったあとは、まず室外機の状態を確認し、雪が積もっているようであれば、エアコンの電源は入れず、シャベルなどで吹き出し口の前が200mm以上空くように雪を取り除きます。このとき、室外機内部のフィンによって怪我をする恐れや、フィン自体を傷つけてしまう可能性があるため、室外機内部の雪には触らないようにしましょう。また、雪を溶かすためにお湯や水をかけると、かえって室外機の熱交換器に氷を発生させ、フィンの目詰まりの原因になることがあるので注意しましょう。

そのトラブル、故障ではないかも?寒冷地以外でも作動する「霜取り」機能

画像1: そのトラブル、故障ではないかも?寒冷地以外でも作動する「霜取り」機能

室外機の熱交換器に霜が付着すると、熱交換が十分に行われず暖房能力を発揮しにくくなるため、エアコンにはその霜を溶かすために自動で「霜取り」を行う機能があります。

「霜取り」時には、霜を溶かすためにあたたかい冷媒を室外機側にまわすため、室内機から冷たい風が吹かないよう暖房運転を短時間停止します。そのことを知らないと、「突然暖房が止まった!」とビックリするかもしれません。しかしそれは「霜取り」を行っているため。少し時間を置くと通常運転を再開するので、焦らず待ちましょう。

ちなみに、最近のエアコンには「霜取り」前に室温が設定温度を下回らないよう事前に室温を上げておく、「プレヒート」という機能が搭載されているものもあるそうです。

また、「霜取り」中は、熱交換器があたたかくなっているので溶けた霜の水分が蒸発して湯気となる場合があります。エアコンから湯気がでていても故障とは限りませんのでこちらも意識してみてください。

「霜取り」と聞くと、寒冷地限定の機能であると思う方もいるかもしれませんが、室外機に霜がつきやすく、エアコンが「霜取り」に入る外気温は-7~5.5℃の時です。日本の場合、ほぼ全国が対象となります。実際、2023年の東京では73日、大阪市では71日、福岡市では59日
も外気温が-7~5.5℃となった日がありました。

画像2: そのトラブル、故障ではないかも?寒冷地以外でも作動する「霜取り」機能

霜取り機能については、今回の調査でも63.2%の人が知らないと答えており、広く知られている機能ではないことが伺えます。しかしこの冬は例年よりも寒くなり、降雪量も増えることが予想されているため、この機能が作動する機会も増えそうです。

エアコンの機能を正しく理解し、適切な対処をして、寒い冬を温かく、快適に過ごせるといいですね!

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